
7月に見つけた野草の花
ナガサキマンネングサ(長崎万年草)
Sedum nagasakianum (H.Hara) H.Ohba
ベンケイソウ科 マンネングサ属
花 期 : 6~7月
生育地 : 海岸付近の岩場
分 布 : 九州西部~南部
RL指定 : なし
撮影 7月 長崎県
ナガサキの名を持つが、長崎県固有のものではなく、九州西部~南部に分布するベンケイソウ科の多肉植物である
葉は淡緑色で白っぽく、無毛
主に海岸に生育し、塩ストレス耐性をもつCAM植物である
C4光合成は、二酸化炭素を一旦リンゴ酸などの有機物へと固定し濃縮する
そして、別の細胞で、二酸化炭素を放出し、カルビン・ベンソン回路に供給する
C4では、C3と比較して濃縮による余分なエネルギーを消費するので、弱光下では不利となる
CAM型光合成は、夜間にのみ二酸化炭素をリンゴ酸として濃縮し、液胞に貯蔵、昼にリンゴ酸から二酸化炭素を取り出しカルビン・ベンソン回路に供給する
気温の高い日中に気孔を開く必要がなく、水分の蒸散を抑制できる
ナガサキマンネングサは、S.alfrediiから別種として分けられたものである
シノニムが、S.alfredii var. nagasakianum となっており、当初は、シナマンネングサの変種扱いであったと推測される
シナマンネングサのガク片は離生し距をもつが、ナガサキマンネングサは、基部が合着し距がない事で異なっている
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