Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

拉致問題のゆくえ

2008年06月25日 19時41分35秒 | Weblog
Observing Japanさんが拉致問題を通した日米関係について論じている。
 米国による北朝鮮に対するテロ指定解除によって、反福田、反米意識が高まるだろうが、かといって、米中が相互に安全保障体制に入るとまではいかないが、日本がこれを機にアメリカに対してはっきりものが言えるような国なることは日米同盟に関してもよいことだ、そして、民主の小沢はそれを主張してきた、と。

 この時期になったのは、トバイス氏が引用するアエラに詳しいが、米国が米国の都合でテロ指定を遅かれ早かれ解除するだろうことは、以前からわかっていたことだ。裏切りだ、といって日本国民が恨むこともなかろうが、アメリカに高く期待していたものにとっては、「やっぱこんなもんかな」というような失望感はあるにちがいない。その分信頼が減少した、といった程度か?
 だた、大国、米国と、(そして、中国とも)うまくやっていかなくはいけないことにはかわりはない。反米(や反中)を煽るものがいるか、どうかは知らんが、国益から考えれば、無意味だ、と思う。
 
 福田政権に対しては、核問題でも何の影響力も行使できず、拉致問題では後退、得た物がないどころか、かえって場合によっては北朝鮮に援助までさせられる羽目にした、ということで、保守からも革新からも攻撃されよう。
 ま、そもそも福田は器ではない。

 私は民主党に義理もないからだれでもいいのだが、やはり、米国とは親密な関係を保ちつつも、米国とは相対的に独立して発言・行動できる体制が必要だ。
 
 拉致問題に関して、日本は独自の努力をすべきだ。それには、 左派アエラさえいっておるが、ここで国民の声を大きくしておくべきだ。北朝鮮の核問題に関して、日本はそもそも駒になっていないし、日本がいなくても米中がやる。拉致に関しては、他国ばかりに期待していても無意味だ。

 声をあげること、そして、通商、及び、援助などのカードを、仮に米中から反対の圧力があっても、使うこと、こうしたことが必要になってくる、と思う。

 
 

最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「いくえ」ではなく (あいすみません)
2008-06-25 21:39:08
「ゆくえ/行方」だと思うのですが
いくえ(なぜか変換できない)のギャグだったらごめんなさい。
返信する
Unknown ()
2008-06-26 01:02:14
ギャグだった、と思っていただければありががいです・・・・訂正しました。m(_ _)m
返信する
Unknown (mozu)
2008-06-26 02:59:17
>拉致問題に関して、日本は独自の努力をすべきだ。それには、 左派アエラさえいっておるが、ここで国民の声を大きくしておくべきだ。

ですね。どれだけ肝のすわった政治家がいるのかはいささか心もとないですが世論のバックアップ次第でしょう。拉致問題は狭い国益論の問題よりも日本の自由民主主義が試される問題だと考えています。どこまでできるのかは別にして最大限の努力はしなくてはならない。ここで下手をうったら将来に大きな禍根を残すことになるでしょう。私は北朝鮮のミサイルよりもそちらのほうが怖いです。
返信する
Unknown ()
2008-06-26 04:59:41
 核問題と拉致問題、どっちが大事だ?という図式で問いかける人もいますが、これは問いかけの仕方がおかしい。2者択一ではないから・・・
おっしゃるとおり、拉致問題はいわゆる外交上の国益というより、国民にとって政府と国民との関係を象徴するような問題なんだと思います。
返信する
Unknown (mozu@)
2008-06-26 05:27:14
はい。底の浅いリアリストは軽視しがちですが、大げさに言うと国家の正統性に関わる問題というのはそうなにがしろにしてはいけないんだということだと思います。

observing japanもそんな感じですが、6カ国協議から東アジアの安全保障の枠組みの構築へというストーリーを国務省筋は信じているようですが、正直、あんたらアジアを知らないねと言いたくなります。
返信する
Unknown ()
2008-06-26 12:32:03
EUとの比較において、有道君のところの、
Bryce 氏が
tp://www.debito.org/?p=1726
The problem with Rudd’s proposal though is that the EU did not suddenly just ‘decide’ to be the EU. It has evolved from economic cooperation of a few core states since the 1950s, and initially involved only resource sharing. Japan and China will need to bury the hatchet before any progress can be made on this front. I think the Japanese have, on the whole, been willing to do that for years and I am encouraged by the very recent rapproachement that has been going on. I don’t think either post-Maastrict or post-Rome style cooperation is in the cards though
と言っていますが、さすがだと思います。
返信する
Unknown (mozu@)
2008-06-26 13:49:11
アジアにもEUみたいな組織を!という人達は経済的にはともかく政治的には相容れない体制が乱立しているという単純な事実を軽視しすぎだと思います。どうもアメリカのリベラル筋には理論重視で、文脈への敏感さを欠く傾向性があるように感じられますね。これは共和党のリアリアストにすら感じます。アジアの歴史や文化の理解の乏しさに起因するのでしょうかね。
返信する
Unknown ()
2008-06-26 16:55:26
その通りですね。
私としては、大国ともう少し距離をおくために、日本と利益が共通するようなところと軍事同盟を考えてもいいのではないか、とも思うのですが、まあ、日本の軍事嫌いからすると、ちょっとでも軍事的いざこざに巻き込まれるのは嫌だ、ということで、無理でしょうかね。しかし、小難に甘んじて大きな難を避けるって発想も必要だとは思うのですが・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。