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海底がもちあがった

2007年06月20日 | 鬼笑が知らせる

能登半島地震では、海底が隆起したことが確認されています。



写真は、輪島市(旧門前町)の大泊という集落の海岸地先。
分かりにくいかもしれませんが、黒っぽい岩はもともと海面上に出ていたところ。白っぽいところが、今回の地震で隆起して海からでたところです。

写真左上の白っぽく平らなところは、「海苔場」です。
潮の干満で出たり沈んだりするところで、地元のおばあちゃんたちが海苔をとって収入を得ていたのですが、今回の隆起で全滅。今後どのようにすればよいか、まだ方針は立っていません。

 大泊は漁村。船着き場で漁具の手入れをしていたおじいさんにお話をうかがいました。



海底が隆起したために、満潮のときしか舟を出せません。お話をうかがったとき(写真)は干潮で、舟底は擦ってはいませんが、スクリューをまわすことができない。
この船着き場をつかえる時間が短くなったので、となりの集落の船着き場をつかわせてもらっている漁師さんも多いそうです。

船着き場をこれまでのように使えるようにするには浚渫するしかないのですが、岩場なのでかなりの費用がかかることが予想され、10戸足らずの漁家のために行政が投資をしてくれるかどうか…。一応、対策をとってくれることにはなっているようですが、全体の被害状況からして、かなり後回しにされるのでは。

先行き不安だとおっしゃっていました。




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