鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

生きるために必要

2007年05月31日 | 鬼笑が知らせる

「宇井純を学ぶ」が近づいてきました。行きたい。



東京大学公開自主講座・公害原論の「開講のことば」より...

個々の公害において、大学および大学卒業生はほとんど常に公害の激化を助ける側にまわった。その典型が東京大学である。かつて公害の原因と責任の究明に東京大学が何らかの寄与をなした例といえば足尾鉱毒事件をのぞいて皆無であった。
建物と費用を国家から与えられ、国家有用の人材を教育すべく設立された国立大学が、国家を支える民衆を抑圧、差別する道具となって来た典型が東京大学であるとすれば、その対極には、抵抗の拠点としてひそかにたえず建設されたワルシャワ大学がある。そこで学ぶことは命がけの行為であり、何等特権をもたらすものではなかった。
立身出世のためには役立たない学問、そして生きるために必要な学問の一つとして、公害原論が存在する。