森かずとしのワイワイ談話室

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決算審査特別委員会

2007-10-12 22:24:17 | 議会活動
 公営企業決算審査特別委員会の第一回の委員会審議がありました。公営企業とは、金沢市では上下水道、ガス、発電を行っている企業局、市立業院、中央卸売市場、公設花木市場です。今日はそのうち市立病院、中央卸売市場、公設花木市場の決算を審査しました。
 私は、市立病院の決算状況について質問しました。公立病院は、採算を度外視した公的使命があるわけですが、近年の医療制度改革による患者の病院離れ、医療点数が3%以上引き下げられたことなどが背景となって、8年間にわたって赤字決算が続いています。患者数が減っていることが、健康の増進の結果なら言うことはないのですが、自己負担増で受診控えが実態であるならば、医療難民を生み出していることになります。医療費の増大が国の財政を逼迫させているというのが、医療制度改革の理由ですが、国際的に見て公的医療費支出は、決して大きくはないのです。サミット参加国では、一人当たりの公的医療費支出は7番目なのですから。いかに、税金が福祉医療に配分されなくなっているかを表しています。
 市立病院は、何とか小児科医を確保し、時間を区切って再開しましたが、依然として産科医が確保できていません。従って休診状態です。勤務医の過酷な状況は、マスメディアでも盛んに取り上げられていますが、医療への市場原理の導入が、「医は仁術」から「医は算術」に変質させているように思います。私は、採算性のみから病院経営を評価し、さらなる収益を求めるような決算審査には賛同しません。

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