ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国マンガ③韓国のメディア観察④韓国語の新語⑤韓国映画⑥韓国・朝鮮についての本

笑っちゃったけど、笑いごとじゃない? この韓国のタバコの警告文&写真

2017-05-27 22:56:12 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
          


 昨晩はサークル仲間の飲み会。その場で、隣席のお酒の好きなT兄(ヒョン)が「ちょっとコレ見てよ」とニコニコ(ニヤニヤ?)笑いながら差し出したのが韓国のダンヒル。(上左)

 この頃都市のせいだかパソコン画面の見過ぎだかで小さい字は読みづらいヌルボ。よ~く見ると次のようなことが記されています。

  발기부전의 원인 흡연! 그래도 피우시겠습니까?
 (발기부전の原因 吸煙(喫煙)! それでも吸われますか?)

 私ヌルボ、最初の漢字語(4字)つまり">발기부전は瞬間的にはわかりませんでしたが(とくに最初の2字)、韓国語中級レベルの学習者の皆さんはいかがでしょうか? ヒントは、まさに右の写真です。

 で、正解は勃起不全です。
 
 あらためて写真を見ると、タバコの吸い殻の曲がりぐあいなど「いかにも」といった感じで笑っちゃいます。あらかじめ火を消す前にタバコを曲げて、灰の部分が曲がった状態で写真を撮るという細かな工夫も読み取れます。とくに韓国の男性喫煙者にはインパクトの強い警告文&写真だと思いました。

 T兄の話によると、同じ職場の女性に「こんなのがあるよ」と見せて説明したら、彼女は「私には関係ないわ、ハハハ」と笑ってたそうです。(そりゃ関係ないわなー(笑)。)

 ところで私ヌルボ、初めて見たこのような警告付きタバコがいつから出回っているのかちょっと調べてみました。
 すると、昨年12月の<連合ニュース>(日本版)に「たばこ箱に警告写真義務化 あすから導入=韓国」と題した記事(→コチラ)がありました。「あす」つまり2017年12月23日に導入されたということです。
 で、その記事を見て驚いたのは、上掲の写真以外に9つの警告写真が載っていて、その多くがオゾマシイというか、目をそむけたくなるようなショッキングなものなのですよ!(下画像)


 説明文を読むと、上段の5枚は[病変]で、左から肺癌・喉頭癌・口腔癌・心臓疾患・脳卒中、そして下段は[非病変]で、間接喫煙・妊産婦喫煙・性機能障害・皮膚の老化・早期死亡

 女性に関わる写真も、刺激が強い妊産婦喫煙以外に次の2つがあります。
          
 「間接喫煙」(左)と「皮膚の老化」。・・・となると、女性も「私には関係ないわ、ハハハ」と笑ってるバヤイじゃないですね。

 ところで、こうしたキョーレツなタバコの警告写真が韓国独自のものかというとそうでもなさそうです。
 ちょっと画像検索で拾った例を挙げると・・・。

       
 左はタイで、右はオーストラリアです。
 東京オリンピックを前にして禁煙・喫煙の場所が問題になっていますが、その件もこの警告写真についても日本が世界の趨勢から遅れているということなんですかねー?
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [5月19日(金)~5月21日(日)]

2017-05-23 23:52:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 神は神に似せて人間を造り、人間は人間に似せて神を造りました。神だけでなく悪魔も同様で、また異星人についても同じことが言えそうです。・・・あ、言いたいことは異星人が地球にやってくる映画の話だったんですけど。以前からよくある地球を侵略すべく来襲する凶悪な異星人ではない異星人が<ばかうけ形宇宙船>でやって来る「メッセージ」は、最近のホントに見てよかった外国映画その1でした。「難解でよくわからなかった」という人もわりといるようですが、そういう人は「町山智浩 メッセージ」でググってみてください。(この映画、原題は「Arrival」で、韓国題は「컨택트(コンテンツ)」。この違いはなぜ?)
 そしてホントに見てよかった外国映画その2「人生タクシー」。ドキュフィクションというのだそうですが、こんなしたたかな方法で内容のある映画を作っちゃったパナヒ監督はなんとしたたかなことか。そして実の姪のハナちゃんがキャノンの小型カメラを手にいろいろ撮影していて、「学校の課題の短編映画作りのため」というのは事実なのかどうか? またハナちゃんがその映画作成用の「べからず集」を読みながら「見せたくないことをしてるのは自分たちなのに・・・」などとつぶやいたりしてるのは、演技でなければしっかりした子供だし、演技だとすればなかなかの俳優。ベルリン国際映画祭で、出国を禁じられているパナヒ監督の代理として金熊賞のトロフィーを涙を流しながら受け取った彼女の将来に期待。(行く手を阻む者がないように・・・。)

 5月18日はフィルムセンターで1953年ヴェネツィア映画祭出品作品という記録映画「世界の動き第一集 朝鮮」(日本映画新社.1953)を観る。わずか18分の映画とはいえ、貴重な場面が一杯! これはいずれ単独記事にするしかなさそう。(当時は「ソウル」ではなく「京城(けいじょう)」と言っていた。)

 2010年の設立以来韓国映画を多数配給してきたCJエンタテイメントジャパンが5月1日業務の終了を発表しました。
 それに関連して、キネカ大森<韓国映画“夏祭り”~さよならCJEJ~>と銘打って6月17日(土)~30日(金) CJエンタの配給の全18作品を上映します。作品名は次の通り。
 ①彼と私の漂流日記 ②ハーモニー 心をつなぐ歌 ③生き残るための3つの取引 ④サニー 永遠の仲間たち ⑤トガニ 幼き瞳の告発 ⑥王になった男 ⑦私のオオカミ少年 ⑧ベルリンファイル ⑨ダンシング・クイーン ⑩怪しい彼女 ⑪今日の恋愛 ⑫国際市場で逢いましょう ⑬ベテラン ⑭探偵ホン・ギルドン ⑮花、香る歌 ⑯荊棘の秘密 ⑰アシュラ ⑱あの日、兄貴が灯した光
 この中で私ヌルボが観たのは・・・12作品か。残りはあまり気が進まないけど、この際観ておくかな。個人的に「強くオススメ」は①④⑥⑩、そして⑯あたりか。(あ、シム・ウンギョン出演作が3つだ。)

 先週は「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(5月23日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(3) 謝罪  9.52(120)
②(1) マリアンヌとマーガレット(韓国)  9.51(74)
③(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.43(211)
④(5) ヒドゥン・フィギュアズ  9.36(2,843)
⑤(8) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.28(449)
⑥(2) 劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(日本)  9.27(342)
⑦(-) KING OF PRISM by PrettyRhythm(日本)  9.26(1,346)
⑧(7) 黒執事 Book of the Atlantic(日本)  9.26(488)
⑨(6) 劇場版 トボット ロボット軍団の襲撃(韓国)  9.24(147)
⑩(9) 再び、桜(韓国)  9.22(191)

 今回の新登場はありません。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(2) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
②(3) セールスマン  8.20(5)
③(4) ムーンライト  7.83(6)
③(4) 夜の海岸で独り(韓国)  7.83(6)
⑤(6) マンチェスター・バイ・ザ・シー  7.75(8)
⑥(7) ジョン・ウィック チャプター2  7.67(3)
⑦(8) 聲の形(日本)  7.50(4)
⑧(9) 謝罪  7.33(3)
⑨(10) 怒り(日本)  7.25(4)
⑩(-) エイリアン:コヴェナント  7.13(8)

 コチラも新登場の作品はありません。どちらのランキングでもドキュメンタリー以外の韓国映画の不振が見てとれます。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月19日(金)~5月21日(日) ★★★

         ハリウッドのホラー映画「ゲット・アウト」(日本公開未定)が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ゲット・アウト・・・・・・・・・・・・・・・5/17 ・・・・・・・・・・・802,978・・・・・・・・・・1,004,005・・・・・・・・・8,350 ・・・・・・・・・945
2(11)・・ごろつき集団 ・・・・・・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・・・・376,709 ・・・・・・・・・・・589,912・・・・・・・・・4,842 ・・・・・・・・・860
        :悪い奴らの世界(韓国)
3(7)・・キング・アーサー ・・・・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・・・・209,577 ・・・・・・・・・・・329,894 ・・・・・・・・2,731 ・・・・・・・・・588
4(3)・・ザ・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・・・5/03 ・・・・・・・・・・193,752・・・・・・・・・・2,210,215・・・・・・・・17,117 ・・・・・・・・・645
5(1)・・エイリアン:コヴェナント ・・・・・・5/09・・・・・・・・・・・133,721 ・・・・・・・・・1,244,930・・・・・・・・10,262 ・・・・・・・・・538
6(2)・・保安官(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・133,586・・・・・・・・・・2,509,457・・・・・・・・20,265 ・・・・・・・・・604
7(4)・・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・・5/03・・・・・129,652・・・・・・・・・・2,663,833・・・・・・・・22,885 ・・・・・・・・・498
        :リミックス
8(6)・・聲の形(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・5/09・・・・・・・・・・・・30,746 ・・・・・・・・・・・258,845・・・・・・・・・2,038 ・・・・・・・・・221
9(5)・・石造邸宅殺人事件(韓国)・・・・5/09・・・・・・・・・・・・10,665 ・・・・・・・・・・・346,086・・・・・・・・・2,772 ・・・・・・・・・243
10(45)・・ロスト・イン・パリ ・・・・・・・・・・5/18・・・・・・・・・・・・・6,287・・・・・・・・・・・・・・9,146・・・・・・・・・・・・76 ・・・・・・・・・・84
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 依然としてアメリカ映画強し。というよりも、韓国映画がパッとしないという方が当たっていそう。先週少し期待を込めて書いたソル・ギョングとイム・シワン共演の「ごろつき集団:悪いやつらの世界」は<NAVER映画>のネチズン評点が5.12(専門家は5.60)と全然ダメ。やはり6月末公開のポン・ジュノ監督「オクジャ」までこの状態が続くのかな?
 今回の新登場は1・2・10位の3作品です。
 1位「ゲット・アウト」(仮)はアメリカのホラー。主人公クリス(ダニエル・カルーヤ)はアフリカ系黒人の若いカメラマン。ローズ(アリソン・ウィリアムズ)という白人の恋人がいて、結婚を前提として彼女の実家に行って両親と会うことになります。不安がるクリスに対しローズは「2人ともレイシストじゃないから大丈夫」と言います。行ってみるとすごい大邸宅。彼女の両親は温かく迎えてくれます。・・・が、その家の使用人たちは皆黒人で、クリスは居心地に悪さを感じます。その翌日、(父いわく)「君を歓迎するために」町の人たち(全員白人)が家に集まってきます。そこでビンゴゲームが始まりますが、なんだかヘン。すると突然使用人の黒人だかがクリスに叫びます。「ゲット・アウト!(逃げろ)」・・・。・・・何だって? ホラーじゃなくて実はコメディ? なかなか面白そうな展開の作品のようです。韓国題は「겟 아웃」。日本公開は未定です。
 2位「ごろつき集団:悪い奴らの世界」は韓国の犯罪・アクション。犯罪組織のトップを狙うハン・ジェホ(ソル・キョング)と血気盛んな新米チョ・ヒョンス(イム・シワン)は刑務所で出会い、共に惹かれるものを感じて堅い義理を結びます。出所し共に権力を手に入れるために意気投合していきますが、やがて互いの隠された野望と新たな真実を知り、2人の関係は揺れ始めます。信じる者に気をつけろ、信じた瞬間もう裏切りは始まっている・・・。原題は「불한당:나쁜 놈들의 세상」です。
 10位「ロスト・イン・パリ/Lost in paris」は、仏・米合作のコメディ、そしてパリで繰り広げられるロマンティックアドベンチャーです。カナダの図書館員フィオナ(フィオナ・ゴードン)のところに、ある日パリに長年住んでいる叔母のマーサ(エマニュエル・リヴァ)から自分を救ってくれというメールが届きます。マーサは80歳になるダンサーで、最近親方が亡くなって老人ホームに送られそうだとのこと。フィオナは赤いリュック一つを担いでパリに向かいますが、マーサは行方不明。そしてフィオナはセーヌ川に落ちてお金や身分証明書を失くし、ホームレスの怪しい男ドーム(ドミニク・アベル)がどんどんついてきます。そして近所のカフェで得た情報によると、「今日老ダンサーの葬儀がある」って、まさか? この展開、それからどうなるの? (※フィオナ・ゴードンとドミニク・アベルは30年来の夫婦。) 韓国題は「로스트 인 파리」。日本公開は8月です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(18)・・ロスト・イン・パリ・・・・・・・・・・・・・・・・5/18 ・・・・・・・・・・・・6,287 ・・・・・・・・・・・・9,146・・・・・・・・・・・・・・76・・・・・・・・・・84
2(新)・・ジャングル・ブック ・・・・・・・・・・・・・・5/18 ・・・・・・・・・・・・5,817 ・・・・・・・・・・・・7,139・・・・・・・・・・・・・・55・・・・・・・・・120
3(新)・・熊出没2 雪の峰、熊の風・・・・・・・・5/18 ・・・・・・・・・・・・5,530 ・・・・・・・・・・・・6,361・・・・・・・・・・・・・・44・・・・・・・・・170
4(15)・・馬車に乗って大声で叫んで(韓国)・・5/18・・・・・・・・・・3,128 ・・・・・・・・・・・・6,771・・・・・・・・・・・・・・57・・・・・・・・・・83
5(1)・・徐舒平(ソ・ソピョン)、・・・・・・・・・・・・・4/26・・・・・・・・・・・・・2,559 ・・・・・・・・・・・93,607 ・・・・・・・・・・・・697・・・・・・・・・・28
        ゆっくり平穏に(韓国)

 1~4位の4作品が今回の新登場です。
 1位「ロスト・イン・パリ」については上述しました。
 2位「ジャングル・ブック」は、インドのアニメ。昨年ディズニーの実写が公開されましたが、この物語の舞台は実はインドなんですね。狼に育てられた人間の少年モーグリは熊のバルーや黒ヒョウのバギーラにジャングルで生きることを学びます。ところがモーグリを目の敵のように憎む虎のシーア・カーンは毎日のようにモーグリを取って食おうと陰謀を企み・・・、って原作に忠実な展開、かな? 韓国題は「정글북」。日本公開はたぶんなさそう。
 3位「熊出没2 雪の峰、熊の風」は、中国のアニメシリーズで、韓国では第1作の「熊出沒之奪寶熊兵」(原題)が「ブーニー・ベアー:ローラ救出大冒険」というタイトルで公開されています。元は大人気のTVアニメで、映画版は今まで第5作まであるとのこと。本作のストーリーは・・・。森の友人たちと幸せな日々を送っていたクマの兄弟ブライとブランブルは、ある日安全と平和を守護する魔法の精霊ネバと出出会います。ブランブルは子供の頃を思い出し、ネバと友情を築いていきます。ところが、ネバを狙う悪党の大将一行の危険な企てによって森は危機に陥ります。熊の兄弟や友人たちは、はたしてネバを守り、森や町の平和を守れるでしょうか? 韓国題は「부니베어:브램블의 신비한 모험」です。日本公開はなさそうですが、どこかで徳辺上映でもやってくれないかな? (なお、ヒミツですが、このアニメ、パソコンで観られる・・・。ただし日本語字幕ナシ。)
 4位「馬車に乗って大声で叫んで」は韓国のドラマ。高校時代のバンド<1番国道>のメンバーで、親友同士のホビン(チョ・ハンソン)、ミヌ(ハン・チサン)、ビョンテ(キム・ジェボム)、ヨンミン(キム・シニ)は、純粋に音楽だけを夢見ていた10代の頃とは違い、大人になった現実の生活はただ疲れるばかり。結局音楽をあきらめることにしたミヌは、最後に幼い頃夢見ていたミュージックフェスティバルの舞台に立とうと決意します。10年間無名俳優として生活をしているホビン、初恋の痛手で失語症を患うヨンミン、バンドをやりたいビョンテ、そしてロバのチャンアも、<1番国道>の最後のバスキング(路上パォーマンス)旅行に出発します。全羅南道の木浦からフェスティバルが開かれる京畿道の加平まで、1ヵ月かけて歩いて行くというのですが、はたしてどんなことが彼らを待ち受けているのか・・・。原題は「마차 타고 고래고래」です。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

[韓国語] 「ウルシニョンスロプタ」(ものさびしい・みじめだ)の語源は? ③「乙巳年(ウルサニョン)」(=1905年)説以外の説がやっぱりあった!

2017-05-20 07:31:39 | 韓国語あれこれ
 [3] 「乙巳年(ウルサニョン)」=1905年が語源という<民間語源説>の真偽は?

<「ウルシニョンスロプタ」(ものさびしい・みじめだ)の語源は?>
 → ①朴婉緒の自伝的小説の漫画版
 → ②乙巳年(ウルサニョン)にあったことの続きです。

 <②乙巳年(ウルサニョン)にあったこと>では、「(天気や雰囲気などが)もの寂しい」「非常に貧しい」「みじめだ」といった意味を持つ「을씨년스럽다」(ウルシニョンスロプタ)」という形容詞は1905年すなわち乙巳年(을사년.ウルサニョン)に由来するという語源説が有力視されていると書きました。
 ただ、その記事の末尾に記したように、私ヌルボ個人としては今の韓国人の歴史認識がそのまま投影されているように思われ、疑問を抱きました。
 戦後の韓国の教育やメディア等の中で育った人たちの多くは、日清戦争頃から日本の統治期の朝鮮の人々のほとんどは日本の侵略に対して強い抵抗意識を持ち、一部の親日派に憤りを感じていたという歴史認識を持っているのでは、と思われますが、それがどこまで当時の実像といえるのか? まだ封建的な制度や意識が色濃く残存していた社会で、両班から最下層の被差別民まで同じような愛国心を持っていたとは思えない、ということです。

 その後韓国サイトをいろいろネットサーフィンして関連記事を探してみました。まず見つけたのが上記の乙巳年説を唱えた忠北大チョ・ハンボム教授自身によるこの語についての記事(2009年9月)。(→コチラ。韓国語)
 「‘을사년(乙巳年)’은 얼마나 비통한 한 해였을까(‘乙巳年’はどんなに悲痛な1年だったか)」という副題が付いています。読んでみると、「ウルシニョン」が「乙巳年(ウルサニョン)」に由来するという説がかなり広く広がっている」とあり、チョ教授がこの語源説を最初に唱えたものではなく、いわゆる民間語源説で、文献の裏付けがないためチョ教授自身疑念を持っていたそうですが、その後(先の記事でも書いたように)李海朝(イ・ヘジョ)が1908年発表した小説「鬢上雪」(빈상셜.ピンサンショル)中に<을사년시럽다>という言葉が「ひっそりと寂しい」と意味で用いられているのを見つけ、<을사년>が<을씨년>の語源であることを確信したそうです。

 しかし、私ヌルボは依然としてナットクできず。「(3年前の)乙巳年のように寂しい」と明記されているわけじゃないし・・・。

 次に、<영화낙서판(映画落書板)>という掲示板になぜか載っていた文学トンネ発行の夏目漱石「한눈팔기」を読んだ人の記事(→コチラ.韓国語)に、注目すべきコメントがありました。「한눈팔기」は直訳すると「よそ見」ですが、→1つ前の記事に書いたように「道草」の韓国版書名です。
 その掲示板の文章の趣旨は、作品の中に「을씨년스럽다」という訳語が出てくるが、他の国ならともかく、日本文学でこの「乙巳年」由来の言葉を用いるのはいかがなものか?というもの。(※「道草」の「朝日新聞」連載は1915年6~9月で、まさに「乙巳年」の、「乙巳条約」締結の直前。)
 この民間語源説が正しいとすれば「なるほど、たしかに」という意見ではあります。
 ところが、これに対するコメントの中で興味深いリンクが2つ貼られていました。
 1つ目は→<NEVA open百科>の어원생각(語源の考え)という人による2008年6月の記事。(→コチラ.韓国語)。
 これによると、つまり(鳥肌が立つように)「ぞくぞく(する)」を意味する「으슬으슬(하다)」が語源で、これが
  [으슬+년스럽다] → [을스년스럽다] → [을시년스럽다] → [을씨년스럽다]
のように変化したものだと説明しています。なかなか説得力ありそう、かな?
 2つ目は<週刊東亜>の2009年2月の記事。(→コチラ.韓国語)。
 19世紀の在野の文人・趙在三(チョ・ジェサム.1808~66)の著書「松南雑識(송남잡지)」は宇宙発生から隠語・俗語までを網羅した百科事典で、これがハングルに完訳(全13巻)されたという記事なのですが、そこで趙在三による語源説をいろいろ紹介しています。その中に을씨년스럽다もあって次のように説明されているということです。
 「世間で乙巳年は<不吉だ、忌まわしい>と恐れられていて、到底楽しみがないことを을씨년스럽다という。」
 ・・・なあんだ、1905年よりず~っと以前にこの言葉があったということ!? とすると乙巳年に由来するといっても、それは1905年の乙巳年とは関係ないということか。

 なお、これらとは別に、→(コチラ.韓国語)の2002年4月の記事でも、「乙巳年=1905年語源説」とともに、次のようなもう1つの乙巳年説を紹介しています。
 いつの乙巳年なのかはわかりませんが、ある乙巳年に大洪水が起こったことがあったそうです。この大洪水で国は大きな被害を受け、人々が苦しんだといいます。

 乙巳年(1905年)説以外の上記3つの記事は、どれもチョ・ハンボム教授の記事よりも前に書かれたものですが、教授はそれらを承知の上で自身の所説を書いたのかな?

 을씨년스럽다という言葉の語源探索もさることながら、私ヌルボとしては「乙巳年(1905年)説」という民間語源説がいつ頃から広まったのか?という点についてもぜひ調べてほしいと思います。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

[韓国語クイズ] 夏目漱石の小説(全14編)の韓国語書名から原題(日本語)を当ててください

2017-05-18 11:36:37 | 韓国語あれこれ

 昨年(2016年)は夏目漱石の没後100年ということで朝日新聞では「夏目漱石「吾輩は猫である」を連載したり、12月21日には漱石自身が・・・じゃなくて漱石アンドロイドが100年ぶりに出社したりしました。(→コチラ参照。)。

 夏目漱石(ハングル表記は나쓰메 소세키)の作品は韓国でも当然翻訳され読まれていて、やはり昨年には玄岩社(ヒョンアムサ)が<没後100周年記念>と銘打って韓国最初の長編小説全集(全14巻)を翻訳出版しました。(上画像)

 →ウィキペディアによると夏目漱石の中・長編小説は計15編あります。
 玄岩社の全集の内訳を見ると、その15編中の「二百十日」以外のすべてが収められています。

 本ブログはこのところ長すぎる記事が続いているという反省もあり、今回は単純にこの玄岩社の全集にある漱石の小説作品の「韓国語書名から原題を当てる!」というクイズをやります。

 最初はノーヒントです。 ※1~14の小説は発行年は関係ナシ。アットランダムに並べたものです。

   1. 그 후
   2. 마음
   3. 우미인초
   4. 풀베개
   5. 나는 고양이로소이다
   6. 산시로
   7. 명암
   8. 도련님
   9. 문
  10. 갱부
  11. 한눈팔기
  12. 행인
  13. 태풍
  14. 춘분 지나고까지


 韓国語初級レベル、そして漱石文学にあまり詳しくない人でもたぶんすぐわかるのは2・6・9の3つでしょうか? 5も고양이でわかりますね。


 では、次にヒント。14編の日本語書名をこれも順不同で並べます。
 薄い黄色の字なので、はっきりと見たい方は範囲指定をしてください。

 三四郎・坑夫・吾輩は猫である・野分・こゝろ・明暗・坊っちゃん・行人・草枕・それから・門・道草・虞美人草・彼岸過迄

 漢字語の音を考えるとそのままわかるのが3・7・10・12。それからは漢字語でなくてもわかりそう。4は初級レベルの固有語を漢字語に直すとわかります。

 すると残る難物が8・11・13・14の4つ。
 まあ、残った書名を照らし合わせると韓国語中級レベルの皆さんも正解に行き着くと思います。
 11のヒント(??)は右画像。日本語で「世の中に片付くなんてものは殆ほとんどありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。」と書かれています。(・・・って、全然ヒントになってないですね。)
 この4つや、4などは翻訳者も思案投げ首したことでしょう。

 正解は次の通りです。

 1. それから 2. こゝろ 3. 虞美人草 4. 草枕 5. 吾輩は猫である
 6. 三四郎 7. 明暗 8. 坊っちゃん 9. 門 10. 坑夫
 11. 道草 12. 行人 13. 野分 14. 彼岸過迄


《付け足し》
「~로소이다」という語法はNAVER辞典等によると「~ㅂ니다」の옛말(昔の言葉)」。これについては→コチラの過去記事で書きました。
・それにしても、「野分」は「台風」と訳すしかないのか・・・。語感まで伝えるというのはその外国語の語彙の問題があるのでしかたないんだろうなー。「彼岸過迄」は「春分過ぎまで」となるのもやむをえないところ、かな? 「坊っちゃん」なんかはむしろ意味が明確になっているかも・・・。「道草」についてはヌルボお手上げ。しかしこの韓国語は<道草>じゃなくて<よそ見>でしょ? そもそも韓国語には<道草>に相当する適当な名詞がなさそうだから意味的に近い言葉にしたのか? いや、「気持ちが脇道に逸れる」という意味があるので内容に即してそう訳したのかな? ヌルボは読んでないのでわかりません。
・上記14編中、私ヌルボが読んだ作品を数えてみると9編。まあ標準以上ってとこ?
 一番心を打たれたのは最後の未完作品「明暗」です。(水村美苗の「續明暗」も続けて読むといいです。)
 「草枕」は例の「山路を登りながら、こう考えた。知に働けば角が立つ。・・・」という冒頭部分がよく知られていますが、ヌルボとしては最後の場面の「余」が那美さんに言った言葉を読んで唸ったというかなんというか、とにかくすごく印象に残ってます。(・・・ボキャ貧だなー。)
 小説以外で覚えているのは、1911年の講演「現代日本の開化」中の一節。
 「現代日本の開化は皮相上滑りの開化であると云う事に帰着するのである。・・・しかしそれが悪いからお止しなさいと云うのではない。事実やむをえない、涙を呑んで上滑りに滑って行かなければならないと云うのです。」
 ああ、ここまで時代状況を見通してしまうのもインテリの悲劇だなー。これでは胃を患うのも当然というものか・・・。
 講演の記録では「私の個人主義」にも注目。「国家的道徳というものは個人的道徳に比べると、ずっと段の低いもののように見える」といった時代を超えるようなことを述べています。今に通ずる内容で、とくに政治家の皆さんに読んでほしいものです。

 あ、タラタラ書き足していたら、また長ったらしくなってきたゾ・・・ということでオシマイにします。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [5月12日(金)~5月14日(日)]

2017-05-17 14:51:18 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 再上映のドキュメンタリー「≒草間彌生~わたし大好き~」は<ぴあ面と向かって映画生活>等のサイトの評価は★0~1と★4~5の両極端に評価が分かれています。簡単に言えば監督は低評価で草間彌生さんは高評価。これは実際に観てみてナットク。たとえば草間さんが絵の題として書いた「生老病死」について「どういう意味ですか?」には内心で「えっ、知らないの!?」。これはまだ相当マシな部類で、「晩年にこんな作品を描けるなんてすごいですね」と面と向かって訊くとはなんと・・・(絶句)。しかし監督自身は→コチラの記事によると「気に入っているシーン」(!)とのこと(2度目の絶句)。

 横浜シネマリンで5月20日から朝鮮学校ボクシング部についてのドキュメンタリー「ウルボ ~泣き虫ボクシング部」を上映。ところが日を間違えて行って観たのが「まるでいつもの夜みたいに~高田渡 東京ラストライブ」。2005年3月27日のこぢんまりとした居酒屋でのライブなのですが、彼はなんとその20日後の4月16日56歳で急逝したのですね。私ヌルボと同世代で他人事とは思えません。(ハングルサークル仲間のお酒の好きなT兄(ヒョン)、アナタと誕生日同じですよ!) 高田渡については「自衛隊に入ろう」等の歌を通じて知っているだけでしたが、彼らフォーク歌手だけでなく、当時から知られていた人・知っている人たちのその後の人生もさまざまです。(・・・と、しばし感懐に耽るヌルボ。)
 ドキュメンタリー以外で観たのは「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。味わいはまさに純文学。観ていていろいろツラい映画でした。
    
「朝鮮日報」4月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「セールスマン」
  米文学包摂イラン映画 ★★★☆
 「エイリアン:コヴェナント」
  ウェルメイド? ハッタリ? ★★★
 「聲の形」
  少しのキズ、少しの成長 ★★★
 「道」
  両親に電話しましょう ★★☆
 「道」は韓国のドラマ。誠意に満ちた女性スネ(キム・ヘジャ)と恥ずかしがり屋の男性サンボム(ソン・ジェホ)。絶望の果てから人生を取り戻そうとするスミ(ホ・ジン)。たまたま1つの縁で結びついた彼らの人生の物語です。他の3作品は下の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(5月16日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) マリアンヌとマーガレット(韓国)  9.58(69)
②(2) 劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(日本)  9.52(299)
③(3) 謝罪  9.52(119)
④(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.43(211)
⑤(6) ヒドゥン・フィギュアズ  9.36(2,804)
⑥(10) 劇場版 トボット ロボット軍団の襲撃(韓国)  9.31(134)
⑦(7) 黒執事 Book of the Atlantic(日本)  9.29(474)
⑧(5) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.29(429)
⑨(9) 再び、桜(韓国)  9.26(186)
⑩(-) わたしは、ダニエル・ブレイク  9.25(1,538)

 今回の新登場はありません。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) わたしは、ダニエル・ブレイク  8.40(15)
②(2) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
③(-) セールスマン  8.20(5)
④(3) ムーンライト  7.83(6)
④(3) 夜に海岸で独り(韓国)  7.83(6)
⑥(5) マンチェスター・バイ・ザ・シー  7.75(8)
⑦(7) ジョン・ウィック チャプター2  7.67(3)
⑧(-) 聲の形(日本)  7.50(4)
⑨(9) 謝罪  7.33(3)
⑩(10) 怒り(日本)  7.25(4)

 今週の新登場は③と⑧の2作品です。
 ③「セールスマン」はアカデミー賞外国語映画賞を受賞した「別離」等で知られるイランのアスガー・ファルハディ監督の最新作で、昨年のカンヌ映画祭で脚本賞と主演男優賞を受賞した作品です。教師のエマッドと妻のラナは小さな劇団に所属している若夫婦で、演劇「セールスマンの死」を準備中。しかし思いがけないことで住む家を失ってしまい、劇団仲間が紹介してくれたアパートに移り住むことになります。ところが演劇の初日を迎えた夜、ひと足早く劇場から帰宅したラナが侵入者に襲われるという事件が起こり、夫婦の生活は一変します。精神的にもダメージを負ったラナは、「警察に行こう」というエマッドの説得を頑なに拒み続け、夫婦仲は険悪になっていきます。エマッドは、犯人は前の住人だった女性と関係がある人物だという確証をつかみ、自力で捜し出すことを決意するのですが・・・。韓国題は「세일즈맨」。日本公開は6月10日です。
 ⑧「聲の形」は日本でも評価の高かったアニメで、これは私ヌルボも観ました。韓国でもなかなか好評のようでけっこうなことです。韓国題「목소리의 형태(声の形態)」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月12日(金)~5月14日(日) ★★★

         日本より5ヵ月早い公開 「エイリアン:コヴェナント」が1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・エイリアン:コヴェナント ・・・・・5/09・・・・・・・・・・・524,612 ・・・・・・・・・・・959,961・・・・・・・・・7,980 ・・・・・・・・・836
2(2)・・保安官(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・5/03・・・・・・・・・・・425,641・・・・・・・・・・2,206,578・・・・・・・・17,934 ・・・・・・・・・758
3(3)・・ザ・ボス・ベイビー・・・・・・・・・・・・5/03 ・・・・・・・・・・348,294・・・・・・・・・・1,922,034・・・・・・・・14,877 ・・・・・・・・・723
4(1)・・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・・5/03・・・・・325,792・・・・・・・・・・2,425,711・・・・・・・・20,944 ・・・・・・・・・734
        :リミックス
5(92)・・石造邸宅殺人事件(韓国)・・・5/09・・・・・・・・・・・150,323 ・・・・・・・・・・・291,929・・・・・・・・・2,370 ・・・・・・・・・539
6(15)・・聲の形(日本) ・・・・・・・・・・・・・・5/09・・・・・・・・・・・・94,592 ・・・・・・・・・・・202,626・・・・・・・・・1,606 ・・・・・・・・・466
7(新)・・キング・アーサー ・・・・・・・・・・・5/17・・・・・・・・・・・・46,918 ・・・・・・・・・・・・50,754 ・・・・・・・・・・447 ・・・・・・・・・256
8(4)・・王様の事件手帳(韓国) ・・・・・・4/26・・・・・・・・・・・・35,061・・・・・・・・・・1,612,723・・・・・・・・12,511・・・・・・・・・429
9(5)・・ワイルド・スピード ICE BREAK・・4/12 ・・・・・・・・・17,368・・・・・・・・・・3,645,788・・・・・・・・29,925・・・・・・・・・178
10(7)・・スマーフ:失われた村・・・・・・・4/28・・・・・・・・・・・・13,628・・・・・・・・・・・・420,615・・・・・・・・・3,077 ・・・・・・・・・201
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先々週の1位「特別市民」は早々とベスト10外に消えました。「哭声」や「お嬢さん」レベルの韓国映画が待ち遠しいです。さしあたり5月17日正式公開のソル・ギョングとイム・シワン共演「不汗党:悪いやつらの世界」はどうかな? もっと先だとポン・ジュノ監督の新作の怪獣映画「オクジャ」が6月29日公開なのですが、この作品は6月28日から動画配信サービスNetflixで全世界同時配信されるそうで、日本もその中に入っています。韓国では劇場公開もありますが、日本ではないということで、問題にもなっているようです。私ヌルボはDVD化されてる作品でも映画館で観たいという旧世代人間なので「なんだかなー」です。
 今回の新登場は1・5・6・7位の4作品です。
 1位「エイリアン:コヴェナント」はリドリー・スコット監督自身があの1979年公開のSFスリラー「エイリアン」の原点を描いた作品。史上最大規模の植民地開拓義務を持って目的地に向かっていたカバーナント号は未知の惑星から来た信号を検出し、そこを探査することを決定します。ところがそこは希望が持てる新世界ではなく危険な世界でした。想像を超える脅威が明らかになり、クルーは命がけで脱出をはかるのですが・・・。韓国題は「에이리언: 커버넌트」。日本公開は9月15日です。なんで韓国より5ヵ月も遅いの? もう→公式サイトはあって予告編も見られるんですけどね。
 5位「石造邸宅殺人事件は韓国のスリラー。光復(解放)から間もない頃のソウル。巨大な石造邸宅で2人の男が向き合い、そして起こった6発の銃声・・・。発砲事件の通報を受けて警察が出動し、運転手チェ・スンマン(コ・ス)を殺害した容疑で資産家のナム・トジン(キム・ジュヒョク)を逮捕します。しかし現場に残されているは、死体を焼いた跡と血痕、そして切り落とされた指だけ。この謎に満ちた石造邸宅での殺人事件の審判が行われるのですが、事件のもみ消しをはかるユン・ヨンファン弁護士(ムン・ソングン)と有罪を立証しようとするソン・テソク検事(パク・ソンウン)の対決はいかに? え、これは緻密に計画され実行された事件だと!? 原題は「석조저택 살인사건」です。
 6位「聲の形」については上述しました。
 7位「キング・アーサー」は、よく知られた中世の騎士道物語のアーサー王伝説の最初の部分、つまり青年アーサーがキング・アーサーへと成長する過程を描いた米・英・豪合作のアクション。スラム街の青年アーサー(チャーリー・ハナム)は、王の息子でありながら両親を殺され、貧しく生きることを強いられてきました。ある時無双の力を持つ聖剣エクカリバーを手に入れた彼は、両親を殺したヴォーティガン(ジュード・ロウ)を倒し、イングランドの王になるため、仲間と共に立ち上がります。韓国題は「킹 아서:제왕의 검」。日本公開は6月17日です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・徐舒平(ソ・ソピョン)、・・・・・・・・・・・・4/26・・・・・・・・・・・・・6,216 ・・・・・・・・・・・86,174 ・・・・・・・・・・・・644・・・・・・・・・・79
        ゆっくり平穏に(韓国)
2(新)・・セールスマン・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/11 ・・・・・・・・・・・・2,999 ・・・・・・・・・・・・5,394・・・・・・・・・・・・・・46・・・・・・・・・・53
3(17)・・Cafe Waiting Love・・・・・・・・・・・・・5/11 ・・・・・・・・・・・・2,941・・・・・・・・・・・・・4,632・・・・・・・・・・・・・・39・・・・・・・・・107
4(7)・・ザ・シャック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/20 ・・・・・・・・・・・・2,878・・・・・・・・・・・・62,311 ・・・・・・・・・・・・476・・・・・・・・・・15
5(3)・・午後8時の訪問者 ・・・・・・・・・・・・・・5/03 ・・・・・・・・・・・・2,530・・・・・・・・・・・・18,803・・・・・・・・・・・・・153・・・・・・・・・・41

 今回新登場の作品は2・3・5位の3作品です。
 2位「セールスマン」については上述しました。
 3位「Cafe Waiting Love」(仮)は2004年の台湾の青春映画。佳作「あの頃、君を追いかけた」の原作者&監督の九把刀(ギデンズ・コー)の<恋愛小説3部作>の2作目「等一個人咖啡」の映画化作品で原題も同じ。ただ今回は自身の監督ではなく江金霜監督です。等一個人咖啡という店名のカフェを舞台に、アルバイトの女子学生、常連客の青年、女性店主等々の恋愛模様が描かれます。詳細は観た方によるブログ記事(→コチラ)参照ということにしますが、「あの頃、君を追いかけた」の好評にもかかわらずこの作品の日本公開がないのは残念。なお撮影場所として造られた等一個人咖啡は台北市木柵の景美にあって同じ店名で実際に営業をしているそうです。韓国題は「카페, 한 사람을 기다리다(カフェ、ひとりを待つ)」です。
 5位「午後8時の訪問者」は、日本ではすでに4月8日公開されています。韓国題は「언노운 걸(アンノウン・ガール)」です。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加