goo blog サービス終了のお知らせ 

SIDEWALK TALK

This website is brought to you by KIRIBAKO.NET

小包爆弾

2019-07-24 09:53:45 | 日記・エッセイ・コラム
Leonidas今どき、盆暮れの挨拶なんて
時代遅れなんだろうな。
会社間のそれも、めっきり減ってしまっている。
取引先の担当部課長さんに贈ると、
コンプライアンスか何かしらないけど、
規定で受け取りできないと突き返されたりする。
時代の風潮とはいえ、やっぱ世知辛いし、
別に見返り求めてるわけじゃないんだけどね。


いつのころからだろう?大学時代の元カノから、
盆暮れにレオニダスのチョコが送られてくるようになった。
事の発端は失念したんだけど、
僕の方が先に明太子を贈ったのがきっかけだったかもしれない。


ともかく、過去の恩讐を乗りこえて、
僕はこの贈りものを楽しみにしてる。
青春時代のメンタリティと確実に呼応して、
僕の心のどこか何かしらをシェイクする。


亡妻も、毎年このチョコが届くのを楽しみにしていて、
宅配が届くと「小包爆弾」と揶揄しておもしろがっていた。
今年も、その「小包爆弾」が彼女から届いた。
僕は、爆弾処理班さながらに、緊張しながら封を開けた。

鳥の餌

2019-06-11 10:57:06 | 日記・エッセイ・コラム
Fruit Granola嫁さんの百ヶ日も過ぎ、
男やもめの一人暮らしもだいぶ板についてきた。
洗濯や掃除も苦にならなくなったし、
(彼女には悪いが)家もずいぶん片付いたと思う。


そんななか、頭を悩ましてるのが日々の食事。
主婦の皆さんが毎日のメニューに苦慮する気持ちが、
わずかながら理解できたような気がしてる。


最近のルーティン。
朝、フルグラとミルクとヨーグルト。
昼、トーストと青汁ミルク。
夜、酒とコンビニ飯、時たま自炊。


夜の暴飲はご勘弁願うとして、
けっこう健康的じゃないかな?
ところで、フルグラ。
鳥の餌にしか見えないのは、どうにかならんのか?

酒と山と男と女

2019-04-20 10:05:03 | 日記・エッセイ・コラム
GW今年のゴールデンウィークは10連休と
世間がかまびすしい。
ブラック企業の弊社、
当初4/30と5/2は出勤日にしてたんだけど、
思うところがあって休みにすることにした。
4/27は出てもらうから、9連休ということになる。


さて、問題は僕自身の過ごし方である。
4/28こそ社用で出かけるけど、
その後8日間はノープラン。
ひとりで出かけるものメンドイしね。


無為無聊の潜水生活を覚悟してたんだけど、
ここにきて、チラホラお誘いがあった。
気の置けない友達との鰻会。
同級生女子との逢瀬。
山仲間との登山。
山行も打ち上げとセットだから、半分飲み会みたいなもん。


今年のGWは「酒と山と男と女」週間。
結局は飲んだくれるだけである・・・

心のスクラッチを抱いて

2019-03-16 15:59:05 | 日記・エッセイ・コラム
REEPY彼女が旅立って一月足らず、
緊急入院から約2ヶ月、
男やもめの潜水生活がつづいている。
もちろん悲しくはあるけど、
仕事や家事に追われる日々を粛然とおくっている。
たぶん、まだ実感がないんだよね。


友だちほどありがたいものはない。
毎日のように電話やSNSで安否確認?があったり、
家や会社に遊び(お参り)に訪れてくれてたりして、
僕の無聊を慰めてくれる。


今日も、宇都宮から、幼なじみが、
帰省の合間に、時間がないなか訪ねてきてくれた。
月末には、行きつけだった小料理屋の大将が、
来宅して鍋料理を振る舞ってくれるらしい。


ビート詩人、アレン・ギンズバーグはこうメッセージした。

Don't follow my past extension

だれかのフォロワーになるな
先人の失敗を繰り返すな
過去のアイコンにすがるな


そう。そのとおりだ、と僕はうなずいた。
未来は過去の延長では決してないのだ。

とこしえの独身生活

2019-03-02 11:16:58 | 日記・エッセイ・コラム
Complication Shakedown思いがけず、1月21日に、
妻が、救急搬送、緊急手術、そして入院。
以来、SNSで「かりそめの独身生活」というトピックで、
冗談めかして投稿を何度かしてきた。


残念ながら、1ヶ月の闘病の末、
先日、彼女は身罷ってしまった。
「かりそめ」のはずだった独身生活が、
「とこしえ」に変わってしまった。


僕は、若いころからずっと、
服装や髪型には頓着がなかったんだけど、
五十路を迎えてから、身綺麗でいることを意識しだした。
そんな矢先、妻が逝去し、ますますその意を強くしている。


「男やもめに蛆が湧き、女やもめに花が咲く」
ありがたいことに、たくさんの友人・知人が心配してくれている。
みすぼらしいオッサンに成り果ててしまったら、
みんながさらに心配するだろうし、泉下の彼女も悲しむと思う。


I'll keep walkin' on this complication shakedown
悲しいけれど、零細企業の経営者には、悲嘆に暮れて、
茫然と無為無聊の日々をおくるようなことは許されない。
彼女のためにも、この「とこしえの独身生活」を
ポジティヴに歩いていこうと思う。

電気的なバレンタイン

2019-02-14 10:57:10 | 日記・エッセイ・コラム
ValentineBlue Valentine's Day
突然、嫁が病魔に侵されてしまった。
むずかしい病状で、
さすがの僕も動揺し、落ち込んでいる。


いつものバレンタインデイ。
嫁さんは、僕に何かしらのチープなプレゼントをくれる。
これはいわゆる海老鯛で、
ホワイトデイには不釣り合いな見返りを贈っている。


今年は、病室からLINEでメッセージが贈られてきた。
美しくも残酷なクリシェ。
僕は、適当なスタンプを選んでレスポンスした。

ぼくは大人になった

2019-01-13 14:05:08 | 日記・エッセイ・コラム
Kite僕の地元は、今日が成人式らしい。
さっき姪っ子が来宅して、
振袖姿を披露してくれた。
うん、おっきくなったな。
おせらしかった。


最近は沈静化してきたような気もするけど、
バカ新成人の式典での乱行報道にはウンザリする。
プライバシーへの配慮ということだろう。
乱行成人の顔にモザイクをかける。
法律で禁止されてるわけじゃないからメディアの自主規制だろうけど、
マジメな新成人の顔を放送することとの整合性はあるんだろうか?


とはいえ、報道されているのは特異な例で、
ほとんどの成人式は、晴れやかに、
そして粛々とおこなわれているんだろう。
平成の御代の若者は、バブル狂騒時代の僕らに比べると、
一様に優しく思いやりがあって、
いわゆる草食系になっているらしい。


僕自身は、成人式には出席していない。
二十歳のその日、一学年下の後輩と二人、
千葉県岩井の民宿にいた。
ヤツも一浪していたから新成人だった。


野郎二人旅の目的は、所属サークルの春合宿の下見だった。
宿主は人のいい老夫婦で、僕ら二人が新成人ときくと、
成人式に出席できないことを気の毒がって、
夕食の他にお寿司の出前を取ってくれた。
僕らは、お寿司に舌鼓を打ちながら、
二人きりで成人式を祝った。


翌日、東京へ戻る内房線の車窓から空を見上げた。
透きとおった青い空に一朶の雲が浮かんでいて、
鳶がクルリと輪を描いていた。

万年の春

2019-01-03 12:41:50 | 日記・エッセイ・コラム
帝室論2019年は平成カウントダウン。
平成の御代が5月に改まる。
天皇陛下は「平成は戦争のない時代」と評価された。
また、象徴としての天皇の在り方の創造と確立に
自負されておられるように思われるし、
事実そうである。


小泉信三という人がいる。
今上天皇の東宮時代、継宮殿下の教育係だった人だ。
小泉は、美智子妃殿下とのご婚姻にも深く関与した。


戦後、ともかくも新日本国憲法が公布された。
起草に当たっての議論はさておいて、
新憲法で天皇は日本国の「象徴」と定義された。
小泉は象徴天皇のコンセプトとして、
福沢諭吉の「帝室論」を採用した。


福沢の帝室論に
「帝室は独り万年の春にして、人民これを仰げば悠然として和気を催す可し」
という一節がある。
小泉は、帝室論の中から「万年の春」という部分を抽出し、
戦後の天皇(皇室)の在り方を明仁親王に説いた。
陛下は、象徴天皇としてのご活動に際し、
この「万年の春」というコンセプトを大切に胸に蔵されてこられたと思う。


帝室論や小泉に対する些末なツッコミどころはあると思う。
けれど、陛下が象徴天皇に強いこだわりをもって、
ご公務を果たしてこられたことに異議を挟むのは不敬なことだ。


新年にあたり、なにか「平成」について書こうとPCに向かったけど、
やはり着地点のない乱筆乱文になってしまった。
残りの正月休み、ひさしぶりに「帝室論」を読み返してみようと思う。

いつかのメリークリスマス

2018-12-24 10:54:31 | 日記・エッセイ・コラム
Xmasクリスマスイヴで振替休日の今日、
弊社は通常業務というブラック企業。
年末は繁忙期で、ここ数年、
天皇誕生日は出勤日にさせてもらってる。
皆さん、マジメに出社してくれてます。
謝謝!


無粋な男だから、クリスマスに特別な思い出はない。
そんな僕が、19歳から10年間ほど、
東京の彼女と遠恋してた。
10年もつきあったのに、
クリスマスを一緒に過ごしたことはあんまりなかった。


学生時代は冬休みで帰省してたし、
卒業後はおいそれと会いにいける距離じゃなかった。
今とちがってメールやSNS、ましてやケータイもなかったし、
電話代も長距離だとあり得ないくらい高額だった。
逆説的にいえば、マメに連絡しなくてもいいという
気楽さもあったかな?


いつかのクリスマス、サプライズで上京して、
彼女にプレゼントを渡したことがある。
小雪が舞うなか、彼女の家のまえで、
DCブランドのコートの襟を立てて、
パールのイヤリングを携えて、
彼女の帰宅を待っていた。


いま思えば、ストーカーだよな、これって。
その後、食事に出かけたような記憶があるんだけど、
その辺はあんまり覚えてないんだよね。

年の瀬に・・・

2018-12-15 09:44:43 | 日記・エッセイ・コラム
stick尊敬する、そして大恩ある先輩がいる。
毎年年末、僕は近況報告するために先輩を訪れる。
先輩は別にそれを望んでないのだけど、
忙しい時間を僕のために割いてくれる。


今年も近況報告にうかがった。
義父の訃報が事後報告だったことを叱られたり、
オフクロの病状を気づかってくれたり、
社業の景況を尋問されたり、
アッという間に時間が過ぎていった。


先輩には尊敬の念と親近感を抱いてるんだけど、
反面、お目にかかる際は非常に緊張もする。
だからか?
勝手に自分に課している近況報告だけど、
終わるとなぜかホッとするんだよね。
これで新年を迎えられます。