男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

家系譜新聞4月号 特集:「苗字と家紋の調査」

2022年04月01日 | この名字のルーツは?
苗字の分布を調べる
 家系調査の方法はとても複雑ですが、先ず手始めに苗字と家紋の分布を調べます。現地調査に行く前に、資料収集の期間に行います。
 日本の苗字は、佐藤さんや鈴木さんのように300万以上の大姓から、わが家一軒しかないという珍しい姓まで、約23万種類以上あると言われています(諸説あるのは同字異音の場合があるからです)。その数は世界一と言われ、お隣の韓国では数百種類、中国でも数千種類と言われています。

同じ苗字でも県や市町村が違うとまったく出自(ルーツ)が違うことが多く、場合によっては同じ村内でも、系統が違うことも少なくありません。家紋の違いで判断します。
名字がどのように分布しているか、近隣の市町村に同じ名字がないか、どちらが、数が多く古いかなどを調べます。戸数が多い地域は古い時代から存在している家系が多いと言えます。
「ネットの電話帳」等は、苗字の分布を調べるのに役立ちます。


家紋の分布を調べる
 次に家紋による調査ですが、種類はどれくらいあるのでしょうか?最も多い家紋台帳の本には2万種類くらい入っていますが、実際に調査していて、家紋台帳にない家紋に出会いますので、おそらく、4~5万種位になると思われます。
 一族が同族意識を持っている場合に限り同じ家紋を使用しており、戦国時代でも、すでに同族で違う家紋を使用する場合も多いのです。その中で名族意識が強く、江戸時代から明治にかけても同族意識が強い場合は同じ紋です。そのようなことを意識しながら、苗字と家紋を掛け合わせて調査する必要があります。(女紋や裏紋は調査の参考程度にしかなりません。)
 苗字も家紋も一致すると、ほぼ同じルーツと考えますが、実際に調査してみると、家紋を途中で変えない地域と、分家すると変えてしまう地域があります。こういう家系は調査員泣かせです。
郷土史を調べてみるのも参考になりますが、逆に郷土史の間違いを発見することも有ります。そういう時は実際に足を使って聞き込みをするしかありません。

偽系図も多い
有名な一族の系図資料でも、完全に偽系図と判明しているものも少なくありません。江戸時代に作成した系図は、たいへん偽物が多く、特に武田信玄公判入り系図、豊臣秀吉公判入り系図、馬場美濃守判入り系図など、一見して偽物と分かるものもあります。
ところが、それを持っている戸主が、本物と固く信じている場合は困ります。納得させるのに容易ではありませんが、本人が喜ぶからといって、偽物のままにしておいたら、こちらのモチュベーションが下がります。やはり真実を伝えることが仕事だと思っています。

「各都道府県に最も多い名字」
北海道、秋田、岩手、宮城、山形、福島、新潟、徳島、大分(ほとんどが東日本)・・・佐藤さん
栃木、茨城、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、埼玉(関東を含む太平洋側)・・・鈴木さん
富山、石川、和歌山、奈良、岡山、広島、山口、高知(主に西日本)・・・山本さん
島根、鳥取、兵庫、京都、滋賀、福井、佐賀、熊本、福岡(主に西日本)・・・田中さん
群馬、愛媛・・・高橋さん
佐賀、長崎・・・山口さん
青森・・・工藤さん
山梨・・・渡辺さん
長野・・・小林さん(群馬県も比較的多い)
岐阜・・・加藤さん
三重・・・伊藤さん
香川・・・大西さん
宮崎・・・黒木さん
鹿児島・・・中村さん
沖縄・・・比嘉さん

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