東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

要町から新井薬師へ(5):豊島区長崎その三

2015-07-25 21:14:50 | 豊島区
さて、金剛院のとなりには長崎神社がある。元々、金剛院が別当寺であったそうで、見て歩いていると、仕切の塀がある方が不自然に思えたりもする。それでも、金剛院が境内も綺麗に整備されていて、あまり寺代を感じさせない、近代的な雰囲気を漂わせているのに対して、長崎神社の境内は農村時代の雰囲気を色濃く残している様で、それはそれで面白く感じる。


参道の脇には、日露戦役記念碑が立つ。山県有朋の筆になるもの。


木製の鳥居。重厚な雰囲気がある。創建年代不詳とのことで、江戸時代には十羅刹女社と呼ばれていたそうだ。明治の神仏分離令で、須佐之男命を祀るようになり氷川神社、そして長崎神社と改称したという。この神社も、神仏分離令に振り回されてきている。(「猫のあしあと」より)


境内には古木が数本あって、趣がある。


村の時代から、この地にあった木なのだろう。


社務所も良い雰囲気。


こんなアングルで見ると、武蔵野の面影なんて言いたくなる。背後には、金剛院の伽藍が見えている。


拝殿は寛政十年(一七九八)の築で、明治三十二年(一八九九)の改築なのだろうか。本殿は嘉永二年(一八四九)の改築と出ている。(「椎名町インフォメーション」より)


シンプルだけど、丁寧な造りといった感じ。


凝った細工の奉納額。


社殿のとなりには、小柳稲荷神社が祀られている。


やはり稲荷社はつきものである。


その反対側には、招魂社がある。こちらは、明治神道からの系譜の中で造られたのだろう。日清戦争以後の戦没者を祀っている。


境内の雰囲気。


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