北島雅子さんと言う作家さんの硝子工芸品。サンドブラストと言う手法で硝子に彫刻して作るらしい。お気に入りの経堂の器屋さん、白土陶舎を知るきっかけになった器である。
経堂の商店街を歩いているときに、ショーウィンドウに飾ってあった、この作家さんのグラスシリーズが目に飛び込んできた。ぐい飲みグラスや徳利、ワイングラス、タンブラーなどが素敵な彩りを放っていた。しかもよく見ると本当に細かい所まで丁寧に季節の植物が描写されている。ほとんどが二色使いのグラスだが、三色使いのぐい飲みグラスの美しさには、目を見張った。お値段も相当良かったので目の保養と割り切り、友人向けの贈り物の器を買って帰ろうとしたそのとき、お店の人が友達の結婚祝いに注文したというこの器のセットを見せてくれた。この葡萄の彫刻に参ってしまった。結婚記念日も近かったのでそのお祝いと言う強引な理由を見つけ、買うことにした。氷一つと梅酒を入れて食前酒として楽しんだり、きりっと冷やした日本酒で晩酌する時に、愛用している。このシリーズは贈り物にしても喜ばれる。ちょっと値段も張るけどね。(ゆ)