さて、続いては、祐天寺の裏手から目黒川方向に進んでいったところ、前に登場した庚申道や谷戸前川の暗渠など、集まってくるポイントがある。東急バスの自然園下停留所の近くである。目黒区の設置した案内を見ると、ときの木庚申とある。谷戸前川から掘り出された庚申塔があったはずだが、見落としてしまった。ここは、谷になっていて四方からの道が集まっているようで不思議なところだった。
この道のすぐ先右側に庚申塔があ . . . 本文を読む
祐天寺の横手を南側に向けて進んでいくと、道は下っていく。下りきると、また登って、緩やかな起伏を越えていく。この辺りの裏道も、祐天寺へ続く古くからの道であったのだろうと思われる。さらに進んで行くと、商店街の外れに出てくる。そんな中にあった元床屋さん。モルタル仕上げの看板建築だが、意匠が可愛らしい。油面への道を訪ねたのは、2014年11月。
富士山の形と風合いが、モルタルの壁面ととてもマッチしてい . . . 本文を読む
祐天寺の続き。2015年1月に訪問したのだが、門を入って左手の地蔵堂、精進殿、阿弥陀堂の側はフェンスで囲われていて、工事中だった。江戸時代のお寺がそのまま残されているところなので、後の世まで残っていくよう手を入れていくことも大事なことだ。
「阿弥陀堂本尊阿弥陀如来は、寄木造り坐像。江戸時代の正統的な作風の像です。5代将軍綱吉の養女竹姫のご寄付によるもので、西方六阿弥陀の第6番に数えられています。」 . . . 本文を読む
駒沢通りを西へ進んで行くと、板塀が見えてくる。祐天寺である。この道がかつては、祐天寺道と言われていたこともある。
まだ真新しい雰囲気だが、交通安全祈願の地蔵尊。
駒沢通り沿いに、塀が続いていく。
祐天大僧正二百回遠忌報恩塔
「祐天寺(浄土宗) 中目黒5-24-53
祐天寺は、享保3年(1718)祐天上人を開山と仰ぎその高弟裕海上人が創建した寺院です。当時新しい寺院の建立は幕府の激しい制約 . . . 本文を読む
さて、少し歩き回っていると、駒沢通りに出て来た。庚申道と駒沢通りの交差点である。庚申道は今では細い道だが、かつては幹線道路であったという話もあった古道であるだけに、この辺りは商店が並ぶ町になっているのは歴史的な背景があるとも言えそうだ。駒沢通りは玉川通りと目黒通りの間を平行するように都心と世田谷方面を結ぶ放射状の道路の一つだが、祐天寺への道として古くから開かれていた道のようだ。そして、見たところで . . . 本文を読む
さて、中目黒八幡神社からその前の道を進んでくると、道なりにカーブして台地の上に登っていく。その登り切ったところに、合流するように上がってくる坂がなべころ坂だ。
「中目黒四丁目13番と14番、16番の間の急坂をなべころ坂(別名、なべごろ坂)という。昔、鍋が転がるほどの急坂であったことからこの名がつけられたとする説と、「なべごろ」とは赤土が水でやわらかくなった状態を示す、目黒の古い方言であったとする説 . . . 本文を読む
中目黒八幡神社である。
この神社、目黒川よりの低い方から階段を上がってきたのだが、境内の配置を見ると台地上からアプローチするのが正面になっているようだ。上の参道の入った所に手水舎がある。
この神社の境内、細長い敷地で奥行きはあるが、広大という雰囲気でもないのだが、古木が茂っていることで独特の雰囲気を醸し出している。
神楽殿。ここでは、十二座の神楽が奏されているとのことで、大祭の時にはどんな . . . 本文を読む
正覚寺を駒沢通りに出る。そのまま坂を上っていかずに、直ぐの道を正覚寺の裏手に入って行く。広い道ではなく、曲がりくねって進んでいくので、これも古くからある道なのだろうという雰囲気。少し行ったところに、時間貸しの駐車場。かつては目黒らしい雰囲気の家があったのだろう。
柔らかなカーブを描く低い塀と植えられた木々がかつての面影を残している。
古道らしい雰囲気の道が延びていく。緩く曲がりくねっている . . . 本文を読む
中目黒のお寺、正覚寺の続き。江戸時代の初期に創建された日蓮宗のお寺。恵比寿駅周辺が空襲の被害を受けているのに対して、この辺りは無事であったようだ。東横線から北側は空襲で焼けているようだ。境内には立派な鐘楼があった。昭和44年10月の銘のある額が掛けられている。
正覚寺開山三百五十年と日蓮大上人生誕七百五十年を記念したもの。庫裏もコンクリート造りで、中目黒の超高層ビルを背景にした景色。
駒沢 . . . 本文を読む
さて、駒沢通りと山手通りの交叉するところ、少し駒沢通りの坂を上り掛けると、重厚な山門が見える。正覚寺、日蓮宗のお寺である。
山門前には日蓮宗の寺らしく、題目塔が建てられている。
実相山正覚寺と土台に刻まれ、題目と右側面には開運鬼子母神とある。鬼子母神といえば、雑司ヶ谷、そして入谷が有名だが、池上本門寺の門前にもあった。日蓮宗の門徒にとっては、守護神でもあるそうだ。
立派な山門、訪問した . . . 本文を読む