さくら日記でございます。

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★忘れていた大切な何かを思い出させてくれる小説!「リトル・トリー」

2019-07-15 06:46:34 | 「本」

お疲れ様です。
皆さまお元気ですか?
今日は私のオススメ小説
「フォレスト・カーター」さんの
「リトル・トリー」です。
英語のタイトルは
「The Education of Little Tree」
読んだことはありますか?

この本を手にしたきっかけは
お酒の話題でよく登場している
金沢のロックバー、スタージスのマスターからの
ススメでした。
本をお借りして読んだ後に
実家に帰ると、なんと実家にも
この「リトル・トリー」がありました。
なんでも、母親の友人からもらったのもの
だそうです。
短い間に2回もご対面するなんて、
私にとって、とっても縁がある本
なんだなあ・・・
なんて、感じました。

それから十数年、久々に読み返してみてますが
やっぱりなかなか良いです。
「私たちが忘れていた大切な何か」
それを思い出させてくれる。
そんな一冊と言えると思います。

話は、チェロキー族と言われるインディアンの
祖父母に育てられた
フォレスト・カーターさん自身の回顧録

ということのようです。

祖父母とともに自然の中で生活し
その厳しさ、そして、そこで生きる数々の動物
そして植物など、多くに触れることで
小さな、リトル・トリーは多くのことを
学んでいきます。
英語タイトルが「The Education of Little Tree」
となるのもよくわかるような気がします。

では、その一幕を少しだけご紹介します。
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ウズラたちはあわてて飛び上がると、林に逃げ込む
だが、一羽だけ逃げ遅れた。
鷹が空中で鋭い爪の一撃をくらわせた。
羽がぱっと舞い上がる。
二羽の鳥はひとつのかたまりとなって地上に落ちた。
鷹は激しく頭を振り上げ振りおろして、死の攻撃を加える
一瞬ののち、鷹は死んだウズラを爪に引っつかんで、
山の端沿いに上へ上へと翔けのぼっていった。

ぼくは泣き声をあげなかったが、
きっと悲しい顔をしていたのだろう。
祖父が言った「悲しんじゃならんぞ、
リトル・トリーこれがおきてというもんじゃ。

鷹はのろまなやつだけを捕まえる。
のろまなやつは、のろまな子どもしか生めねえ。

いいか、地ネズミはウズラの卵を食っちまう
のろまなひなにかえる卵だろうと、
すばらしいひなにかえる卵だろうと、おかまいなしさ。
タル・コンはその地ネズミをたくさん食ってくれる。
鷹はおきてに従って生きている
ウズラを助けてやってもいるんじゃ」・・・

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そしてさらに大切な言葉が続きます。
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「おきてというものがあるんじゃよ」
祖父は静かに話を続けた。
「必要な分しか獲らんこと。鹿を獲るときはな、
いっとう立派な奴を獲っちゃならねえ。
小さくてのろまな奴だけ獲るんじゃ。
そうすれば残った鹿が強くなっていく。

そしてわしらに肉を絶やさず恵んでくれる。
パー・コーというのはピューマのことじゃがな
あいつでさえよくわかっている。
だから、わしらもおきてをわきまえなきゃならんのさ

・・・
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こんな具合で、リトル・トリーは大自然の中の出来事から
大切なことを学んでいきます。
話は理にかなったことだと思います。
そして、それは自然の中で生きていくためには
最善なこと。
ですが、現代の私たちを振り返ると
どうでしょう。
より便利に、もっと利益を・・・
ということで、必要以上の生産を繰り返し
将来の事態を考えずにどんどん新しいものをつくり出します。
それによって快適な生活を送っている
と言えるかもしれませんが
こんなことを繰り返し生きていると
自然からの思わぬしっぺ返しに合うかもしれない。
そんなふうに思います。

ネイティブアメリカンの言葉に
「どんなことも7世代先まで考えて決めねばならない」
ということばがあります。
まさに今の時代に必要な言葉ではないか
そんなふうに思いました。

その他にも、いろんなエピソードに交えて
沢山の学ぶべきことが語られます。
あとがきには、こんなふうに
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リトル・トリーは、この祖父から、
チェロキーのシンプルな生活規範、
例えば感謝を期待せずに愛を与えること
大地からは必要なものだけしか
取ってはならないことなどを学んだ
・・・
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皆さまは、こんな考えについて
どのように感じますか?

ということで、今日は小説
「リトル・トリー」をご紹介しました。

 
 
 


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