3Dカスタム少女のヘビーセーブデータを変換したときに頂点数の関係からそのままでは変換できな
いときがある。MMDでの頂点数の制限は65535であるが、法線の削除などをしても制限数以下にならない
ケースだ。(下図写真)
少し複雑になるがモデル化をする方法がある。まずその流れだが
・セーブデータをTSOファイルと呼ばれるデータ形式に変換
・TSOファイルをメタセコイアで読み込ませられるMQOファイル形式に変換
・MQOファイルをメタセコイアで編集
・編集したMQOファイルをTMOファイルに再度変換
・TSOファイルからヘビーセーブの形式に変換
・ヘビーセーブ形式をTso2PmdでMMDで読めるPMDファイルを作成。
とまあ、少し複雑だが、順序よくやれば必ず変換できるようになる。一応その説明を書いて自分用
マニュアルとする。
(1) ヘビーセーブ -> TMOファイル
まず3DCGでヘビーセーブ形式のファイルを作り、PNGPoseというプログラムでTMO形式のファイル
を作成する。作り方は簡単。ヘビーセーブをPNGPoseにドロップすれば、自動的にフォルダが生成され
る。なお、Readmeファイルにはコマンドラインから起動とか書いてあるが、何故かうまくいかない。と
いうより単にドロップした方が断然らくだ。
PNGPoseの使い方
コマンドプロンプトだと何故かうまくいかない
(2) TSO -> MQO
自動生成されたフォルダの中を見るとTSOファイルと呼ばれるファイルが入っている。その中で1,2...
と番号がついているファイルがあるがこれがPMDファイルをPMDEditorで読み込ませると材質番号という
のが出てくるが、それに対応するファイルだ。たいていの場合、1が身体、2,3が髪の毛という形に
なっており、頂点数もその3つのファイルが最も多い。TSOファイルをメタセコイアで編集する為には
MQOファイルというメタセコイア独自形式のファイルに変換しなくてはならない。そこで利用するのが
Tso2Mqoというプログラムだ。このプログラムはTSOファイル、MQOファイルを相互変換することができ
るソフトだ。使い方としてはTSOをMQOに変換する場合、Tso2MqoGuiを起動する。タブでTso->Mqoを
選択すると対象のファイルをそこにドロップするだけだ。オプションでフォルダの自動生成を選んで
おけば勝手にフォルダまで作ってくれる。但し、作業用のディレクトリでやっておくのがお勧め。
間違って上書きすると初めからやり直しになる。ここでは対象になる1-3のファイルをドロップして
mqoファイルを作成する。
(3) メタセコイアでの編集。
PMDEditorは簡単で便利だが、PMDファイルが作られていないと利用できない。ヘビーセーブデータを
PMDファイルに変換できないのだから、それ以外の方法になる。それはメタセコイアしかない。まだほ
とんど分かっていないが、頂点削除だけならPMDEditorとあまり変わらない。マウスで対象とな
る部分を選択して削除するだけ。特に服で隠れている部分は必要ないのでカットしておく。また3DCGはミクが
マザーボディになっているMMD由来のモデルとはボーンや剛体の作り方が異なっていることから破綻が
起きやすい。胸の部分などはカットしておくのが無難。出来たファイルをセーブすれば準備完了だが、
念のために編集前のファイルはリネームしておくといい。作業のやり直しがないように。
(4) MQO -> TSO
出来たMQOファイルは今度は逆にTSOファイルに変換。一応、オリジナルのTSOファイルは「1_old」
とかにリネームしておく。そのままでは上書きされてしまう。逆変換の場合はMQO->TSOのタブを選択
するとファイル指定する欄があるのでRefキーでファイルを指定。参照TSOというのが何故必要なのか
よく分からない。指定が完了すればTsoファイルの作成ボタンをクリックするだけ。新しいファイルが
生成される。生成されたファイルを変換元のファイルに差し替えると終わり
(5) TSO -> ヘビーセーブ
これは最初にやった逆の変換でPNGPoseを使用する。これも編集し終わったTSOファイルをフォルダごと
PNGPoseにドロップするとヘビーセーブが作成される。
(6) ヘビーセーブ -> PMDファイル
新しく作られたヘビーセーブを今度はTso2PmdでPMDファイルに変換する。やり方は前と同じ。変換が
成功して、さらに頂点数を削りたい場合、調整したい場合にはPMDEditorで細かい補正を行う。
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