きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

珈琲が教えてくれたこと

2006年09月13日 | 今日のできごと
ごりごりごりごりごりごりごりごり

ざーーーーーざざっ

こぼ こぼこぼ こぼこぼこぼ
ぽた、ぽたぽた、ぽたぽたぽた
こぼこぼこぼこぼこぼこぼ
ぽたぽたぽたぽたぽたぽたぽた…

できた。

飲む。

うまい!

豆を挽きはじめると魔性の香りがあたりに立ち込め、美味さの予感に思わず顔がほころぶ。
挽いた豆を三角の紙の中へ。
豆を挽いていた間、沸かしていたお湯を、黒い谷の中に注ぎ込む。
はやる気持ちをおさえ、できるだけゆっくりとお湯を注ぐ。
ゆっくりと、ゆっくりと。
そう言い聞かせながら、やかんを傾ける。

そしてようやく手にした珈琲。
束の間の、ゆりかごの中に居るような時間。
周りの世界が全て豊かに見える―

実は手で珈琲を淹れるのは久しぶりで、最近は手間を惜しんでボトルコーヒーや缶コーヒーに頼る日々でした。
しかし昨日、久しぶりに手で淹れた珈琲を飲んで、何で私はこの玄奥な味とふくよかな時間を放棄していたのかと、深く深く反省した次第です。

去勢されたコーヒーと、こうも味わいが違うとは!
久しぶりだけに、余計にそう感じました。

手間は裏切りません。
改めて珈琲に教えてもらいました。

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