男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

大震災から半年経って思うこと

2011年09月12日 | 家系鑑定とアドバイスなど
東日本大震災から半年が経った。

比較的、被害が少なかった群馬県に住む私ですら、震災後の約二ヶ月は、今思えば、うつ状態でした。力が出てこない。テレビの報道を見ると涙。

今の時代は「第二の戦後」と言われているが、昔は復興の希望、経済成長の希望、発展の希望があったが、今の時代はちょっと違う。

放射性物質の始末も外国に持っていくわけにはいかないから、地震大国の日本のどこかに埋めるしかない。

放射性物質が着いたガレキ、動物の死骸、土の始末など、どうするのか?

プルトニウムなどは半減期が二万数千年と言われている。

風評被害も一年や二年でおさまる希望は全くない。それをキモに命じなければならない。

国民全体が放射性物質と共存しなければならない。

日本に住む以上は放射能の十字架を背負わされる。

大地震は日本においては、歴史に於いて何度も何度も経験はしているが、しかし、少なくとも昔は放射能被害は無かった。

もう一つの落胆は、原発事故以降の政府及び専門家や学者の信用できない発言。

シビアな発言をした人は皆、異動になった。あるいはトカゲのシッポ切りになった。

テレビに出るのは政府にとって都合の良い発言しかしない人ばかり。

「直ちに人体に影響ある数値ではありません」の一点張り。

「半径30キロ以外は日常生活に支障をきたさない」と言っていた。

アメリカの「半径80キロ以内は非難すべき」という言葉をあざ笑っていた。

ところが、実際は違っていた!

ずっと後になって発表される天文学的な放射能の数値。

海に流れた放射能はどうなったのか?地下水への影響はどうなるのか?都合の悪いことは黙っている。

半径30キロをはるかに越えた土地でもパワースポットがあり、当初の政府の発表とは著しく違っていた。

怖い話を、小出しにしている。慣れるまで発表をおさえたのだろう。自分達にとって都合が悪いから・・・。

残念ながら、自分が考えた最悪の予想だけがすべて当たっていた。(専門家なら当然、最悪の予想も伝えるべき)

かつて日本人は世界の中で最も従順な国民性を有していたと思う。

悪代官がいても黄門様はちゃんと見ていてくれた。

しかし、震災以降、残念ながら日本人はお上のいうことを信じない。

まさに、「心の被爆」だ。震災と共に心の被爆を受けてしまった。

水戸黄門の番組は今回で終わるらしいが、こういう時代に黄門様は流行らないのだろう。

黄門様も悪代官の味方になっちゃう時代なのかもしれない。

国家は国民の為にあると信じていたが、そうではなく国家は国家の為にしか存在しない。

政府の発表は昔の大本営発表と変わっていない。

国家の危機状態のとき、昔は空海や最澄、親鸞、日蓮、道元、栄西、法然などの宗教家が情熱的に民を導いた。

しかし、今の時代は誰も叫ばない。頼るべき人の声が聞こえてこない。総理もそうなら、政治家も、宗教家も、知識人も誰一人として頼りになる発言をする人がいない!

これからの時代は、失望や落胆をしないで生活する方法、思想、考えを持たなければならない。

いくら懲りても厭世的になってはいけない。アナーキー(無政府主義)になってもいけない。

まず、「自分を守るのは自分しかいない」

政府に頼る、会社に頼る、団体に頼る、組織に頼るなど、何かに頼るということはできない時代だ。

命も、財産も、子孫も、土地も、食べ物も、なにもかも自分が守るしかない。

そういう強い心を持つ必要がある。

では、自分のことだけを考えればよいのか?そうではない。

そして、大事なのは「横」のつながりだ。

被災者達を支えたのは、横のつながりだ。

地縁や血縁関係がまだ残っている東北の田舎だから、まだ良かった。地域を大事にする素朴で我慢強い人たちだからまだ良かった。

これが大都会だったら、「隣は何をする人ぞ」の個人主義の都会だったら、孤独死や自殺がもっと増えただろう。暴動も増えたことだろう。

これからの時代を生き残るキーワードは、「相互援助」「地縁」「血縁」「趣味縁」「人脈」だ。

横のつながり・・・一見、無駄なように見えるものが一番大切なのだ。

合理主義にのみ走ってきた現代人に失いかけているもの。

「汝の隣人を愛せよ」今こそ、「地縁」「血縁」を大事にしよう!!

自分のため、自社のためというエゴイズムは滅びる!

ヒトを命がけで大事にする!そうすることでしか生き延びれません。

そして、これからの日本を作るのは、批判心ではなく、そのために自分が何ができるかだ!
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