旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

沖縄2019

2019年10月31日 23時49分44秒 | 日々のこと
素晴らしい3日間だった。

それだけに今朝ラジオで首里城の火災のことを知り、心が痛くて仕方がない。
沖縄の人にとってあの場所は過去の遺産でも歴史的建造物でもなく、自分たちの誇りであり
よりどころであり、ある意味“HOME”のような場所だと思うから。

今回、読谷村でお世話になった方は到着した私たちをまず村営のミュージアムに連れて行ってくれた。
(というか問答無用で連行された)
石器時代から始まって、読谷村の歴史を、それはそれは丁寧に説明してくださるその姿のなんと
堂々としたことか。そのあとの祭りも素晴らしいもので、そこに一緒にいられたことが奇跡の
ような時間だった。

福星が水深16メートルの世界にドボンと潜っていった時の表情。
那覇の路地裏をわが子と歩いていることの不思議さと人生のミラクルを、ぱぱっと表現する方法を
私はまだ見つけることができていない。

簡単な言葉と、人差し指で何度押してもやり直しのきく写真で、この旅をふりかえることは
あまりにももったいなすぎる。
机に向かって、作文を書きたいような気分。パソコンのキーではなく、原稿用紙にHBの鉛筆で
思いのたけを書きたい気分。

本当に、本当に、旅はやめられない。
そしてこれからも沖縄への片思いは一生続いていくのだろう。

そんな場所に出会えた私は幸せだ。なんせ片思いだからずっと苦しいけれど、それでも幸せだ。

考えることはとめどなくどこまでも。次から次にあふれてくる。
「ああ、私は旅したんだな」と大満足。行って帰っておわりではない。日常にうんざりしているわけでもない。
旅の時間と日々の時間はつながっている。洗い物をしながらこの旅での気づきを深めていこう。
動きながら、止まりながら、迷いながら、忘れながら、思い出しながら、それでも“核”に残るものを研ぎ澄ませて
言葉にしていこう。それができる。絶対できる。そう確信した旅だった。