きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

野地板貼り始める@手広た邸110616

2011年06月16日 | 鎌倉手広た邸
現場が近いと毎日のように
記事を更新できそうです(笑)

さて今日も、
現場に大工が五人いて賑やか。

屋根廻りの役物を取り付けて、
化粧野地板を貼り始めました。

上棟後念のため屋根に
ブルーシートを掛けたものの、
幸い上棟から今日まで
雨に降られることは
なかったのですが、

今日は夕方から
雨が降りそうなので、
いいところまで
野地板が貼られると
よいですね。










ところで屋根廻りの役物は、
以前私が丸太で買った
なかなか市場にはない
5mの木材を利用しています。

5mあることにより、
今回の家は相当軒先を
出しているのですが、
妻側の破風板が一枚で届きます。

その代わり十分な幅を
確保できないので、
約5寸の幅の板を
二段重ねにしました。

これが先日お話しした
‘素材あり木'の納まりです。



格子組@手広た邸上棟

2011年06月15日 | 鎌倉手広た邸
最近設計する家では、
意匠と構造を兼ねた
格子組みを取り入れることが
多いのですが、

とくに手広た邸は、
玄関上にそれがあるため、
この家の表情を印象付けます。

その裏にある
ガラス張りのサンルームの
目隠し代わりという
思惑もあります。

細かい間隔の格子なので、
刻むのも大変だったと思いますが、
柿渋を塗るのも大変でした。

また材の寸法2寸×3寸と、
小ぶりなのですが、
こうして全部組んでみると、
ずっしりと重く、
運ぶのも一苦労でした。

色々と大変な格子ですが(笑)、
実に日本的なこの装置、
またどこかで
取り入れていきたいと思います。









建主も叩く@手広た邸上棟

2011年06月15日 | 鎌倉手広た邸
昨日の上棟にて。

最後の棟木が納まる際、
建主さんと棟梁には、
上にあがってもらって、
叩いていただくことにしています。

もはやきらくなたてものやの
恒例行事の一つ。

この先ほぼ一生を暮らす
器作りの思い出は、
多いほうがいいですからね。

今回はお子さんも近くに寄って、
この光景を目に焼き付けました。



地元のまちで上棟

2011年06月14日 | 鎌倉手広た邸
我が家から徒歩2分、
今日地元のまちで
上棟を迎えました。

このまちでの仕事は、
我が家を含め、
三つ目になります。

十年前このまちで
大工の藤間さんをはじめ
たくさんの職人に教えられ、
試行錯誤しながら
初めて取り組んだ伝統工法、

当時はこうして
担い手の一人として
継続して取り組んでいきたいという
思いはあったものの、

夢もまた夢、
遠い先のことと
思っていましたが、

あれから十年たち、
今日またこのまちで
藤間さんの弟子の古口くんが
独立して初めての大仕事、

そんな意味でも
たいへん感慨深い上棟でした。

またこうして
近所で仕事できるということは、
建物のためにも、
また私たちにとっても
お互いよいことです。

歴史的なまちなみも、
ある時代の中で、
短期間にできたものは少なく、
数十年、数百年の蓄積として
じっくりと醸成されてきました。

このように、
点の仕事が
いつしか面となり、
木と土の家が連なる
まちなみになれば
うれしいですね。












竹小舞完成!@葉山と邸110613

2011年06月13日 | 葉山と邸
建主さんとともに進めてきた竹小舞かき、
面積上は本当にあと少しなのですが、
なかなかゴールを迎えることができず、
ここ1週間はやきもきする日々でした。

しかし今日午後8時前、
ようやくゴールを迎えることができました!

達成感のあまり、
全身の力が抜けそうでしたが、

屋上階(4階に相当します)の
変な態勢で足場の上にいたので、
それは止めることにしました(笑)

4月30日から作業が始まり、
今日が45日目、
ちょうど1ヵ月半
かかったことになります。

最初のうちは、
ゴールデンウィークということもあり、
たくさんの人がお手伝いに来てくださり、
作業六日目にして
かなり進んだのですが、

その後の手の数はポツラポツラ、
しかも雨にたたられたり、
難しいところが残ってしまったりで、
なかなか進みませんでした。

しかし建主さんの不屈の精神と、
近くの海の景色に励まされながら、
何とかここまで辿り着くことができました。

日もどっぷり暮れた完了後、
少し建物から離れて振り返ると、
そこにはお月さまを背景に
家の形をした巨大なランプシェードが
ありました。

これ全部、
手で仕上げたんだなあ。

手仕事の成果が美しいと、
達成感に拍車がかかります。

手仕事の醍醐味ですね。












日が暮れても@葉山と邸110612

2011年06月12日 | 葉山と邸
ラグビーの試合を終えて、
夕方葉山の現場に
駆けつけました。

すると建主さんたちも来ていて、
竹小舞かきを進めていました。

昨日に引き続き、
建主さんは難しいところ担当、
私は小さいところを担当、

確かに難しいところは、
二人がかりのほうが
いいかもしれません。

私は所用で、
19時過ぎに引き上げましたが、
建主さんたちはさらに残って、
作業を進めていました。

竹小舞かきは、
家の中で大きな
縫い物をしているようなもので、
音や埃で
あまり迷惑がかかりませんからね。

日が暮れてもこうして
作業させていただくことが
あります。

現場を去る時、
振り返った時の夜景が
きれいでした。






ワークショップもだてではありません

2011年06月12日 | 今日のできごと
これまで何かと日曜日に
予定が入ることが多く、
今日久しぶりに、
ラグビースクールに顔を出しました。

およそ二ヵ月ぶりです。

会う人会う人、子どもたちも、
「久しぶりだなー」と
声を掛けられました。

あたたかい人たちです。

そして久しぶりに、
自分も試合に出ました。

最近ワークショップ続きで、
身体を使ってはいたので、
思いのほか身体が動きました。

ワークショップも、
だてではありません。

それにしてもやっぱ、
ボール持って走るのは
気持ちよかったなー。

来週も試合したいです(笑)

小さいところと難しいところ@葉山と邸110611

2011年06月11日 | 葉山と邸
今日は朝、
強く雨が降っていたので、
鎌倉で予定していた上棟は延期、

その代わり、
葉山に出向き、
竹小舞かきを行いました。

竹小舞かきは、
三角形の小さいところと
難しいところが
残っています。

職人さんたちが行えば、
こういうところから
やるのかもしれませんが、

ワークショップ形式の場合、
どうしても平易なところから
作業を始めるので、
こうなりますね。

今日私は
三角形の小さいところを担当。

その部分は面積の割に、
細やかな神経が必要で、
とても手間がかかります。

しかし完成した時は、
感激もひとしお。

芸術作品を仕上げた時のような
心持ちでした。







なお竹小舞かきは、
面積上は9割以上終わっているので、
一昨日から左官屋さんが現場に入り、
泥を塗り始めました。

今日は雨で
作業は行っていませんでしたけどね。

泥の何ともいえない
香ばしい匂いが
現場に立ちこめていました。