旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

1月17日

2018年01月17日 01時36分27秒 | 日々のこと
神戸の街に雨が降っている。
あと何時間後かに訪れるあの時間に、濡れながら向かうたくさんの人たちを思う。

前回のブログでとりゃーとか言ってた私はもうここにはいない。
(引っ越しはほぼ決定)

月曜の朝、私に名前をくれた人が亡くなった。父親を亡くした。
命をくれた人、名前をくれた人、自由の意味を教えてくれた人。

ありがとうと素直に言えるほど、もつれた糸は簡単にはほどけないけれど
私の中にある“なにか”を振り絞って精一杯見送ろうと思う。
振り絞った私はどうなるのだろうか。

1月17日。あの日「こずえー、こずえー」と呼ばれ続けた声がずっと響いている。
これは決して美談なんかではなくて、震災にまつわる吐き気がするほど嫌な記憶は
今も私を苦しめているのもまた事実。なんでよりによってその日に父を送らねばならんのか。


この混乱は抱えていくものなのか。忘れるものなのか。なかったことに記憶を塗り替える
べきなのか。この「死」に立ち向かうために私は読書をしてきたといっても過言ではないはず
なのに、全く役に立たない。

まぶいをおとしたら、だれかひろってください。おねがいします。

最後まで父に触れることができなかった私を私は許せるだろうか。