湿地の梯子(3の1)の続きです。
最初は気付かなかった花、ヒメシロネ(姫白根)が咲いていました。
「湿地の梯子(1)」に続き2回目ですがご容赦を。
シソ科シロネ属の多年草で、北海道~九州の湿地に分布。
花は直径約5mm、上唇の中央が浅くくびれ、下唇は3裂します。
イワショウブ(岩菖蒲)が一株だけ咲いていました。
チシマゼキショウ科イワショウブ属の多年草。
本州中部~北部の湿地に分布する日本固有種で、花の直径1~1.5cm。
さて、以下はここに来た目的の花ミズオトギリ(水弟切)です。
オトギリソウ科オトギリ属の多年草で、北海道~九州の池、沼、湿地や湿原に分布。
花は直径約1㎝の淡紅色の5弁花。
名前の由来はオトギリソウの仲間で、水辺を好む事から。
えっ!、ではオトギリソウの名の由来はですか。(^^;)
昔々、鷹匠の兄弟が居ました。
秘伝の薬草(オトギリソウ)の秘密を、弟が他人に教えてしまったのです。
怒った兄が弟を斬殺、その時の血飛沫が葉や花弁の黒い斑点になったと言われています。
ただし、ミズオトギリにはその斑点が有りません。
花には咲く時期が有りますが、時期だけではなく時間帯を選ぶ花が有ります。
トウカイモウセンゴケは午前中、ユウスゲは夕方、カラスウリは夜に。
このミズオトギリは午後3時過ぎに咲き始めます。
3時ころ湿原に行き、他の花を撮って咲くのを待っていました。
強烈な暑さと湿気で、汗みどろに。(>_<)
3ヶ所の湿地を梯子しましたが、ミズオトギリが見られるのはここだけです。
次回は梯子した湿地で撮った蝶や蜻蛉を。
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