HIMAGINE電影房

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ロケット背負ったニクい奴『月からのレーダーマン』

2005年10月20日 | 連続活劇
 昔、『SF怪獣と宇宙戦艦』という子供向けSF特撮映画紹介本があった。そこのヒーローを紹介するページにロケットマンことコマンド・コーディがでていたのを今でも覚えている。ケイブンシャの怪獣怪人大百科で日本の特撮ヒーローは教わったけど、外国の、しかも連続活劇のヒーローを紹介するなんてどういう本なんだ?この本のおかげで海外の特撮ものにも目を向けるようになったことを思えば、実にいい教材であった。ありがとう!聖咲奇さん。

ロケットブースターを背負い、甲冑みたいなヘルメットで顔を覆っているヒーロー像といえば最近の映画ファンならば『ロケッティア』を思い浮かべるだろう(日本じゃコケたからそっちの方が難しいか?)。じつはこのロケッティアのアイデアの源流、1949年に製作された連続活劇『ロケットマンの王』に登場するヒーロー、コマンド・コーディなのだ。私自身はこの第1作はまだ未見なのだが、続く2作目『月からのレーダーマン』(52)は輸入DVDで鑑賞することができた。
 月からやってきた悪い科学者は、大型レーダー砲を地球の(アメリカね)ギャング団に使わせ、破壊の限りを尽くして人々を震え上がらせていた。地球の平和は俺が守る!と科学者にして《宇宙の保安官》を名乗るコマンド・コーディが、地球と月を行ったり来たりしながら月人+ギャング団の悪事を阻止する、というのが大まかなストーリー。月面のシーンやロケットが月に向かうシーンは、低予算のためピーカンの中での野外撮影だったのはガッカリしたけど(連続活劇にリアリティを求める方がバカだった)レーザー砲による破壊場面のSFXは今観ても十分迫力あるし、なんといってもコーディの実物大の人形を使って屋外で撮影した飛行シーンは一番の見せ所だ。

 このコマンド・コーディもの、じつはあと1本あり、1953年に製作された『成層圏ゾンビ団』というのがそれである。『ロケットマンの王』の方は幸いDVDが近々リリースされるようなので(アメリカでの話ですよ)いいとしても、『成層圏ゾンビ団』はビデオも廃盤になってしまったことだしDVD化してくれないだろうか?観てみたいんだけどなぁ。 

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