旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

試される想像力

2015年09月04日 23時40分21秒 | 日々のこと
シリアをはじめとする中東、アフリカからヨーロッパに向けて海を渡る人たちが絶えない。

あの人たちは難民ではなく、市民だと思う。
どこか遠い国の、よくわからない出来事ではなく、あの人たちは私たちだ。あの人は私だ。

ハンガリーの駅でなんとか電車に乗り込もうとする人たちの映像をみたけれど、
みんなごくごく普通に街を歩いていそうな、こざっぱりとした人たちだった。スマホを操り、
スニーカーを履いていた。耳にi-podを突っ込んでいてもなんの違和感もない人たちに見えた。

「暮らし」を暴力で奪われ、逃げている自分のことを難民だと思っているようには見えなかった。
みんな一人ひとり市民なのだ。

「大変やなー」と見ているだけの私は一体なんなんだろう。
力をこめて、ぐっとこちらにひきつけて物事を考えたところで、それが何になるというのだろう。

無力さにしゃがみこむ夜。大きなものに負けそうになる。って一度たりとも勝ったことなんてないけれど。
試されているのはこちら側にいる私の想像力。

誰との勝負かさっぱりわからんけど、負けたくない。
寝る前30分は心を穏やかにリラックスして過ごしましょう。とかよくいってるけれど、私は怒りながら布団に入る日々。

ラベンダーの香りとか、いらんわ。
怒りをあたためながら寝るわ。