goo blog サービス終了のお知らせ 

岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

金属バルブのエア漏れにご用心!

2012年09月29日 | タイヤビジネス
輝け羽ばたけ誰もが主役!という主題歌の
第67回国民体育大会
岐阜清流国体の開会式が開催され
今しがたブルーインパルスの編隊が
お店の上空を飛び去っていきました。
曇天で雲が垂れ込めシャッターチャンスがありませんでした。
天皇皇后両陛下の臨席を賜って盛大に開会式が行なわれている模様です。
営業中の店舗ではラジオで情報を仕入れるだけですが。


私の人生では「私」が主役で あなたの人生では「あなた」が主役です。
それぞれの「場」においては主役を演じる時も 脇役で支える時も
縁の下の力持ちで活躍する時も千差万別です。


タイヤがパンクしてバーストしたと言って
お客様が持ち込みでタイヤの交換に来店されました。
よくある事でバーストしてしまったタイヤは
何かが刺さっていたのか 何かを踏んでバーストしたのか
原因が特定できない場合が多いのです。

ところが今回は「疑わしいもの」がありました。
指で押すと挙動不審なのです。
横に縦にブレるのです。
どうもこれが緩んでそこから徐々にエアーが漏れた可能性が・・・。

金属製のバルブです。
脇役ながらエアーを充填する。充填したエアーをもらさない。と言った使命があります。



ゴムバルブは圧入方式ですが
金属バルブはナット締め方式でダブルロックをかけて
緩まないような方式なのですが。


おそらく金属バルブをホイールにセットした時
緩めの締めでダブルロックも片方のナットをレンチで固定せず
締めこんだ・・・・・可能性があります。
念のため他の3本も検査すると全てが緩い!


当店の仕事ではありません 他店様でタイヤを組み込まれたそうですが。
今回の費用は17インチ脱着を含む タイヤを一旦ホイールからはずして
再度締めこむという組み込みバランスと同等の手間がかかりますから
ダブルロックを締めるという簡単な作業ですが\8.400の
費用を頂戴しました。
「やるべき事をやるべき時(タイヤを交換したとき)」にしておけば
バーストもせず費用も掛からないわけでして。

「安いから」というだけで判断するのは
「安物買いの銭失い」と言います。

どこでタイヤを買い作業をしたのか聞きましたが
その店の名誉の為に伏せておきます。
どえらい有名で皆知っている所です。


金属バルブが装着されているホイールの方は
念のため石鹸水をかけて押してみてください。

タイヤ販売 嵐の前の静けさ!

2012年09月21日 | タイヤビジネス
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくいったもので
今年も秋の空気が入ってすごしやすくなってきまた。

読書の秋 食欲の秋 
私たちにとってはスタッドレスタイヤ仕込みの秋といった感じです。
もうすぐやってくるスタッドレス販売
短い時間でたくさんのタイヤを嫁に送り出します。
短期集中型の商売です。

一年を通じて「タイヤ小売販売」という業態を考えてみると
販売量の山と谷は見事な波形を描きます。
11月から一気に高まり12月のピークに達し
2月には谷までストンと落ち
3月4月にはまた次の山頂に達し
5月にはストンと落ちて10月まで
谷底を這うような波形を描いて推移していきます。

山と言うよなアナログ的ではなく
茶封筒というデジタル波形に近い感じです。
これを称して冬春が繁忙期で 夏秋が非繁忙期という表現を
使いますが わかりやすい波形ですが
商売の現場でたずさわる私たちはいろんな意味で大変です。

まず12月は一日も休まず営業します。
私たちの商売スタイルは
販売数量<取り付け数量となります。
これは当年販売したタイヤだけでなく
前年あるいは過去販売したスタッドレスの取り付けも行なう為です。
降雪の天気予報が出ると凄まじい事になります。
一気に戦場のような状況になるわけです。
早めに取付をお願いするのですが
目の前に「必要」と状況が現れてから行動を起こすのを
行動パターンにしていらっしゃる人が多いのです。

ちょっと早目かなというぐらい 時期でいうと11月の初旬までに
装着を済ませておくの賢い行動だと思うのですが
「早く減ってしまうかも」という思いはかなり強いようです。
現実には2~3週間早くても「減り」にはほとんど関係ありません
その間の走行距離はおそらく300キロ未満ではないでしょうか。

当社は11月始めの立冬をもって
取り付け価格の割引を中止し 正規価格に戻しますので
それまでの取付を制度として推奨するのですが・・・・。



一方当社の現場は取り付け専門店ではありません
あくまでも小売店ですのでその年度の「販売取り付け」が
第一優先順位となります。 
また全ての人材を取り付けに割けるわけではありません。
商談・成約・問い合わせの対応・といった業務をおろそかにするわけにはまいりません。
アフターサービスとしての「取付のみ」という作業には
おのずと制限をかけさせていただきます。・・・・というより物理的に無理がでます。
特に他店様お買い上げ品の取り付けは降雪時及び土日は受付が出来ない状況になります。

昨今ネットでのご購入で取付を依頼されるケースも増えてまいりましたが
12月の繁忙期には
そのご依頼は原則受付中止となります。
「小売店」としての販売取り付け業務で手一杯になりますので
申しわけありません。

また「目の前」のお客様を優先しますので
電話の問い合わせに対応できないケースも多々あります。
小さな小売店では 電話対応専属のスタッフを揃える余裕はありません。
スタッフは販売・取り付け・対応で目いっぱいになります。
あらためてご理解をお願いします。

あれこれ言い訳けじみた事を書きました
お詫びします。




それほど仕事量に格差が出るのです。
それでもスタッフは
「安全」第一で 
泣き言もいわず
休まず働いてくれるのです。
腰も痛くなり手もしびれヘロヘロになっても「キッチリ」仕事します。


楽しい冬が近づいてきました。

タイヤイマージン本店とタイヤ・キーパーイマージンスゴウ店









タイヤの売り込みが過熱 小さなタイヤ屋は遅売りでよい!

2012年09月14日 | タイヤビジネス
残暑が厳しく日中の気温は30度を越えます。
それでも朝晩は過しやすくなり 日が暮れるのも知らぬ間に早くなりました。
そういった変化を体が感じるのか「眠い」のです。
今日は午後からゲリラ的な豪雨に見舞われて来店客もなく昼寝三昧です。


そういう間隙を縫ってやってこられるのはタイヤメーカーのセールス諸氏。
「何本買ってくれますか~?」「いつ納品しましょう?」
オイオイうちはまだスタッドレスモードに切り替わってない。
彼岸が来るまで冬の事は考えない事にしている。
とか言ってお茶を濁します。

「取らぬタヌキの皮算用」といって欲の皮が突っ張るとろくな事になりません。
じっくり検討で残り物に福があるという 後出しジャンケン仕入れでちょうど良いのです。
とは言ってもタイヤメーカー間の売り込み合戦は過熱します。
国内メーカーさんも輸入目メーカーさんも 短期決戦ですから「売った者が勝ち」
なのか押し強くセールスしてきます。
そういうメーカーのセールス諸氏には「暖簾に腕押し」
私の対応はむにゃむにゃで要領を得ません。
まだ買う気がないからです。


タイヤサイズが多数あり 季節品であるものですから過剰生産をしなく
一部サイズに生産段階から品薄感があり それを自動車ディーラー販売員は
「早く買っておかないと欠品しますよ」なんというもんですから
早くも問い合わせが来るのですが 当社は10月1日から販売開始で
まだ価格も何も決まっていません。

大手でもない小さなタイヤ屋が出来る事は 早売りではなく遅売りです。
早売りは購入したものはもって帰ってくださいと言うのが一般的です。
遅売りは購入いただいたものは取付まで預かっておきます。
早売りの店で「いくらだった」お前の所は「いくらだ」と聞かれても
まだ値段も出せませんと言うのが関の山です。


昔から言います
「慌てる乞食はもらいが少ない」って
「残り物には福がある」って
「果報は寝て待つ」べきです。


スタッドレスタイヤの旬はもう少し先です。

「スルー」して通り抜けていくタイヤ!

2012年09月09日 | タイヤビジネス
手元に一枚の販売伝票があります。
販売サイズ 215-50-17
本数    4本
支払合計  ¥26.260

内訳 タイヤ単価@3.310×4
    運賃  @525×4
   代引き手数料 420
   工賃     8.400
   処分+バルブ 2.100    トータル26.260


この子はインドネシアからやって来ました。


まるで軽自動車用タイヤサイズの価格です。
同サイズの国産メーカー品ですと トータル68.300 
その差額は42.040にもなります。 
なんと38.5%の予算で買えてしまうのです。 


どうしてそれほどの差が出るのでしょうか?
正直わかりません・・・が

メーカーサイドには
品質上の安全マージンをギリギリまで低く抑えている。
為替が超円高で輸入に追い風。
安い材料と安い人件費の国で作られている。
販売会社がネット販路のみで経費がかからない。
タイヤ製造設備に中古品を多用している。
研究開発をせず模倣することで黒く丸くしている。

国内メーカーには
価格の決定にコスト積み上げ法をとっている。
安全マージン率を高める為に良質な材料をしている。
国内生産で製造コストは人件費を含めて高い。
タイヤという製品は「安全」を優勢するため 製造コストばかりでなく膨大な研究開発費を投下している。
ユーザー鮮度にもこだわる様になって流通保管経費もコスト要因を押し上げている。

ざっとこういった言い分があるようです。
その差が価格の差なのでしょう。
いうなれば定食屋の牛丼950円と 吉野家の牛丼280円の違いです。



ここまでが解説者としての話です。
次からがタイヤショップ経営者としての取り組みです。

こういった激安アジアンタイヤの取り扱いもやっています。
販売価格の設定はNETで購入したそのままの価格です 商品利益0円です。
店に利益が落ちません 通り抜けいていくスルー価格と呼んでいます。
取り付け工賃のみを利益としていただいています。

弊社のタイヤ本店では中古タイヤを取り扱っております。
ところがこのご時世良質な中古タイヤが集まりません
みんなタイヤが磨り減ってしまうギリギリまで節約して乗られるからです。
デフレのご時世でタイヤに関するコストもギリギリまで安くしたい
車も古いし中古タイヤでいいやとするお客様は増えています。

良質な中古タイヤが減って それを求めるお客様は増えている。
その需給ギャップをうめるアイテムとして
激安アジアンタイヤは最適なのです。


御用聞き販売の小さなタイヤ屋は 
よくよくお客様のご希望を聞く商売です。
「安いタイヤください」という言葉の意味は
国産タイヤの中で安い商品をお求めなのか
激安アジアンタイヤを含むのか 良く聞かなくてはなりません。
正直言って10年前 アジアンタイヤを求めるお客様は100人の内一人の比率でした。
今は100人の内二人の比率です。 

小さな部分をとって販売本数が倍増していますと言うような表現を聞くと 
「そんなに多くなっているのか」と思いますが
全体では1%が2%になったにすぎません。

圧倒的多数のお客様は「安全」=国産メーカー=高価格という事に理解があり
また費用が出せる生活力がおありです 出なければ自動車は維持できません。
しかしデフレ経済は一番お金のかかる30~40代の中流家庭に
厳しくのしかかっているのも事実です。
財布を握る奥様にとってはタイヤはとっても高額なのです。


お客様の本音を良くお聞きしながら
しかるべき提案が出来る御用聞き販売
その販売方法を実現する知識・技術・「聞く」力・幅広い提案
が必要です。



私たちはそういった激安アジアンタイヤもアイテムのひとつとして取り扱っています。 
しかし正規代理店経由で入荷させるものではありませんから
すべて入荷と同時に代引きで決済するものですから
仕組み上 全額前払いをお願いしています。
その上 商品に利益を求めていません。
それは決して良い商品としてお薦めしているわけではないからです。
ですから商品のクレームには応じる事は出来ません。


少し前まで 当社本店はその業者のHP上に
指定交換業者として登録をしていましたが
あまりにも無理解な問い合わせが多発した為
指定業者の登録を削除しました。

当社を通しての注文も お客様ご自身で注文されて持ち込み交換も
お客様がお支払いになる金額に差は出ません。
車に積んでもって来る手間はかかりません。

支払い代金の決済にかかわる資金の管理を
内部統制上本店に集中させている都合上
主に本店での取り扱いが多いのですが
スゴウ店でもご相談をたまわります。





タイヤが気になりだした「虫の知らせ」を大切に!

2012年09月07日 | タイヤビジネス
お客様  「もう交換したほうが良いですか?」
私     ハイ 交換したほうがいいと思います。

お客様  「まだ少しは走れると思いますが」
私     そうですね まだ少しは走る事は出来ます でも何となく気になるのですね
      でしたら交換時期です。


タイヤの残り溝という事実ももちろん大切です。
でもタイヤ専門店に ご相談にいらっしゃるのはなぜでしょう。
なんとなく気になる 近日中に高速走行の機会がある SSで指摘され不安に駆られた。
そういった心理があるわけで 明確な顕在意識というより 潜在意識がタイヤ専門店に
足を運ばせる理由です。

タイヤしか売っていないタイヤ屋へ来られるというのは
新規のお客様にとっては勇気のいることです。

現実には1.6ミリ以上残り溝があったとすると
「まだ法定交換残り溝以上ありますので もうしばらく大丈夫ですよ」
というのが一見親切なアドバイスであるようですが・・・・。

こういう場合「虫の知らせ」ですから交換したほうが良いですよ。
とアドバイスすると 多数のお客様は得心されて購入なさるケースがとても多いです。
ゴルゴ13なら
残り溝があるから安全と言い切れるない。
クギが埋まっている可能性もあるでしょう・・・全品水圧検査をしていない。
雨天走行を強いられる場面にハイドログリップ現象の可能性もある。
視認しただけで「安全」と言い切るほど自信家じゃない。
と 言うでしょう。


人は不安や恐怖心を抱くと 悪い想像をしやすい性質が備わっています。
すると「安全」を後押ししてもらう為に タイヤ屋に足を運ばれるのです。
「安全」とは危険を回避する予知能力によって保たれます。
こういうのを「虫の知らせ」と言いますが 理屈や理論より優先すべきものだと
思います。

「安全」と反対にあるのが心配・不安・恐怖・という生存を脅かす想念であり
人の防衛本能です。
お客様は残り溝があるから安全といわれるより
この機会に交換しましょうという「押し」を待っておられるのです。




念のために言いますが こちらから訪問して言う文言ではなく
あくまでも「タイヤ屋」にお客様自らが足を運ばれた時に口にすべきアドバイスです。
こちらから訪問すると不安の押し売りになります。