有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

更新が遅く現状では有りません。名前が間違ってる事も有るのでご承知おきを。

山麓の花と餌を咥えた鳥

2024年04月30日 | 山野草
山麓へ花と鳥を撮りに行きました。
鎌の柄にしたとされるカマツカ(鎌柄)。

コバノガマズミ(小葉の莢蒾)。 

花は僅かしか残ってませんでしたが、初めて撮ったウスノキ(臼の木)の花。
右上の萼に陵が有るのが同定の決め手、よく似たスノキ(酢の木)には陵が有りません。

ツツジ科スノキ属の落葉低木で北海道~九州に分布する日本固有種。
果実の先端が凹み臼のように見える事が名前の由来。

虫を咥えたエナガ(柄長)、巣に餌を運ぶ途中でしょうか。 

マルバアオダモ(丸葉青梻)。
モクセイ科トネリコ属で落葉高木で北海道~九州に分布。

林道を歩いてると浅い谷の対岸に猛禽、木の天辺に舞い降ります。
遠くて小さくしか撮れなかったので切り取り拡大、画質が悪くなってしまいました。

何故か羽を広げたまま木を抱き抱えるように、巣が有るのでしょうか? 

とそこへもう一羽やって来ました。
樹上の個体の羽裏と手前の個体の背中と羽表と尾羽が見えてますが同定には至らず。
体色が茶色っぽいのでノスリ、チョウゲンボウ、サシバ、チュウヒ、トビが候補。
トビでない事は間違い有りません、羽裏に班が無いのでノスリでも有りません。

樹上の個体の顔も画質が悪くはっきりしません。
オオタカかハイタカの幼鳥は有るかも。

後から来た個体も木の天辺の中に潜り込むように、何が有るのでしょう?
木の側面が見える所まで移動してみましたが何も有り(見え)ませんでした。
そして結局同定は出来ず。(-_-;)

道路脇の山際に咲いていた白い花、見た事の無い花です、外人さん?
帰って調べたらシロヤマブキ(白山吹)と判明、名前が白い山吹を思わせますが全く別の種類。

バラ科シロヤマブキ属の落葉小低木で中国地方と福井にしか分布してないようです。
環境省の絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定、そんな花が何故ここに?植栽って事ですね。(^^;)

常緑樹にメジロ。 

メジロの羽繕い。 

ヤマガラ(山雀)が2羽同じ木に、右のが何か咥えてます。 

番かな?仲が宜しいようで、右のが左のに贈り物? 

一旦2羽とも飛び去りましたが同じ木にまたヤマガラ、↑の個体かは? 

↑とは別の枝にまた何か咥えたヤマガラが。 

今度は贈り物ではなく自分で食べました、残念ながら口の所が枝被りに。(>_<) 

繁殖期ですね、餌を咥えた鳥が見られます。
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撮り溜めた色々

2024年04月29日 | 生き物
花撮りの序に撮った撮り溜めの色々です。
ニワハンミョウ(庭斑猫)。
オサムシ上科ハンミョウ科ハンミョウ亜科、全長15~19mm、北海道~九州に分布。

ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)♂。
タテハチョウ科ヒョウモンチョウ(ドクチョウ)亜科、前翅長27~38mm、本州~沖縄に分布。
幼虫又は蛹で越冬。

カワラヒワ(河原鶸)。
アトリ科カワラヒワ属、留鳥、体長14~17cm、翼開長24cm、北海道~沖縄に分布。
※北海道では夏鳥、沖縄では冬鳥。

セッカ(雪加)。 

セッカ科セッカ属、本州北部(夏鳥)、本州中部以南~沖縄(留鳥)、体長13cm、翼開長16cm。 


草の中から頭だけ出したキジ(雉)の♂。
キジ科キジ属、留鳥、全長♂80cm、♀60cm、♂翼開長77cm、日本の国鳥となってます。
本州~九州に分布する日本固有種。(2021年日本鳥学会が認定)

ヒメジャノメ(姫蛇の目)。
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科、前翅長20~30mm、幼虫で越冬。
そっくりさんにコメジャノメが居ます。

コミスジ(小三筋)。
タテハチョウ科イチモンジチョウ亜科、前翅長20~32mm、北海道~九州に分布。
※漢字では小三筋、小三条、小三條の表記が有りました。
何故か林道の等の白線部分にとまってる事が多いです、温度が高いのかも?

オオトモエ(大巴)。
ヤガ科シタバガ亜科、開帳90~100mm、北海道~沖縄に分布。
褐色地に白線が有り、白線の前側に目玉(巴)模様の有る大型の蛾。

ジャコウアゲハ(麝香揚羽)、翅と腹部の模様が赤くないので♀ではないかと。
アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科、前翅長42~60mm、本州~沖縄に分布、蛹で越冬。

こちらが♂。 

林道をノロノロ走っていたら突然コジュケイ(小綬鶏)が現れました。
大きな鳴き声は良く聞くものの、姿がなかなか見られない鳥。
降りると逃げられるので、車内からガラス越しに撮ってるので鮮明に撮れませんでした。

キジ科コジュケイ属の帰化種、留鳥、全長27cm、翼開長約38cm、岩手、山形以南に分布。
今が繁殖期なので番のようです。

キビタキ(黄鶲) 

ヒタキ科キビタキ属、夏鳥、全長14cm、翼開長22cm、全国に分布。 

♂は良く見ますが♀をまだ見た事が有りません。 

シジュウカラ(四十雀)。
シジュウカラ科シジュウカラ属、留鳥、体長15cm、翼開長22cm、北海道~九州に分布。


コサメビタキ(小鮫鶲)。
ヒタキ科サメビタキ属、夏鳥(沖縄は旅鳥)、体長13cm、翼開長21cm、北海道~沖縄に分布。
一瞬出ただけでこの一枚しか撮れませんでした。(T_T)

これからの時期、木の葉が茂って鳥はかなり見付け難くなります。
蝶も例年同じのばかりしか撮れないので、偶には違うのも見てみたいです。
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低山散歩で花撮り(2)

2024年04月28日 | 山野草
山に花を見に行った続きです。マルバアオダモ(丸葉青梻)が僅かに咲いていました。
アダモに似て葉の縁に殆ど鋸歯が無いのが名の由来、葉が丸いのでは有りません。

モクセイ科トネリコ属の落葉高木で北海道~九州に分布、雌雄異株。 

最初葯かと思った赤く見えるのは結実した雌蕊ではないかと。
雄花と雌花を調べたのですが、良く分かりませんでした。(^^ゞ

コマユミ(小真弓)、ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で北海道~九州に分布。 

枝に板状のコルク質の翼が有るのがニシキギ(錦木)になります。 (花と葉はほぼ同じ) 

ヤブデマリ(藪手毬)も既に咲いてました。
ガマズミ科ガマズミ属の落葉小高木で本州~九州に分布。
ほぼ水平に広げた枝に上向きに並んで花を付けます。

沢の上に張り出した枝の花を上から。 

ヒメコウゾ(姫楮)、少し前に載せたので詳細は省略。(^^;) 

終わり掛けですが初めて見る花を見付けました。
Gレンズで調べたらヒョウタンボク(瓢箪木)と出ました、しかしヒョウタンボクは種類が多い。
スイカズラ科スイカズラ属でスイカズラ(吸蔓)とも似てます。
ヒョウタンボクとしても何ヒョウタンボクなのでしょう?

色白のムベ(郁子)が咲いてました。 

しかし昨日載せたムベより萼片の内側が随分色が白い。 

何の違いでこうなるのでしょうね? 

エビネ(海老根)も咲き出してました。 

ラン科エビネ属の多年草で本州~九州に分布。 

愛好家が多く盗掘が後を絶たず、環境省の準絶滅危惧(NT)に指定されてます。
愛知では準指定ですが24都道府県がⅡ類(VU)指定、4県でⅠ類(EN)指定となってます。

カマツカ(鎌柄)、バラ科カマツカ属の落葉小低木で北海道~九州に分布。

名前の由来はこの木で鎌の柄を作った事から。 

小さな淡青色の花が咲いてました、見た事が有るけど名前が思い出せません。
帰ってから調べるとハナイバナ(葉内花)と判明、過去に一度だけ撮った事が有りました。
葉と葉の間に花を咲かせるのが名前の由来。

ムラサキ科ハナイバナ属の1・2年草で全国に分布。
花はちょっと見キュウリグサに似てますが、葉の形や花の着き方が違います。
因みにキュウリグサはムラサキ科キュウリグサ属。
道端や畑地で普通に見られるようですが極小で、色も地味な事から殆ど見向きもされません。
ボケてしまいましたが、ちいささ(花の直径2~3mm)が分かるだろうと採用しました。(^^)


大型連休(某国営放送はGWを使わないとか)になりましたが、初日は天気が優れませんでした。
今日のこちらは晴れて27℃まで気温が上がる予報となってます。

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低山散歩で花撮り(1)

2024年04月27日 | 山野草
そろそろキンラン(金襴)が咲く頃かと思い低山に様子を見に。
麓に咲いていたツボスミレ(坪菫)、ニョイスミレ(如意菫)とも言います、どちらが本名なのか?

ニョイスミレは牧野富太郎博士が命名したようです。
ツボスミレはタチツボスミレの事だからと、新たにニョイスミレとしたとか。
スミレ科スミレ属の多年草で北海道~九州に分布に分布する有茎種。

サンショウ(山椒)の花が咲いてました。 

ミカン科サンショウ属の落葉低木で北海道~九州に分布。
棘が対生する本種に対し、同科同属の良く似たイヌサンショウ(犬山椒)は棘が互生。
イヌサンショウに対し、本種をホンサンショウ(本山椒)と呼び区別されます。
ホンサンショウに比べイヌサンショウは独特の香りが弱いので「イヌ」と名付けられました。

ムベ(郁子)の花が大量に咲いてました。 

アケビかムベ属の常緑蔓性木本で関東以西~九州に分布、雌雄同株。 

花弁に見えるのは花ではなく萼片です。 

お目当てのキンランが咲き出してました。 

ラン科キンラン属の多年草で本州~九州に分布。 

環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)、愛知では準絶滅危惧(NT)に指定されてます。 

まだ咲き始めで僅かしか咲いてませんでした。 

コバノガマズミ(小葉の莢蒾)があちこちで見られました。 

レンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木で関東以西~九州に分布。
※福島以南とも有り、どちらが正解なのか?)

クロバイ(黒灰)の花。
ハイノキ科ハイノキ属の落葉高木で関東以西~沖縄に分布。


名前の由来は木倍を染色の媒染剤として利用し、葉や幹が黒っぽく見える事から。 


咲き残りのナツグミ(夏茱萸)。

グミ科グミ属の落葉低木で分布域場色々載っていて良く分かりません。(^^;)
※北海道~九州、青森~近畿南部、福島~静岡の太平洋側など。

チゴユリ(稚児百合)、普通20cm程の草丈に下を向いた花を咲かせるので撮り難いです。
ところがこの日見付けた花は、完全開花してませんでしたが上を向いて咲いてました。
これは撮り易い。(^^)

イヌサフラン科チゴユリ属の多年草で北海道~九州に分布。 

キンランの他にも目的の花が有ったのに、この日は空振りに終わりました。
何時どんな花が咲くか記録を付けてるのですけど、最近記録と合わなくなってるような。
全てが合わないのではなく、合ってるのと合わなくなった花が有るようです。
これも温暖化のせいでしょうか?
次回に続く。
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花が撮れず鳥撮りに

2024年04月26日 | 
今日も花撮りで撮れた鳥を。
ほぼ真上にとまった逆光のエナガ(柄長)。

とにかくじっとしてないのでこれしか撮れず。 

モミジの新緑背景のヤマガラ(山雀)。 

今の時期は新緑が光を通してしまうのでどうしても逆光気味になってしまいます。
しかし緑が濃くなると暗くなってしまうし。

同じくモミジの新緑背景のメジロ(目白)。

新緑の透過光の光と色が強すぎて他の色があまり出ません。 

新緑背景の今季初撮りのキビタキ(黄鶲)。
背景が明る過ぎで全体が黄色っぽくなってしまいました。(^^;)

これまたほぼ真上にとまったキビタキ、通称腹打です。 

これは既に緑が濃くなった葉の下のキビタキ、手前が暗くなるので顔がはっきり写らず。 

これまた完全に逆光でしかも枝被りの鳥、撮った時は種類が分かりませんでした。
帰って編集で明るくするとシメ(鴲)のような気がしますが・・・。
シメはこちらでは冬鳥、まだ居るのですかね?

田圃に何か居ないかと農道を走ってると、チドリが水浴びしてるところに遭遇。 

チドリが田圃で水浴びするのを初めて見たかも、近隣の田圃では見た事ない気がします。
以下連写です。

水浴び中ずっと後ろ向きだったのが残念。 

飛ばれてしまった、と思ったのですが。 

ふわりと飛んで直ぐに着地、羽に着いた水を羽ばたいて振り払ったようです。 

今度は羽を逆立ててブルブルッと水を飛ばしました。 

水を飛ばしたところで横を向いてくれました、イカルチドリ(鵤千鳥)だと思います。
チドリはあまり見ないので良く分かりません。(^^;)

水浴び後に羽繕いする千鳥を動画で撮ってみました。 

羽繕いからの続きです。

畑地帯へ行くとヒバリ(雲雀)が飛び立ちます、飛んでるヒバリを見るのは何年振りだろう?

近隣では殆ど見られなくなってました、少し前まではあちこちで見られたのに。 

囀ってるようですが、何故か声は聞こえませんでした。 

最近花撮りで空振りが多く鳥撮りになってしまう事が、とは言え鳥もあまり撮れません。(>_<)
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花を撮る序に他のも

2024年04月25日 | 山野草
花撮りの序に鳥も撮ろうと思うも、なかなか撮れません。
特にこれからの時期は葉が茂って難しいです。
なんとかメジロ(目白)が撮れました。

目が枝被りのメジロ。 

棘の有る枝にとまるメジロ、タラの木ではないようです。 

こんな所にとまってくれると有難い。 

気が利きますね、こちらを向いてくれました。 

コゲラ(小啄木鳥)も居ました、でも薄暗く背景が明るいので逆光気味。 

盛んに上を気にしてました。 

今ではすっかり珍しくなったレンゲ(蓮華)畑。
正式名称はゲンゲ(柴雲英)で、何故「柴雲英」と書くのかAIに尋ねてみました。
答えは「遠くから見ると低い位置に漂う紫色の雲のようにみえる事から。」だそうで。

では何故「柴雲英」と書いてゲンゲと読むのか尋ねると・・・その答えは有りませんでした。
柴雲英と書く理由が繰り返されるばかり。(^^;)

ミツバチ(蜜蜂)が盛んに飛び交ってました、脚にたっぷり花粉を着けて。

 多分セイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)だと思います。 

こちらは少し体色が黒いミツバチ、ニホンミツバチ(日本蜜蜂)でしょうか? 

アゲハチョウ(揚羽蝶)、キアゲハ(黄揚羽)と区別してナミアゲハ(並揚羽)とも呼ばれます。 

アサヒナカワトンボ(朝比奈川蜻蛉)。 

テングチョウ(天狗蝶)。 

小さな虫が何故かモミジの葉に近寄ろうとしてます、でもとまりはしません。
近寄ったり離れたりを繰り返してたので撮ってみました、虫の種類は不明です。

ホタルカズラ(蛍蔓)にキタキチョウ(北黄蝶)。 

今期初撮りのシオヤトンボ(塩屋蜻蛉)、未成熟♂は♀と同じ色模様なので雌雄は分からず。
画像を拡大して尾部付属器を見てみましたが分かりませんでした。(>_<)

正面に回って。 

珍しい鳥や蝶や蜻蛉はなかなか撮れません。(T_T)

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近所の公園と古刹で

2024年04月24日 | 山野草
少し前に近所の公園等で撮った花です。
ソメイヨシノはすっかり終わり葉桜に、少し遅れて八重桜と緑色の桜が咲き出します。
ギョイコウザクラ(御衣黄桜)。
バラ科サクラ属の落葉高木、江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたとされる栽培品種。(Wiki)

花が淡黄緑色で徐々に紅色の筋が現れ、満開の頃には花が淡紅色に変わります。
貴族の衣服の萌黄色(もえぎいろ=鮮やかな黄緑色)に近い事が名の由来。
花色が赤くならず緑のままの右近桜(うこんざくら)と言うのも有ります。

↑の背景の淡紅色は関山桜(かんざんざくら)と言う栽培品種で、大型の八重咲の桜。 

これも交配種ですが 歴史は古く奈良時代から伝わるとか。 

トキワマンサク(常盤満作)。 

マンサク科トキワマンサク属の常緑小低木で、国内に3ヶ所しか自生していません。 
勿論画像のは栽培物です。

自生地は伊勢神宮、熊本県荒尾市、静岡県湖西市神座(かんざ)の3ヶ所のみ。
環境省の絶滅危惧ⅠB類(EN)、三重と熊本はⅠA類(CR)、静岡はⅠB(EN)指定。

 花の木の実が生ってました。 

例年花は撮ってますが実を採ったのは初めて。(^^;)
モミジと同じムクロジ科カエデ属なので実もモミジと同じ翼果です。

こちらがモミジの花、花の木より花期が遅く白い長く突き出たのが雌蕊。 

陽が当たり新緑が透けてるのを背景に。 

公園の脇に咲いてたムラサキケマン(紫華鬘)を逆光で。 

場所は変わり、背後の山は手付かずの自然が残る古刹の境内へ。
ここでもモミジの新緑が輝いてました。

見上げれば空一面に。 

古木に着いたキクラゲ(木耳)?が逆光に輝いてました。 

古刹の近くの小川の堤防に咲いてたカスマグ(かす間草)。 

マメ科ソラマメ属の蔓性2年草で本州~沖縄に分布。 

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆=カラスノエンドウ)とスズメノエンドウ(雀の豌豆)の中間の大きさ。
カラスノエンドウの「カ」とスズメノエンドウの「ス」をとり「カス間」の名が付いてます。

誰が名付けた知りませんが、よほど名前が浮かばなかったのでしょうね。(^^ゞ
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林道沿いに咲いてた花達(2)

2024年04月23日 | 山野草
林道沿いの花の続きです、ホウチャクソウ(宝鐸草)が咲き始めていました。
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草で全国に分布。
※APG分類でユリ科からイヌサフラン科に分離。

花は殆ど開かないのと、下を向いてぶら下がってるので花の中が撮れません。
殆ど開かないのに受粉できると言う事は、ホウチャクソウ専属の媒介者が居るのかも?

花の長さは25mm~30mm。 

なんとか下から撮ってみるも、やはり花の中は見えませんでした。 

タンザワウマノスズクサ(丹沢馬の鈴草)も咲いてました。 

ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性落葉木で茨城~東海地方に分布する日本固有種。 

タンザワとオオバの二種類が有り、見た目では素人では区別が付きません。
オオバよりタンザワの花の方が少し大きいようです。(タンザワ3~4.5cm、オオバ2~4cm)

タンザワとオオバの違いが色々有るようですが、変異も多く見た目では殆ど違いが分からず。 

タンザワとオオバに分けずにウマノスズクサとすれば良さそうですが・・・。
ウマノスズクサとすると同科同属の同名の違う花が有り、更にややこしい事に。

玉ボケ背景でも撮ってみました。

ヤマルリソウ(山瑠璃草)。 

花は最初淡紅色で次第に淡青色になります。 

ムラサキ科ヤマルリソウ属の多年草で福島以南~九州に分布する日本固有種。 

花の直径は約1cm、右の花弁が欠けてるのに気付かず。(^^;) 

移動して別の山へ、荒れた斜面に一塊の緑が、ナベワリ(鍋割)と言う毒草です。 

ビャクブ科ナベワリ属の多年草で関東以西~九州に分布する日本固有種。
↑の草丈の葉の下に、長い花柄に下向きの花を咲かせるので撮り難い事この上なし。

斜面に寝転んで写真機を花の下に差し込み、画面を見て撮るしか有りません。

と言う事で似た様な絵面ばかりに。(^^ゞ
舐めると舌が割れる程痛いので「舐め割り」からナベワリに転じたと言われてるようです。

撮り易い花を探していたら葉の上に乗った花を見付けました。(やらせでは有りません(^^;)
赤いのは葯です、殆ど雲丹の軍艦巻きですね。(^₀^)
花被片は4個、内1個だけが大きい。

花の大きさはこんな感じ、対照君の位置が悪くピントが合ってません。 

寝転んで撮っていて、ふと気づくと左手の服の上を小指の爪大のマダニが歩いてました。(>_<)

おまけ、新緑の山と鳴き方が少し変なウグイス(鶯)。 
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林道沿いに咲いてた花達(1)

2024年04月22日 | 山野草
林道沿いに咲いてた花達です。
キブシ(木五倍子)は殆ど終わり、花の中に種が見えてました。

ハナイカダ(花筏)がそこかしこで咲いてます。 

花筏か花筏属の落葉低木で北海道南部~九州に分布。
名前の由来は葉の上に花が咲くので葉を筏に見立てた事から。

雌雄別株で↓は雄株の雄花、雄花は3~10個と様々で↓は咲いてないのも含め6個。
花の花序が主脈と合着し、葉の基部から花までの主脈が太くなってます。(矢印部分)
雄蕊は3~4個で、花弁の数と同じ。

こちらは雄花5個で雄蕊が4個の花。 

雌株の雌花、雌花は普通1個。(3~4個のものも)
花柱の先端が3~4裂します。(↓は分かり難いですが4裂)

花の直径は3~4mm。 

ホタルカズラ(蛍蔓)もあちこちで咲いてました。 

ムラサキ科ムラサキ属の多年草で北海道~沖縄に分布。 

咲き始めは赤味が強く、徐々に青くなって行きます。 

環境省は指定外ですが、愛知では絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されてます。

使っていた環境省のレッドデータ検索システムがエラーになり困ってました。
検索で同じ名の「本のレッドデータ検索システム」が有りましたが、何か今までのと違う。
最新版なのか、それとも古いのが出て来たのか?年号が入って無いので不明。
更に「愛知のRDB」もエラーになっていました。(現在復旧してます)


花の大きさは15~18mm。 


メギ(目木)が僅かに咲いてました、もう咲き残りでしょうね。

以前に載せたので詳細は省略。(^^;) 

ヒメコウゾ(姫楮)の雄花。 

こちらの上の赤い棘の雲丹みたいなのが雌花。 

クワ科コウゾ属の落葉低木で岩手以南~九州に分布。
雌雄同株で雌雄異花、雄花は新枝の基部の葉脇につき、雌花は新枝の上部につきます。

雄花は直径~10mm、雌花は直径4~5mmで赤い糸状のが花柱。 

蛇足ですがコウゾ(楮)ミツマタ(三椏)ガンピ(雁皮)と並び和紙の原料として栽培されてました。
コウゾはヒメコウゾとカジノキ(梶の木、逸出帰化種)との雑種とされてるようです。
(2)に続く・・・。
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小川の堤防散歩で見付けた花

2024年04月21日 | 山野草
小川の堤防を散歩してると、小さな花を沢山付けた小木を見付けます。
近寄ってみたらグミ(茱萸)の花でした。

グミ科グミ属は種類が多くはっきりしません、しかしも細かな所の違いで良く分からず。
ナツグミとトウグミが候補に残り、分布域と花の付き方でトウグミではないかと。

一応トウグミとしてグミ科グミ属の落葉低木で北海道~本州に分布となってました。
但し本州(静岡~福島の太平洋側は除く)となっていて愛知は太平洋側の北限のようで。

トウグミはナツグミの変種ですが、中国産と誤認されトウ(唐)と付けられたとか。
ナツグミもトウグミも日本固有種だそうです。

花の大きさはこんな感じ、花が傷んでますが対照君が届くのがこの花しかなかったので。(^^;) 

実は木は小川の対岸に有り、川の上に枝が張り出していて近寄れないのでした。 

少し離れた所から川が入るように撮ってます。 

花を黒い岩の中に入れ、水の煌めきをぼかして。 

更にぼかして。 

堤防に咲いてたヒメハギ(姫萩)。 

ヒメハギ科ヒメハギ属の多年草で全国に分布。 

川の対岸の枝にホオジロ(頬白)がとまりました。 

おや何か見付けたようです。 

何か咥えましたが何でしょう?虫ではなく枝の新芽を咥えたような違うような・・・。 

この後何も見付からなかったので、先日載せたばかりのギンリョウソウ(銀竜草)を再訪。 

何度見ても不思議な花です。 

先日は咲き出したばかりでこの日はかなり増えてました。
手前の株は中が透け、僅かに赤みが差してます。

増えたとは言えなかなか大株は有りません。 

急斜面に咲いてるので撮るのが大変。 

これがこの日見付けた一番の大株でした。 

冬が暖かかったので花が早いと思いましたがそうでもないようで。
昨年が異常に早かったようです。
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