里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春を告げる野草は「福寿草」

2020年02月26日 | 野山

 福寿草の花が大分咲いてきました。
 最初の花が咲いたのに気づいたのは2週間ほど前です。


庭の日当たりの良いところから咲き始め、ここまでの数が咲くのに少し時間がかかりました。2月に入って冷え込んだ日が結構あったからだと思います。


庭にはあまりまとまって咲いていません。ポツポツといった感じです。これからもう少し咲くでしょう。

 こちらは裏山の土手です。
 少しまとまって生えていますが、イノシシに荒らされて減り、群生している竜のひげにも負け気味です。龍のひげは、この辺りでは猫玉と言われます。


しかし、この辺りで2月中に福寿草がこれほど咲くのはあまりないことです。昨年も早かったので2年連続ということになります。暖冬が常態化してきたと言うことでしょうか。


 寒冷地のこの辺りでは福寿草が春を告げる野草です。その名前と姿はいかにも長い冬から待ち望んだ春が来る喜びを表現しています。辺りに雪がある中で花を咲かせることもありますが、近年そのようなことは少なくなりました。幸福と長寿、福寿草とはいかにも縁起がいい。


 黄金色の花と独特の茎葉の姿が絵になります。


 花の色は名の通り寿色と言うのがふさわしいかもしれません。


 芽が出てまだ伸びきらない咲き始めの福寿草は特に可愛らしくいいものです。周りに花がない時期に目に鮮やかな寿色が突如として現われます。蕾の状態で芽を出し、間もなく花が開くというのは普通あまり見られません、大概は芽が出たら茎が伸び葉が茂ってから蕾見え、そして花が開きます、福寿草は茎がほんの少し伸び始め葉が出る間もなく最初の花が咲きます。その後に茎が伸び葉が展開していくという珍しい野草です。


 これから、もっと咲いてくると思いますが、一番福寿草らしいのは茎や葉が生長したものより花が咲き始めた頃のようです。福寿草は毒性があり、根は太く、増えすぎて困るという方もいますが、我が家の福寿草はそんなに殖えていません。


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