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『三重星』を観る

2010年03月15日 | 韓国映画

 今回は久々の韓国映画でまだまだ謎の多い未開拓ジャンルである「児童映画」の一本『三重星』(91)を紹介。ちなみに読みは、「さむじゅんそん」である。

 この児童映画というジャンルは最近では韓国本国でもDVDリリースされて再評価の兆しがみられるが、まだまだ鑑賞できる作品数は少なく、過去にビデオでリリースされたものを(もちろん韓国での話)探して観るしかないのが現状である。こういう時って同ジャンルのファンによる横の繋がりが身に染みてありがたく感じるものだ。


 さて本編の内容はというと、学校行事で山にキャンプに来ていた女の子プラス男の子二人の仲良しトリオが、洞窟内で悪い宇宙人ジョアンナ一味に追われている善良な宇宙人・コンペイと出会い、ある事件で瀕死状態となった女の子に自らの持つスーパーパワーを注入、すると仲良しトリオが気持ちを合わせるとスーパーヒーローに変身できる能力を身に付ける。そしてコンペイの持つスーパーパワーを狙い(与えちゃって無いけど)次々と襲い掛かるジョアンナ一味と対決するというもの。

              
●これが仲良しトリオ。中央の女の子、結構カワイイと思いませんか?

              
●下山する仲良しトリオと宇宙人コンペイ。低脳キャラなのは韓国児童映画ではおなじみの設定だ

 感想は?というと素直に面白かった。グダグダなギャグ部分や見てて恥ずかしくなる(と思えるのはやっぱり年取ったからか?)女の子と男の子二人との3P…じゃなかった爽やかな友情シーンを乗り越えるといよいよ待ちに待ってたスーパーヒーローの活躍である。…が、しか~し!これが全然イケてないのだ。ローマ騎士のようなコスチュームに黄金(スパンコール)の顔出しマスク(兜?)という、「有りものでこさえました」という感じのデザインなのだ。
 「もう止めようかな…?」と思ったのもつかの間、コイツが動き出したら凄いのなんのって!テコンドー仕込みの鋭いキックは放つは、ワイヤーでグルグル回されるわ、やられ役のスタントマンは香港スピンで吹っ飛ぶはで無駄に凄いのだ。格闘アクション映画好きならここで飯三杯はイケルね。

              
●悪の宇宙人ジョアンナ。これだけ見ても安っぽいが、マントの下は輪を掛けて安~い感じだぞ

              
●極悪宇宙人にハイキック!キックの鋭さはハンパないです

 確かにこの映画、特撮ヒーロー映画では不可欠なミニチュアや光学合成(オプチカル合成)といったいわゆる《特殊技術》は使われていない、というか予算の都合上使えなかったと言ったほうが正しいだろう。しかし市販の花火を使った変身処理やコマ落しや逆回転などの編集技術などを駆使し、低予算なりの努力は画面からも十分に感じられ、一概に駄作とは呼べないのだ。作品の面白さとは必ずしも予算とは比例しないものなのである(でも一般の人が観たらやっぱり駄作と呼ばれちゃうんだろうな…きっと)。

              
●さぁ、変身だ!…これを許せるか否かでスーパーヒーロー好きの資質が問われるぞ

              
●子供達の付き添いのお父さんの為のサービスショットか、これは?


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