環境が汚染されていないかを主体的に調べるすべはなく、事故の当事者である米軍の言うことを信じるしかない。それが沖縄の、そして日本の現実だ。
沖縄県は先月、米軍施設の外でおきた事件・事故について、日本の当局者が遺留物を差し押さえたり、現場への出入りを主導権をもって統制したりできるよう、日米地位協定を見直すべきだと両国政府に要請した。
自民党は衆院選の公約に、「地位協定はあるべき姿を目指します」と書いた。「あるべき姿」とは何か。沖縄県のこの求めにどう対処するのか。すみやかに見解を示し、米側への働きかけを始めるべきだ。
米軍施設は各地にあり、米軍機は全国の空を飛んでいる。ひとり沖縄だけの問題ではない。
憲法改正もいいが、こっちを先にやれ、と言いたい。
安倍ちゃんの言うとおりやっていたら、戦後レジームからの脱却どころが、従米度を深化するだけの危険さえある。