森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

金沢刑務所で面会

2011-09-13 20:09:14 | 議員活動
 本会議の質問戦が明日からまる。今日は前日の休会日だった。日中は夏の暑さだ。しかし、セミの声はすっかり途絶えてしまった。夜になると山科一帯は、クツワムシ、各種こおろぎ、羽音が短いので違うかなととは思いつつ、スズムシとおぼしき音色に包まれる。我が家に珍客としてやってきたミヤマクワガタ君は健在だが、季節は秋へと確実に移りつつある。

 今日は、金沢刑務所に二人の受刑者に面会に行ってきた。収監前にいきさつがあり、二人からは時折書簡が届く。刑期中の受刑者との面会は、厳しく制限されている。家族、親類、身元引受人以外には基本的に面会を許さない。受付では、住所名前を書いて、面会の意思を提出する。刑務所の待機所で、さらに詳しい面会目的を聞かれ、上司に面会の可否を聞いてきますと、待たされる。私の場合、出所後の生活支援を考えるために必要と判断され、面会が許された。事前に本人から面会人を指定して申し出があれば、基本15分に加えて10分の延長が認められる。往復書簡で私も面会の意思を伝えてあったので、一人とは25分の時間が許された。本人の体調の都合で、その受刑者とは面会できなかったが。
 収監前のいきさつとは、一人は野宿者支援であり、もう一人は裁判にともなう不服の訴えであった。ホームレスの中には、生活の境遇から犯罪行為に走ってしまうケースがある。それを繰り返してきた者にとっては、自力更生は容易ではない。
 今日の面会では、本人の心境を聞いた。自分の人生を振り返り、人生を変えたいと思うようになっていると言う。その気持ちの本気度をさらに問うた。今回の収監にいたった経緯の中で、応援してくれた人に迷惑をかけてしまったとも言う。受刑者生活は苦しいとも。残り二年弱の刑期の中で、さらに自分を見つめ、更正への強い気持ちを鍛えて欲しい。そうして社会に再び出てきたなら、何とか支援したいと私は答えた。
 再犯、再々犯を防ぐための更生保護の充実強化がいろいろと模索されている。高齢者や障害のある刑務所出所者等の地域定着支援事業も二年前から制度化されている。いずれも、決め手は、就労を一とする社会的な居場所の確保であり、地域住民、一般社会人との人間関係のつむぎ直しである。こうした私が関わった個別のケースへの対応も、更生保護施設や保護司などの地域の受け皿との連携なしではおぼつかない。また、社会意識に働きかけるには、議員の職務として制度に関わる言及も今後考えてみる必要も感じる。

明日からは、本会議だ。私は、16日金曜日の午前の二番手で登壇する。

 

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2 コメント

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すみません (ひー)
2012-05-07 23:24:16
随分前のですが読ませていただきました。もしコレを読まれたらお返事いただけたら有難いです。金沢刑務所は知人との手紙は不可能ですか?郵送での差し入れは不可能ですか?宜しくお願いします。
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受刑者との交流について (森 かずとし)
2012-05-09 07:31:52
 投稿拝見しました。手紙の送付、郵送での差し入れいずれも可能です。私はこの間二人の受刑者と往復書簡を取り交わしていますし、雑誌等の郵送差し入れもしています。
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