ウクライナが中立し、NATOに加盟しないならロシアはウクライナに侵攻しないというならばウクライナ中立は現実的な戦争回避の方策です。
ウクライナがNATO加盟を希望するのは、ロシアがクリム半島を一方的にロシアに編入したからでしょう。ロシアを信用できなくなったからです。
国連安保理常任理事国のロシアは、国連がやめようと言っている国土の一方的な拡大をやりました。常任理事国の資格がないと思います。クリム半島の親ロシア派がウクライナの政治を批判していたなら、親ロシア派は、ウクライナ政府に、まず政治の改善を求め、それが不可能で親ロシア派が迫害を受けるような政治が続いたなら、親ロシア派およびロシアは、クリム半島ロシア編入の世界的世論を形成し、国連、あるいは世界の理解のもと、編入を追求するいう方法があったと思います。世界的世論形成の努力をしなかったと思います。
今回の問題もウクライナおよび西側はロシア不信が非常に強いと思います。ロシアの本音は、今分離派が支配しているウクライナ東部を軍事力でロシアに編入するのではないか、ウクライナに侵攻して軍事力で現政府を潰し、親ロシア政府をつくるのではないかと疑っています。当然のことながらウクライナは西側の軍事的支援を求め、西側は支援しています。ウクライナがNATOに加盟しないとロシアの侵攻を防げないと予測すればウクライナ中立なんて危険な選択ということになります。
ロシアはここまでウクライナおよび西側の不信を深めしまったことを反省すべきです。国連安保理常任理事国として信用回復につとめないと西側との対立が激化し、冷戦時代の状態に戻ってしまうのではないでしょうか。
国土拡大主義に固執して世界の信用を失い、経済低迷では大損でしょう。国民のためになっていないでしょう。