きょうはオスとメスの話をしましょう。オスを表す接頭語は수で,メスは암です。動物のオス・メスは,この수か암を頭に付けます。
しかしオスの犬は수개ではありません。수の次に来る語がㄱ, ㄷ, ㅂで始まる場合には,その単語が激音に変わるのです。犬は개ですから,オス犬は수개ではなくて수캐となります。子犬は강아지ですが,オスの子犬は수캉아지になります。そしてオス猫は수코양이です。オスを수컷というのも수+것が変化したものです。メスも同じです。암+것が암컷になったのです。
ㄷ, ㅂで始まる動物というと,ほかに닭,돼지,병아리などあります。おんどりは수닭ではなくて수탉です。돼지,병아리も,激音に変わり,수퇘지,수평아리となります。
●수,암の次に来る語がㄱ, ㄷ, ㅂで始まる場合
수(オス) | 암(メス) | |
개(イヌ) | 수캐 | 암캐 |
닭(ニワトリ) | 수탉 | 암탉 |
당나귀(ロバ) | 수탕나귀 | 암탕나귀 |
돼지(ブタ) | 수퇘지 | 암퇘지 |
병아리(ヒヨコ) | 수평아리 | 암평아리 |
これは,動物だけではなく物についても同じです。
수키와,암키와という単語がありますが,これも기와(瓦)が変化したものです。次に来る語がㄱ, ㄷ, ㅂ以外の場合は,原則としてそのままでいいので,ネジは수나사,암나사といいます。
さて,最後ですが양염 치킨(鶏の味付け唐揚げ)にかけて,양염쥐につながる수は사이 시옷 を付けて書くということを覚えておいてください。
おひつじは수양ではなく숫양と書いて[순냥]と発音します。염の場合は숫염소[순념소]です。こんな単語は,牧畜業を営む人以外はほとんど使わないでしょうけど,頭に入れておいてください。ハン検1級では出題されるかも知れません。
それからもう1つ,オスのネズミも숫の字を頭に付け숫쥐[숟쮜]と言います。この単語も必要なのは,実験室でマウスを扱っている研究員ぐらいでしょうけどね。
MEMO
オンドリが수닭ではなく수탉になる理由は昔のㅎ終声体言(수+ㅎ+닭→수탉)のなごり。ㅎ終声体言に該当する他の単語は암+ㅎ+닭→암탉,머리+ㅎ+가락→머리카락などがある。
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