立ち上がる姿は男どものイチモツ!?
いつも年末が近づくとコナラを1、2本切り倒すことにしている。シイタケの原木にするためだ。もう植えてから10数年経っているため、根元付近はとても大きくなりチェンソーなしでは倒せなくなった。今までもチェンソーを使ってはいたが、調子が悪くエンジンをかけるのに一苦労していた。そのため、少し大きめの充電式チェンソーを新たに買い求め、試運転も兼ねて先日コナラ林へ。例年より1か月ほど前倒ししての伐採だ。1本の木から長さ1mほどの原木6本をとったが、根元の方は直径20cm以上にもなり運び出すのに汗だく。
どうにか運び出し終わって、チェンソーを取りに戻った時のことだ。足もとに初めて目にするキノコを見つけた。にょっきり白い柄を草の間から顔を出した姿は、男どものイチモツにも見える。傘は暗い緑色。ただ、若いキノコではなくちょっとしおれ気味。その日は気になりながらもそのままだった。2、3日して、やっぱり気になるので再度その場所に行ってみた。すると、しおれ気味だったキノコはもうぐったりと地面に倒れて這いつくばった状態。これでは絵にもならないと思い、近くを探してみた。すると白い卵状のものが草の中に・・・。「ああ、これだ!」と思った。
そう思ったのは、過去にイカタケを見つけたことがあったからである。イカタケの時は、ウズラの卵ほどの白い塊が幾つもあり、長靴の底で触るとツルリと皮が剥け、その後イカの足の様なのがぐにょぐにょ出てきて、ちょっとした発見であった。
というようなことで、数日待って見ることにした。その間、いろいろ調べても見た。名前はどうもスッポンタケで間違いなさそうだ。竹がある付近に出てくるようで、食することもできそうだ。しかし、食べる気にはならない。傘の下からレース状のものが現れれば凄いが、それは現れないようだ。
3日経った朝だったか、行ってみると「おお、にょっきり!」。写真を撮るため近づくと、何やらヘビの頭にも見えたが、ぐっと我慢して接写した。
このスッポンタケ、先端部に粘着質の胞子つくり、臭いに誘われたハエを媒介にして子孫を増やしていくそうだ。悪臭の報告が多いが、まだ若かったせいか強烈な臭いはしなかった。植物の生存戦略、様々だ。