
今年なぜか友人の結婚ラッシュで(といっても後輩ですが)、
年内にもう数回、おめでたい式によんでもらえる予定。
で、結婚といえば結納がつきものだけど、
その結納の思い出噺をひとつ。
今から10数年前、僕の妹が結婚することになり、
結納をおさめに、先方のご両親と旦那さん予定者がわが家にきた。
無事に結納がおさまり、食事会場の料亭に出かけた。
お酒がまわり座が和んだころ、僕の父が立ちあがり、
婚約者の前につつッと進みでて、座るなり頭をさた。
その所作をみていた僕は、
「いよいよテレビとかでよくあるあのセリフを親父がいうのか!」
と固唾を呑んで、つぎのことばを待っていた。
「ふつつかな息子ですが、よろしくお願いします」
「えーッ!ふつつかな息子って、オレのことじゃねーか」
て、たまらずツッコミをいれたら、オヤジは、
「いつも思ってたことが、ついでちゃった」
と、悪びれずに笑っていた。
で、その儀式はそれっきりで、未だに旦那さんに妹のことを
「よろしくお願いします」
と、いってない。
ていうか、昨年父が亡くなったんで、もう永遠にいえないんですけど…。