花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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個性的なタツナミソウ属

2024-05-26 | 花散策

今日は、買い物のついでに、コキンバイザサが自生する林縁にちょっと立ち寄ってみました

そしたら、下唇に斑のないコバノタツナミを発見(^^♪

 

コキンバイザサは、3株花をつけていた

直射日光が激しいので、ディフューザーを取り出して、光をコントロール

まだ5月だというのに、太陽の光が痛いほどに強い

 

傍らにコナスビの花が咲いていたので、ついでにパチリ

 

あたりをうろついてみると、おかしなコバノタツナミに遭遇

下唇に紫色の斑がなく、のっぺらぼうで、ホクリクタツナミソウのような風貌

 

いつものように、勝手に命名

その名は、ホクリクタツナミソウモドキ(コウ命名)

 

ホクリクタツナミソウは、コバノタツナミと形態的に類似するが、コバノタツナミは葉と小堅果が小さく、花冠下唇中央に大きな紫点があるという点で区別される

主な分布域は、本州の日本海側(富山県~島根県)で、山地に生育する

染色体数は 2n=26 (Naruhashi et al. 2004)

コバノタツナミの染色体数も、同様に2n=26であるが、ホクリクタツナミソウとは核型が異なっており、ホクリクタツナミソウは非均等勾配型、コバノタツナミは均等勾配型と表現されている

 

ホクリクタツナミソウの葉は、長さ20~25mm、幅15~25mm、縁には粗い鋸歯を10~12有する

わたしが観察した個体の葉は、それより小さなもので、やはりコバノタツナミに間違いないと思われる

 

このように斑のない個性的なコバノタツナミには初めて遭遇した

終わり('ω')ノ