4月22日の放送か。
NHK よく取材しているね。第3集であるーーこの程度はしかし、米国政府は把握しているんだろうね。
北朝鮮側の思惑
すべては金正恩の緻密な戦略なのです。ジョンウンはアメリカを思うのままに引き込もうとしているのです。
去年まで核やミサイルの実験を連発することで、モンスターがなにかをしでかすのではないかと世界に恐怖を与えました。
それが突然今年から平和キャンペーンをうちだしたことで、ああよかった、平和のためにこのチャンスを活かそうという方向に、各国は転換せざる得なくなってきたのです。
北朝鮮外務省元幹部
北朝鮮が非核化を受け入れるには数多くの前提条件があります。
まず、経済制裁の解除、アメリカとの国交正常化、そして韓国にいるアメリカの撤退です。これらの条件が満たされたとき初めて核を放棄するのです。
ジョンウンは「体制が保障されるなら、核放棄しない理由はない」と韓国側に伝えていますが、
北朝鮮が自らすすんで核放棄することなどありえません。要求がみたされて初めて核を放棄を検討するのです。
テ・ヨンホ氏
凍結というのは、核の保有を認めることにほかなりません。対話が続いている間は、北朝鮮の核保有を認めるしかない状況になります。それが長期間続くと結局、北朝鮮の非核化へのプロセスは非現実的となり、実質的に核保有国として国際社会に受け入れられていきます。これこそがジョンウンの真の狙いなのです。
アメリカ側の思惑
非核化の概念が北朝鮮の概念とアメリカの概念と違う。アメリカの概念にそったような形の非核化をできるだけ早く履行させたいという希望がある。
これは(先延ばしは)絶対アメリカとして容認できない。必ず非核化をわれわれは成し遂げる。強い強い信念ですね。
決裂した場合
アメリカの安全保障に対して重大なる脅威である。Existential threat アメリカの存在自体を揺るがしかねない脅威である、と。武力行使してまでも北朝鮮の脅威は容認しないという強い態度なんですよ。
ーー結局どうなると予測されていますか?
それはコメントしない方がいいです。控えさせていただきたい。
その後も北朝鮮は不穏な動きが続く
1)新たなサイバー攻撃の兆候ークロスドメイン攻撃
敵を攻撃するまえに、迎撃ミサイルなどの防衛システムをサイバー攻撃で停止させること
2)今月始め新たな原子炉が可動している可能性があることを突き止めた
ーー今のうちにプルトニウムを蓄えている
3)別の兆候もーーー核実験場で拡張工事が行われている
大規模な核実験を行える場所は地下にいくらでもあり、北朝鮮は、凍結を宣言した後も、核実験をまだおこなう可能性がある、核開発をやめるとは思えない、と。
(三浦、木村)