有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

更新が遅く現状では有りません。名前が間違ってる事も有るのでご承知おきを。

低山の花は早過ぎました

2020年04月30日 | 山野草
この日の一番の目的の花はキンラン(金蘭)でした。
ところが行くのが少し早過ぎたようで、一株の蕾が見られただけ。(T_T)

記録では、この時期もう見られるはずなのですが。
暖冬の影響で、例年より早いと思っていたのに・・・。
左端に写ってるミッキーマウスのような葉は、丹沢馬の鈴草の葉です。


再訪する事にしてキンランは諦め、他の花を探しましょう。
ヤエヤマブキ(八重山吹)が咲いてました、自生では八重は無いですよね。
やはり伐採後に植えられた園芸種でしょう。

こちらがヤマブキ、他では殆ど終わっていて、咲き残りの花ですね。

バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、北海道~九州の山地に分布。
この花色が、小判の色に例えられるのはご存じの通り。


マルバアオダモ(丸葉青梻)も咲いていました。
モクセイ科トネリコ属ですが、同じモクセイ科ヒトツバタゴ属のヒトツバタゴに似てます。
 ※ヒトツバタゴは別名ナンジャモンジャ。

ナツトウダイ(夏灯台)が群生してました、その中からスポットライトになってるのを。
と思って撮ったのですが、上手く撮れませんでした。

ミツバツチグリ(三葉土栗)ではないでしょうか?
バラ科キジムシロ属は、似た花が多く同定が難しいです。

ミツバツチグリは陽当たりの良い山野を好みますが、ここは林下の薄暗い場所。
これがミツバツチグリかどうか自信が有りません。

似た花にキジムシロ、ヘビイチゴ、オヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、ミツモトソウ等が有ります。
さて、 ↓ はどれになるでしょう?

これも似てますが、 ↑ とは違うようで、オヘビイチゴ(雄蛇苺)ではないかと。

次回は、照り(艶)が有り撮り難い花を。
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低山の花(コバノガマズミ編)

2020年04月29日 | 山野草
低山のあちこちで、コバノガマズミ(小葉の莢蒾)が見られました。

レンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、福島以西~九州の山地や丘陵にに分布。


直径3~7cmの散房花序に白色の小花を多数つけ、花冠は直径約5mm。

これもコバノガマズミでしょうか? ピンクの花を初めて見ました。

コバノガマズミの他に、ヤマツツジ(山躑躅)もあちこちに。

ツツジ科ツツジ属の落葉低木で、北海道~九州に分布に分布する日本固有種。
レンゲツツジとそっくりですが、見分け方は花弁の先端。
ヤマツツジは先端が丸くレンゲツツジは尖ってます。

こちらは紫のツツジ、伐採した後に植えられた植栽物ではないかと。

ツツジは種類(品種)が多く、種類は解りません。(朝鮮ヤマツツジかも?)
訪花しているのは、クロマルハナバチの♀またはコマルハナバチの♀だと思われます。

コバノガマズミにはモモブトカミキリモドキ(腿太擬天牛・腿太髪切擬)。

↓ はヤマトシリアゲ(大和挙尾)。
昨日のクシヒゲベニホタル(櫛角紅蛍)と同じく、「挙尾」でシリアゲとは読めませんね。

次回は一番の目的の花、他を。
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低山の花(コバノガマズミ編)

2020年04月29日 | 山野草
低山のあちこちで、コバノガマズミ(小葉の莢蒾)が見られました。

レンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、福島以西~九州の山地や丘陵にに分布。


直径3~7cmの散房花序に白色の小花を多数つけ、花冠は直径約5mm。

これもコバノガマズミでしょうか? ピンクの花を初めて見ました。

コバノガマズミの他に、ヤマツツジ(山躑躅)もあちこちに。

ツツジ科ツツジ属の落葉低木で、北海道~九州に分布に分布する日本固有種。
レンゲツツジとそっくりですが、見分け方は花弁の先端。
ヤマツツジは先端が丸くレンゲツツジは尖ってます。

こちらは紫のツツジ、伐採した後に植えられた植栽物ではないかと。

ツツジは種類(品種)が多く、種類は解りません。(朝鮮ヤマツツジかも?)
訪花しているのは、クロマルハナバチの♀またはコマルハナバチの♀だと思われます。

コバノガマズミにはモモブトカミキリモドキ(腿太擬天牛・腿太髪切擬)。

↓ はヤマトシリアゲ(大和挙尾)。
昨日のクシヒゲベニホタル(櫛角紅蛍)と同じく、「挙尾」でシリアゲとは読めませんね。

次回は一番の目的の花、他を。
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低山で花探し(ハナイカダ編)

2020年04月28日 | 山野草
標高300m余りの山の180mほどまで登り、花を探してみました。
正確には花の場所を探すのでは有りません、何処に何の花が咲くか知ってるからです。
行った時に咲いてるか咲いてないかです、例年と同じ時期に咲くとは限りませんから。
最初に見付けたのは、少し前にも載せたハナイカダ(花筏)でした。

前回は雌雄異株の雌株でしたが、今回は雄株の雄花です。

雌花は葉の上に1個だけ花を付けますが、雄花は複数個の花を付けます。
既に花粉を出し終え、葯は殆ど見えません。
↓ は同じ葉の上に咲いてるのに、手前は5弁花で奥の花は4弁花。

こちらは3弁花が2個乗っています。

上からばかりになってしまったので、横からも撮ってみました。

横から撮ると、ハナイカダは他の植物の葉と違います、何が違うか解りますか?
ハナイカダは、オオオニバスの葉のように鋸歯が立ち上がっていたのでした。

こちらは別の場所で撮ったハナイカダ。
筏に乗っていたのは花ではなく、虫の船頭さんでした。

乗っているのは、クシヒゲベニホタル(櫛角紅蛍)と言います。
ヒゲの字が間違ってないかって、「角」は「触角」の意味で、これでヒゲと読ませるようで。
それにしてもトナカイのような触角ですね、これは雄だけの特徴だそうです。

ヒラタアブ(扁虻)の船頭さんも居ました。


ハナイカダだけでは寂しいので、アマドコロ(甘野老)も載せておきましょう。


キジカクシ科アマドコロ属の多年草で、北海道~九州の山野に分布。

似た花に、ホウチャクソウやナルコユリが有ります。
花も葉も良く似ていて、区別の仕方を忘れると「あれっ!どれだっけ?」と。(^^;)


次回はコバノガマズミなどを。
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堤防に咲いてたのは

2020年04月27日 | 山野草
例年見に行く川の堤防へ。
綺麗に刈られた堤防の土手に咲いていたのは、コケリンドウ(苔竜胆)です。

リンドウ科リンドウ属の1年草で、本州~九州の陽当たりの良い草地に分布。
名前は、小ささを苔に例えた事に由来するそうです。

どれくらいの大きさか、1円玉を横に置いて撮ってみました。
花冠は筒形~漏斗形で長さ1~1.5cm、花の直径は約1cm。(1円玉の直径が1cmです)

それほど古い堤防ではないので、ここが元々の自生地だとは思われません。

堤防を作る時、他所から持って来た土砂に種が混じっていたのではないかと。
陽当たりが良く草刈りもされるので、生育条件に合っていたと思われます。
それでも年々数が減っているような。

原因の一つが他の草達でしょうか?
こんな花が咲いていました、カスマグサです。

以前にも載せた、カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間の大きさの花。

カスマグサはまだ良い方で、こちらの方がコケリンドウにとっては脅威かも?
地中海沿岸が原産地の帰化種、ウマゴヤシ(馬肥し)です。

牧草として渡来したのは江戸時代だそうです。
英名をburclover, California burcloverだとか、発音は解りません。(^^ゞ

牧草にするだけ有って、年々勢力を伸ばしています。
ウマゴヤシは良く似た種類が幾つか有り、これがウマゴヤシかどうかはっきりしませんけど。
ここには牧草としてではなく、土留めとして撒かれたのかと。

次回は低山の花を。
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別の山裾に咲いてた花

2020年04月26日 | 山野草
湿原周辺から別の山に移動しました。
目的の花はホタルカズラ(蛍蔓)です。

ムラサキ科ムラサキ属の多年草で、北海道~沖縄の陽当たりの良い草地に分布。

花の直径は葯15mm、愛知県では絶滅危惧ⅠB類に指定されています。

葉の上に小さな花を付ける、ハナイカダ(花筏)も咲いていました。
ハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木で、北海道南部~九州の林縁や沢筋に分布。
雌雄異株で、 ↓ は雌株の雌花。


図鑑に依ると、花弁は3~4個で花の直径は約5mmとなってますが ↓ は5花弁です。

24日にも載せたニョイスミレ(如意菫)。

ここのは花弁が捩じれてるのが良く解ります。

ちょっと変わった構図で撮ってみました。
花を撮るのに花の顔を入れないなんて、こんな構図で撮る人はあまり居ないでしょうね。(^^;)

サンショウ(山椒)の花。
ミカン科サンショウ属の落葉低木で、本州~九州に分布し、雌雄別株。
↓ は雄株の雄花。

こちらは開き掛けの雄花。
図鑑に依り花弁は無いとか、長さ約2mmの花被片が5〜9個とかと異なってます。
↓も↑も花弁は見えず、雄蕊だけが目立ちますね。

ホウチャクソウ(宝鐸草)が咲き始めていました。
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草で、全国に分布。
これがチゴユリと同属だとは思えません。(^^;)

エビネ(海老根)も咲き始めていました。
これはもう少ししてから、奇麗に開花してから撮り直す事にしましょう。(^^ゞ

次回は堤防に咲く花を。
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暖冬異変でしたが

2020年04月25日 | 山野草
今回も湿原周辺の花です。
暖冬で早春の花が早かったものの、ここに来て例年並みになって来ました。
今までなかった所にイカリソウが咲いていました、どうやら移植されたようです。
本来なかった所に移植するのは感心しませんね、生態系の混乱を招き兼ねません。

林縁には、タンザワマノスズクサ(丹沢馬の鈴草)が咲き始めていました。

そっくりさんにオオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草)が有ります。
この辺りのあちこちで見られるのが、オオバなのかタンザワなのか?
花撮りの方々の間でも意見が割れていました。

ところが最近の研究で、この辺りはオオバの分布域ではないらしいと。
と言う事で、一応タンザワとしました。(花弁に何か付いてます)

ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の蔓性木本で、茨木、神奈川、山梨、静岡、愛知、岐阜に分布。
花の大きさが解り易いように、人差し指を入れて撮ってみました。
こんな画像からも指紋を盗られるようなので、指先の部分だけぼかして有ります。
嫌な世の中になったものですね。(◞‸◟)


クチナシグサ(梔子草)が咲き始めていました。
ハマウツボ科クチナシ属の1年草で、関東以西~九州に分布。

他では終わっているシュンラン(春蘭)が咲いていました。
今期は撮り損なったと諦めてた花です。

ラン科シュンラン属の多年草で、北海道~九州の落葉樹林内等に分布。
前ぼかしで。

違った画になるかと、反対側からも撮ってみました。
残念、殆ど同じでした。(^^ゞ

次回は別の山裾等で撮った花を。
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湿原周辺と、一つだけ湿原の花

2020年04月24日 | 山野草
今回も湿原周辺の花を。
湿原周辺では、チゴユリ(稚児百合)が咲いていました。

イヌサフラン科チゴユリ属の多年草で、本州~九州の山野の林内に分布。
 ※ユリ科からイヌサフラン科に分割されたそうです。
花の直径は約1.5cm。

こちらではあちこちで普通に見られますが、5県で絶滅危惧Ⅱ~ⅠA類に指定されていました。
 ※千葉、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島と、南の方に偏ってます。


ヤブデマリ(藪手毬)が咲き出していました。
花の早かった昨年を除き、それ以前は5月の初めに撮っています。
昨年に続き、今年も4月の撮影、やはり温暖化の影響でしょうか?


レンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木~小高木で、関東以西~九州に分布。
花が広がった枝に上向きに並び、花の直径5~10㎝(装飾花含む)。

一つだけ撮った湿原内の花はミカワバイケイソウ(三河梅蕙草)です。
最初に見付けたのはまだ蕾でした。

群生している所に行ってびっくり、既に沢山咲いてるでは有りませんか。

シュロソウ科シュロソウ属の多年草で、愛知、静岡、三重、長野、岐阜にしか自生しない日本固有種。
其々絶滅危惧Ⅱ~ⅠA類に指定、環境省の絶滅危惧Ⅱ類指定種。

再び湿原周辺の花に戻ります。
ニョイスミレ(如意菫)がかなり咲いていました。

スミレ科スミレ属で、北海道~九州に分布のやや湿った場所に分布。
花弁の長さ約7.5mm、唇弁に紫色の筋が有り、側弁の基部に毛が有ります。
距は白で太くて短く、側弁が捩じれたようになるのが特徴。


類似種にアギスミレ(顎菫)とヒメアギスミレ(姫顎菫)が有ります。
図鑑に依れば、花での区別はほぼ困難だとか。(^^;)
葉の形と大きさでなんとか区別ができるようで、大きい方からアギ、ニョイ、ヒメの順。
で、こちらがまだ咲き掛けのアギスミレ。
ニョイの葉は心形(♡形)ですが、アギの葉の基部は深く切れ込みます。
葉の形は花後にブーメラン形に変身するので、花後の方がはっきりアギと解ります。


もう一つスミレを、アリアケスミレ(有明菫)です。
葉の形がただのスミレやノジスミレと同じ、へら形~長三角状披針形。

本州~九州に分布し、市街地でも見られるようです。
花弁に濃紫色の筋が目立ち、上弁と側弁の基部は有毛。

↓は開き掛けのアリアケスミレ、右の花は花弁が巻いてますね。
スミレに似ていますが、距は白で太くて短いのも特徴です。(スミレは普通淡紫色~紫)


今のところ、湿原内にはハルリンドウくらいしか咲いていません。
残念な事に、湿原のリンドウは撮り難いので撮りませんでした。
5月になれば、少し違う花が咲き出すでしょう。
次回も湿原周辺の花です。
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湿原周辺の花

2020年04月23日 | 山野草
何時もの湿原に行ってみました。
今日は、湿原迄の遊歩道に咲いてた花達です。
マルバアオダモ(丸葉青梻)。


モクセイ科トネリコ属の落葉高木で、北海道~九州に分布に分布。
野球のバットの材料となる事で知られる、アオダモとは違います。

林縁に咲いていたムベ(郁子)の花。

アケビ科アケビ属の蔓性常緑木で、関東以南~沖縄に分布。
アケビ属は3種有りますが、ムベだけが常緑です。

それにしても、ここの花は色白が多いです。
↓ は別の株ですが、殆ど白花です。

本来、ムベの花の内側はこんな色のはず。(別の場所で撮影)

ムベに限らず、この辺りの花は色白が多いようで。

ニョイスミレ(如意菫)が咲いてました。
スミレ科スミレ属の多年草で、北海道~九州のやや湿った場所に分布。

花弁は長さ約7mm、唇弁に紫色の筋が有り、側弁の基部に毛が有ります。
側弁が捩じれたり反り返る花が多く、距は白く太くて短い。


ウグイスカグラ(鶯神楽)が僅かに咲き残ってました。

メギ(目木)もほぼ終わりで、残り花が少しだけ。

メギ科メギ属の落葉小低木で、東北地方南部~九州の山地や丘陵の林縁に分布。
鋭い棘が有るので、むやみに近付くと痛い目に会います。(^^;)

次回も湿原周辺と、ちょっとだけ湿原の花を。
追記
昨日は強風が吹き(最大瞬間風速21.3m/s)急に気温が下がりました。
今日の予想最高は14.5℃と、3月中旬に逆戻りしたようです。
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雨上がりの夕方の公園にて

2020年04月22日 | 山野草
15時頃まで雨が降ってましたが、雨は上がり晴れて来ました。
これは雫のチャンスですね、では輝く雫を探しましょう。(^^)
って、思うような雫は簡単には見付かりません。

これは・・・う~ん今一ですかね。

ではこんなのはどうでしょう。
一応雫は輝いてますけど、構図がちょっと「なんだかなぁ」に。

濡れるカラスノエンドウにアブラムシ。(;^ω^)

コバノガマズミ(小葉の莢蒾)が咲き出してました。

レンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、福島以西~九州に分布。

モミジの実が生っていました、これが落ちて行くところを撮ってみたいものです。


花もですが、実もなかなか奇麗ですね。


まだ花も沢山咲いています。


斜めからの夕陽で、黒背景になるように撮ってみました。

小さな赤い花は、黒背景の方が際立つかと思い。


夕陽に照らされ、光るモミジの花。

夕陽との角度で、透ける葉と光る花。

最後はサルトリイバラの、キラリと光る雫で締め括り。(撮るのに苦労しました)

次回は何時もの湿原の花を。
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