おいしい日本茶をいれるには、沸騰したてのお湯ではなく、少し温度を下げるのが大切。そんな時に重宝するのが湯さまし。だが、食器屋さんに行っても湯さましを置いているところは少ない。お気に入りの経堂の白土陶舎という器屋さんで出会えた。これは巨峰の木の灰を釉薬にして焼き上げたもの。 紫がかった灰色と可愛らしい形が惹かれた理由。
鉄瓶で湯を沸かし、この湯さましにいれる。急須に茶葉をいれて少し高い位置から湯さましのお湯を注ぎ入れる。待つこと1分半くらい。二つの湯のみに交互に注ぎいれて最後の一滴まで絞りきる。緑深く、まろやかな日本茶が楽しめる。丁寧に入れたお茶は、本当においしい。その一連の面倒くさそうな動作を楽しみに変えてくれるのが、こんな素敵な道具達。
ちなみにこの器は、たれを入れたり、天つゆを入れたり、そんな風にも使える優れもの。前村 幸孝さんと言う作家さんの作品。(ゆ)
週末もう一つ食べた旬のものは、山ウド。子供の頃は食べられなかったウド。二年前の春に、お隣さんから、山でとれたてのウドをいただいた。香りがいいことにびっくり。クセのある味も、美味しいと感じるようになっていた。それ以来、春にはウドを食べることにしている。
今回は、穂先を天ぷらに。茎は、ワカメとタコとルッコラと合わせて酢味噌ドレッシングのサラダに。味わい深くて、日本酒がすすんだよ。
そうだ!去年は、パッケージの袋に、茎の皮は、きんびらにするとおいしいと書いてあり、驚くほど良い香りのするきんびらを作ったのだった。今回は、すっかり忘れて捨てちゃった。
それを考えると、ちょっぴり高いけど、三つの部分が全く異なる味、食感に変化して、捨てるところなく楽しめる山ウド。実はお得かも。春のおすすめの食材。(ゆ)