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奈良の里山散歩

2020-06-07 08:07:24 | 地域と文化
奈良の里山散歩~笠の集落~
 山の辺の道から名阪針インターの方へ行くと、今も残っている懐かしい里山の風景が残っているのが上之郷で、この集落で作られた、そばの実を打ったそばをいただくことができます。

~笠寺の一寺として承継された竹林寺~
 山の辺の道から笠山方面に行くと竹林寺が見えてきます。
竹林寺は、笠寺の一寺として承継されたのですが、明治政府による神仏分離までは、笠山荒神社と一体となっており、今も竹林寺境内に祀られる板面荒神が当時の面影を偲ばせています。
竹林寺の歴史を辿れば、元来は笠寺(加佐寺)と称しており、聖徳太子あるいは良弁僧正の創建と伝わる大寺院で、長谷寺奥之院とも言われ、長谷寺十一面観音の材料であったと楠の霊木の一部を使って薬師如来像を造ったと言われていますが、残念ながら現在は実在していません。
竹林院には、国の重要文化財に指定されている、平安時代初期の薬師如来立像や県の重要文化財に指定されている鎌倉時代の地蔵菩薩立像が寺宝として収められていますし、板面荒神図絵や十一面観音立像なども記されています。

 

~日本三大荒神のひとつ~
 竹林寺から北に登っていくと、日本三荒神の一つとされる笠山荒神社があります。
笠山荒神社は、兵庫県宝塚市の清荒神、奈良県吉野郡野迫川村の立里荒神と共に日本の三大荒神社にその名を連ねていますが、不思議なことに、笠山荒神・清荒神・立里(たてり)荒神といずれも関西地方でこの内の二つが奈良県に鎮まる荒神様となります。
笠山荒神への入口は2ヵ所あり、閼伽井不動・天満神社・竹林寺などに近い表参道と、駐車場やそば処に近い北参道に分かれています。
表参道は歩いて参る道として昔からある道で、車が主流となっている現在では馴染みの薄い参道と言えます。車社会となった現在、車のアクセスを考え、北参道入り口付近が後に整備されました。
笠山荒神社では毎年1月・4月・9月の28日に大祭礼が行われる慣わしで、太鼓が鳴らされ、神前周辺には張り詰めた空気が流れ、拝殿内では神前神楽も奉納され、辺りは厳粛な雰囲気に包まれ周囲の山々と一体となる感じがします。
竹林寺から神興のお渡りがあり、そばの里の集落全体が、いつもにも増して賑わいます。
台所の神様が祀られていることから、笠山荒神は、どの家庭にも縁深いものですので、
荒神様とご縁を持っておけば、ご利益が授かると思います。

~荒神の里・そばの里
 桜井市笠地区で生産された玄そばを使用したそばで、土産物として乾そばがあります。特徴は、少し細めで風味・コシがあり、喉越しよい麺です。
また、自分で作った麺をざるそばでいただくことができますが、そばを打つには予約が必要ですので注意して下さい。
そば打ち体験の他にも、すぐに食べられる食事メニューも充実していますので、是非立ち寄ってご賞味下さい。また、高原野菜の直売所もありますのでご利用下さい。
笠のそばですが、15haの畑地に8月中旬に種を播き、9月中旬頃に白い可憐な花を咲かせる光景は見事です。      

 


店名:笠そば処 (0744-48-8410) 
営業時間:[月・火・木・金・土・日] 10:00〜16:00

公式HP:http://www2.mahoroba.ne.jp/~kasasoba/  


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