SIDEWALK TALK

祇園祭

Letter街をぶらついていると、
鉦打ち(お囃子)のお稽古が聞こえてきたり、
祇園車の車建てを目にすようになった。
そっか、中津祇園の季節なんだ。


中津祇園は、中津を代表するお祭りであり、
僕らに梅雨明けと鱧のトップシーズン到来を知らせてくれる。
祇園祭エリアの人たちは、博多祇園山笠の「山のぼせ」同様、
お祭りがちかづくと仕事が手に付かなくなるらしい。


僕が生まれ育った家は、ぎりぎり祇園祭エリア圏外だった。
だから家のすぐ近くでおこなわれるお祭りでありながら、
参加したことがない(参加できなかった)。
ガキのころは、ちょっとした憧憬の念をもっていた。


僕らは普通、中津祇園のことを「祇園」と呼び捨てにする。
けれど僕の子供時分、お年寄りたちは「お祇園さん」と
「御」と「様」を付けて呼んでいた。
それも「おぎおんさん」じゃなく、
「おぎょんさん」という発音だったように思う。


くりかえすが、僕はお祇園さんには参加できない。
だから浴衣で繰りだして、祇園車を見上げながら、
から揚げを肴に、生ビールを喉に流し込もうと思う。
これが、傘鉾公国の住民のお祇園さんなんだ。

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