きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

回れる厨房

2009年02月14日 | 鎌倉ほ邸
厨房が居間から、
右からも左からも、
回れるようになっています。

片方の幅が狭くても、
回れるというだけで、
広く感じます。

これなら二人の子どもたちも、
お手伝いがしやすいですね。

これでいいのだ これがいいのだ

2009年02月12日 | 今日のできごと
昨日、岡部材木店の見学会の一環で、
岡部材木店からほど近いお店、
壷小屋を見学しました。

このお店は、
岡部さんの木を使い、
大工の助言を得て、
お店作りの大部分を、
建主さんご自身で
されたようです。

数字の8の字の間取りで、
家の造り全体もさることながら、
仕上げ、棚、窓、戸の把手といった造作…、
目につくところ全て手作りで、
空間全体が建主の感性で
溢れています。

そして外に面した硝子を
コーキングではなく、
キメの細かい土を
手で詰めて止めていたのを見た時は、
ここまで手作りか!と、
思わず手をたたきました。
(ちなみに、お店の人たちの
もう一つの顔は、陶芸家です。)



ここは数年前、
初めて訪れたのですが、
5年に一度の、といっていいくらい、
大きな衝撃を受けた場所です。

建築設計をなりわいとする自分では、
色々なことを考えすぎてしまって、
むしろ考えつかない
自由な発想とデザイン。

この空間と出会って、
しばらく自分たちの存在意義を
自問したくらいです。

しかし、
こうして自分が手を動かして
自分の巣を作る、
これが人間として本来の
家づくりの姿なのかもしれない、

だからこそ、
おとぎ話から出てくるような
単なる「カワイイ」を通り越して、
訪れる人たちに感動を与えるのだろうな、
と思いました。

これでいいのだ、
いや、これがいいのだ。



ちょっと分かりづらい場所にありますが、
ここでいただけるカレーやパンもおいしいので、
飯能へ足を運んだ際は、訪れてみてください。

私にとって東京は迷路

2009年02月10日 | 今日のできごと
先日この場でも
案内させていただいたとおり、
有楽町のさえずり館にて、
お話しする機会をいただきました。

多くの皆様にお集まりいただき、
ありがとうございます!

中には懐かしい顔もあって、
とてもうれしかったです。



ところでそこに向かうため、
持ち物が多かったので、
車で向かいました。

講演の時間の30分前には、
と思い、早めに鎌倉を出て、
実際その頃には
近くまで辿り着いていたのですが、
それからがさあ大変。

一方通行だったり、
右折できなかったり、

気が付けば、
目的地は有楽町の駅前なのに、
東京駅の北側まで行ってしまう始末。

結局着いたのは、講演直前。
東京はオソロシイ…(笑)

関係者の方、やきもきさせてしまい、
たいへん失礼しました。



1階仕上げ塗り真っ只中

2009年02月09日 | 藤沢む邸
左官屋の湯田さんたちが
4人がかりで1階仕上げ塗りに
取りかかっています。

なので仕事が早い早い!

先週から仕事を始めて、
今日にでも大方仕事が
終わりそうです。

なお1階部分の仕上げは、
土佐漆喰に砂と少々の黄土を混ぜ、
ザラッとほんのりあたたかい感じになります。


同志の仕事場を見て回る

2009年02月08日 | 今日のできごと
昨日、伝統構法木造住宅に対する
実大振動実験後の損傷観察の機会を
いただいたわけですが、

その場には全国から
二十数名の同志が集まりました。

昨晩は彼らと酒を酌み交わし、
今日はその同志の仕事場を
幾つか見て回ることに。

たいへん刺激を受けるとともに、
全国で地道にこうした灯が
ともされ続けていることを知り、
とてもうれしく思いました。

それにしても皆さん、
広くて立派な仕事場を持っているなあ。
その三分の一の面積でいいので、
鎌倉に持って帰りたいです(笑)





謙虚に受け入れ未来を探る

2009年02月07日 | 今日のできごと
昨年末、Eディフェンスという
兵庫県にある防災研究施設にて、
伝統構法木造住宅の
実大振動実験
が行われました。

このことは伝統構法木造住宅を
前向きに評価し、普及させていこうという、
国の姿勢の表れなので、
私たちにとって画期的なできごとです。

私は残念ながら、その実験の場に
立ち会うことができなかったのですが、
本日、兵庫県まで足を運び、
揺らした後の構造試験体が
どのような状態になっているか、
一本一本詳細にわたり、
観察する機会をいただきました。

確かにこうした構法は、
実験の映像を見る限りでは
大きく傾いたとしても倒壊までには至らず、
粘り強い構造体といえます。

しかし強い地震波を
1回だけではなく、
2回試験体に加えることにより、
弱いところ、課題も
はっきりと見えてきました。

私たちはこの事実から
目をそらすのではなく、
直せるからいいというのではなく、
腕のよい職人が気持ちをこめて
作るからいいというのではなく、

謙虚にこの事実を受け入れ、
職人たちとともに改善点を
探っていきたいと思います。