男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

私達は「仮の客」

2011年10月14日 | 家系鑑定とアドバイスなど
「たらちねに よばれて仮の客に来て 心残さず 帰るふるさと」

これは沢庵和尚の和歌です。沢庵和尚は戦国時代から江戸時代にかけて活躍されたお坊さんです。

歌の意味は・・・

たらちね:乳を垂らす女性。満ち足りた女性などの意味。母親や父親を意味しています。

「父母に呼ばれて、私はこの世に仮の客として生まれてきましたが、(一生を終え)心残さず古里である、あの世に帰ります。」という意味になります。

この世の一生は仮の客なら、私達の肉体も仮の姿。

私達は縁(えにし)により、今の父母から生まれました。

そして間違いなく、遅かれ早かれ生きているものは死んでいきます。

肉体は滅んでも、魂は永存する。そして神仏の元に帰る。

短い人の一生は、いろいろなことにとらわれて忙しく過ぎ去っていきます。

「もっと生きたかった。」「これもあれも、しておきたかった。」「ああっ、悔いが残る。」・・・などなど。

「これで充分です」と言ってあの世に行く人はいません。

般若心経は、「色即是空」形あるものはいっさいは空であると言っています。

地位、名誉や財産。美食、美貌、愛・・・。こんなものを追い求め生きていますが、どれを持って行けるでしょうか?すべて持って行けますか?

帰るところはどこですか?

人の一生はなんのためにあるのでしょうか?

それを考えると供養の本質が見えてきます。(つづく)
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