里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春を告げる山菜「フキノトウ」

2020年02月25日 | 山菜

 土手にフキノトウが出ています。
 1週間前くらいに出始めました。


 我が家の田んぼの土手でも南向きの土手です。この辺りの他の場所より少し早いかもしれません。なるほど、可愛いものです。


 考えてみると、フキノトウもなかなか面白い植物で、フキの地下茎からいきなり地上に蕾を出し、それからトウが伸びていきます。そして花が咲いた後に地下茎からフキの葉っぱが出てくるというユニークな植物です。


 この辺りでは、フキノトウは「ふきのとう」ですが、当県でも少し北の方にいくと「ばっけ」と呼ばれます。私もそちらの方で仕事をしていた折り、早春のフキノトウは珍重され、特に「ばっけ味噌」の御相伴に与ったことがよくあります。フキノトウと味噌を和えたものですが、ほろ苦いフキノトウと味噌の味香りがマッチしておいしいものです。正に早春の味なのでした。
 この辺りでは、あまりそのような習慣はなかったと思います。少なくとも我が家では味噌和えが作られた記憶はありません。せいぜい天ぷらでしょうか。それも毎年早春に食べたような印象はありません。

 そんなわけで、私はこの時期フキノトウにあまりこだわりがないため、さして気をつけて見ているわけではありません。近隣のこだわりのある方は時期が近づくと頻繁に確認されているようです。
 私の場合は野良仕事のついでに、田んぼの土手にたまたま出ていれば採るといった程度です。1週間前には出ているのが分っていたので、もっと早く採ればよかったかもしれません。これでは遅すぎです。


このくらいならちょうどいいでしょうか。


群生しているというほどのフキノトウではありません。



少し小ぶりであまりいいものとは言えませんが、20個ほど採ってみました。


 天ぷらにしてもらい、数個いただきました。独特のほろ苦さです。
 フキノトウは、冬の厳しい寒冷地に春を告げる山菜と言えますが、ほとんど雪が降らず暖冬の今年は、感激が今ひとつといったところでしょうか。



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