社説:論調観測…「福島第1」事故後の原発政策
毎日は、今回の事故で津波対策や事故対応の不備などに言及したうえで、「安全装置を重ねても絶対の安全はなく」、原発事故は「影響があまりに大きく、長期に及ぶ」と指摘。さらに、「今後の原発の新設は事実上不可能だろう」とし、既存原発の一斉廃止は現実的でないが、「危険度に応じて閉鎖の優先順位をつけ、依存度を減らしていきたい」と述べた。また、原発の比重低下の対策として「再生可能エネルギーの促進や低エネルギー社会の実現」を提言した。
朝日は「(原発)推進から抑制へと軸足を移す」よう求め、「一定の原発は安全管理を徹底することで動かしていくほかない」としつつ、「事故のリスクが大きすぎる原発は廃止への道筋をつけるような仕分け作業ができないだろうか」と提案した。
これに対し、産経、読売は、今後の原発政策を正面から論じた社説はなかったが、維持・推進の姿勢を強くにじませた。
産経は「一時の感情に流されて原子力の否定に傾斜するのは短慮にすぎる」とし、「国のエネルギー安全保障上も危険である。高度な現代社会は、膨大なエネルギーを求めている。その上に成り立っているのが、われわれの暮らしなのだ」と強調。読売も「エネルギー安全保障や地球温暖化対策の観点からも、原発は安全に管理する限り、電力供給で重要な位置を占め続けよう」と述べた。が、両紙とも「それでも起きるかもしれない事故」への言及はなかった。毎日新聞 2011年4月24日
タブーなしに正確な情報を提供して、活発な議論を望みたい。
毎日・朝日は現在の国民の空気にある程度合致しているのかもしれないが、しかし、具体性に乏しい。産経読売は指摘の通り、起きるかもしれない原発事故を直視していないように思う。
2011年04月23日 08:05
ガイアの復讐
池田信夫ブログ
エネルギー政策は、資源の枯渇や環境問題や地政学まで含む複雑な制約条件のもとで解かなければならない連立方程式であり、「安全」とか「エコ」とか一つの条件を絶対化するのは間違いのもとだ。
というように、様々な要因を総合的に考慮にいれて判断すべきだ。
「風力発電は追い風」 遊佐町7基設置、町長歓迎
2011年4月23日
追い風はいいが、
風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算
この記事に関しては、
風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算 http://t.asahi.com/27c5 1億4千万KW=14万MW、1基2.5MWの風力タービンが56000基必要。全て海に作る場合、小型浮体式で1基30億円、計168兆円。 http://twitpic.com/4o0n32
@obiekt_JP
JSF
…この朝日の記事、反原発派の人が大喜びしてたから、実際に幾ら掛かるか計算してみたら途端に「新聞社と環境省は電力会社の手先!」と罵られたなう。わけが分からないよ。
@obiekt_JP
JSF
@lyiase 原子炉1基3000億円、40基で12兆円くらい。風力は陸上か海洋着床式なら同等の建設費で済むけど、場所が無い。小型浮体式ならコストが10倍以上に、大型メガフロートなら100倍以上に…
Apr23日 Echofonから
という指摘もある。
ポテンシャルはあっても当分は補助的役割しか担えないのではないか、という印象もある。
抑制派も、推進派も、自分の議論に不利な情報を隠さずに、それに直面して、それでもなお、自説を主張するというのでなければ意味がない。
(ところで、 推進派がおかしいと思うのは、今回の収拾が長引けば長引くほど、また、小さな事故や作業員の健康被害がでれば、自分に不利にも関わらず、のんびりと東京電力主体のいまの態勢を眺めているだけのように見える点である。作業員に健康が害され、、また、事態が長引けば長引くほど、反対派を支持する強力な判断資料となる。)
原発の安全性は、週1回48分の会議で決まった何も発言せずに年間1600万円報酬のやれやれ・・・ 2011.04.22(Fri) 伊東 乾
「会議」は48分で終了、週1回の勤務で「常勤扱い」月給90万何がし、年収1600万ということは、やや下品な計算ですが1回の会議が20万円以上に相当するわけで、席に座っていれば1分当たり5000円のおひねりがつくことになります。
全く発言のない委員さんは、ただ役人の話を聞くだけで25万円?
まあ、まさか毎回、この種の報告を聞くだけではないでしょうけれど、ちょっと呆れないわけにはいかない「委員会」だと思いました。
よござんすねええ。こういった 会議が 原発以外にも沢山あるんかな?
3号機建屋か 放射線900ミリシーベルトのがれき撤去 これまでで最大値
2011.4.23 20:33
東京電力福島第1原子力発電所事故で、同社は23日、3号機の原子炉建屋付近から撤去したがれきの中に毎時900ミリシーベルトの高放射線量のものがあったと発表した。水素爆発した3号機建屋のコンクリート片とみられ、撤去したがれきの放射線量では最大という。
東電によると、がれきは縦横30センチ、高さ5センチの大きさ。20日に見つかり、翌21日に作業員が約5メートル離れた場所から重機を使ってコンテナに収容した。
収容後、コンテナ表面から1メートル離れて測定した線量は毎時1~2ミリシーベルトだった。撤去作業での作業員の被曝線量は3・17ミリシーベルトだった。
東電は10日からがれきの撤去作業を行っている。がれきの平均的な線量は毎時100~200ミリシーベルトで、これまでにコンテナ43個分を撤去したという。
高放射線量がれき発見…保安院すぐに公表せず
経済産業省原子力安全・保安院は23日、東京電力が福島第一原子力発電所3、4号機の近くで毎時900ミリ・シーベルトに達する高放射線量のがれきを発見し、撤去したと発表した。
これまでに確認されたがれきの放射線量は、最高でも毎時100~200ミリ・シーベルト程度で、今回のがれきは「3号機の水素爆発と関連している可能性がある」と説明している。
見つかったのは、縦横が各30センチ、厚さ5センチのコンクリート片。東電が20日午後に見つけ、21日に有人の重機で鋼製コンテナに回収した。コンテナから約1メートルの距離で測った線量は、毎時1・1ミリ・シーベルトに落ちていたという。
保安院は、コンクリート片の発見後すぐに東電から報告を受けていたが、公表していなかった。西山英彦審議官は、「今後は、分かったことはすぐに公表したい」と話している。
(2011年4月23日20時56分 読売新聞)
これは、NYTが問題にしていた「使用済み燃料プール内の核燃料の破片や粒子が「3号機から1マイルも」吹き飛ばされ、高い放射性物質の断片が3号機と4号機間に落下している」というのと関係があるのだろうか?
NYTはこの件についてあれから追加取材したのだろうか?それとも”隠蔽”しているか、それともただ追加取材が”遅い”だけなのか?それとも”ウソ”をついて読者を騙していたのか?
日本産輸入規制 広がる風評被害乗り越えよう(4月24日付・読売社説)
まず、反応が遅い。原発事故があってかなり早い時期にその徴候はあった。メディアも後手後手。
重要なのは、政府が積極的に行動することである。
政府の尻を叩くのもいいが、あまり当てにもならないし、やはり、自分たちがやっていったほうがいいだろう。
読売は、あるいは、朝日も毎日も英語記事も発信しているのだから、まず、あんたら見本を見せてもらいたい。
特に毎日はくだらん記事を英語で何年にもわたって垂れ流し、他の件であるが、日本に関する多大な風評被害を引き起こした張本人でもある。罪滅ぼしのためにも頑張ってもらいたい。
女の子の小さな宝物「ずっとなくさないように」
2011.4.23 20:49 (1/2ページ)
宮城県石巻市立渡波(わたのは)小学校を取材していたときのことだ。同校は校舎1階が津波にのまれながら避難所となっており、その日、男性タレントや女性歌手が慰問に訪れた。「本物だ!」とサインをせがもうとした子供たちは、案内役の職員に「時間が限られているのでできない」と拒まれた。
一人の少女はがっかりした表情を見せたが、恥ずかしそうに「サインして」と記者に近づいてきた。「有名人じゃないんだよ」と説明しても「いいの、集めるのが好きだから」と、真新しいドラえもんの表紙のノートを差し出した。
支援物資でもらったのだろう。パラパラめくってみると、どのページも真っ白だった。1ページ目にぎこちなくサインした。「大事にする」。顔を赤らめながら少女は言った。胸が痛んだ。
「いいもの、見せてあげる」。別の日、校庭で声をかけた4年生になる別の女の子は、和紙でできた花柄の小箱から金色の2つのピンバッジを取り出した。
「アメリカの人が私と弟と友達にくれたの。『日本中で3人しか持っていないから自慢できるよ』って」。行方不明者の捜索やがれき撤去のため学校周辺に入っていた米軍の一人から去り際に贈られたという。
「弟のも持ち歩いているの。ずっとなくさないようにね」。がれきから見つけたという小箱に、大事そうにバッジをしまった。
女の子は津波で親友を亡くした。「学校に入って最初に話しかけてくれた友達。一緒に登校したり、勉強したりしたのに…」。自宅も流され、体育館で避難生活していたが、新しい友達もできた。4歳の女の子で、体育館で姉のように寄り添って絵本を読んであげていた。
悲しい光景を目の当たりにしてか、新聞記事のなかに、文学作品のようにひかる文章が多い。
被災犬14匹、新たな飼い主見つかる 仙台
2011年4月23日21
なんかうれしそうな顔がいい。