きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
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希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

狼男

2008年05月08日 23時10分01秒 | Weblog
月を見ると変身するんだって。狼に。

狼男の伝説。幼い頃の俺でもさすがに信じはしなかったけど。

「いきなりキレた」だの、「最近様子がおかしい」だの、まあ人間も変身はする。いや、変心・・・かな。でもそれなりに理由はあるもんだ。意味不明な動機で犯罪を犯すやつもいる。でも、そうなる背景、バックグランドっちゅうのは必ずあるわけよ。

「元」生徒と遊びに行ったとき、そいつが言ってた。
「人間の運命って最初から決めらてるって思うんですよ。」って。
俺も、実はそう思うんだ。それに、俺は「改心」や「努力」をすることも運命のうちだと思うのよ。アンタが努力するのもしないのも、我慢するのも投げ出すのも、全部、すでに、「アンタの運命」に組み込まれてるのよ、って、とてつもなく高い所から見下ろしているやつに言われているような気がする。すべてが「運命」である限り、「運命」を変えることはできない。ひねくれた論理でいけばね。
だから、「いいことをしたら報われる」っていう迷信も信じない。もしそうなら、いいことをして生きてきたやつら、早死になんかしない。彼らより長く自分が今生きている時点で、「そんなのウソだ」ってすぐわかる。
ただ、いいことをしたら「気分」がいい。自己満足にしろ何にしろ、そういうのはあるけどな。運命うんぬんは抜きにして。

どっちにしても、運命ってのは信じなくちゃいけないみたいだ。今の俺はね。そうやって歩みを進めないと、心と背中の痛みで座りこんじゃいそうだ。運命だと思えば、歩ける。何故なら・・・、まあ・・・、歩く運命なんだろうから?これまたひねくれた論理で歩いてる。

「狼男」は信じない。そのかわり、憧れる。
月を見たら暴れ出す。そんなに都合よく人格が変わり、前触れもなく暴れられるんなら、楽だろうね。で、人は、「まあ、あの人、いい人なんだけどさー、月見ちゃったからさー、仕方ないよね」と、意外とその「過ち」を受け入れてくれる。「仕方ない」って思わせるキャラはある意味最強だ。「もちつもたれつ」の、この日本社会。そんなんで快適に生きている奴ら、結構いる。好き勝手に生きて、周りから支えてもらえる人間。不器用なやつほど、器用に生きている気がする。「自由」に?そうかもしんないね。

月見草の花言葉は「自由な心」なんだって。まあ俺が花言葉について語るのもなんだか気持ち悪いだろうからやめるけどさ、「運命」を生きている限り、「自由な心」なんてのは究極のゼイタクなんだろな。

まあいいよ。
その「高い」ところから、半笑いで見ていてくれよ。
とりあえず、歯ぁー磨いて、
枕整えて、
サイズのあわないパジャマはきながら、
明日の運命に、ちっちゃく期待してみるからさ。