里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

プール育苗'24~種播き前日の苗箱並べと催芽

2024年04月09日 | 水稲プール育苗

水稲の種播き前日の作業です。
プールに苗箱を並べ、同時に種籾の催芽(芽出し)を行います。
ハウスの屋根には遮光シートを掛け、換気をせずに気温を下げるようにしています。


普通、苗箱を並べるのは種播きから覆土まで種播きの一連の作業を終わらせてから行います。
我が家も昔はそうでしたが、30年以上前両親健在の頃から事前に並べるようになりました。
しかし、前日に並べるようになったのはプール育苗を行うようになってからです。
作業が分散でき、体への負担が少なく高齢者にとっては楽にできるのが良いところ。
すでに育苗箱は土入れを終え、ハウスの両妻の空きスペースに積んであります。


プールには近い方の妻側から苗箱を運ぶようにします。


通路が広く、プールに並べるのも1列ずつなので楽にできます。
プールの両端は1箱分くらい開けて並べるようにしています。入水する時や苗箱を移動する時などに便利です。


プールの枠と苗箱の間隔は数㎝開け、入水する時の流れを良くします。


普通、苗箱を並べるのは種まきして灌水、覆土まで終わらせてからなのでかなり重くなります。
それに比べると乾いた床土厚さ1㎝だけのため重さは半分もなく、楽に作業できます。
但し、乱暴に扱うと床土が動きやすいので注意が必要です。
何分にも老体。無理をして一度に何枚も重ねて運ぶようなことはしません。
片側に積んである苗箱分を並べ終えました。
プールに余裕があったので中央にも空きスペース設けることにしました。


苗箱並べは終了です。


苗箱並べと同時に、種籾の催芽(芽出し)を行います。
芽出しは鳩胸程度が目安とされていますが、我が家は100%の完全な芽出しが目安です。
我が家は発芽器を用いない無加温育苗です。無加温育苗で一番の問題になるのは発芽。
そこで、まず種播きの段階で完全な芽出しをすることで発芽が悪くなるリスクを抑えます。
種播きは器械ではなく手播きしているため完全に芽出しをしても支障がありません。
我が家では催芽器もないので、これまた我流の芽出し法です。
浴室のシャワーに簡単な仕掛けをし、塩ビパイプでお湯をタンクに引き込みます。


引き込み時のお湯の温度は35℃くらいになるよう設定し、種籾をお湯に漬けます。


途中温度を確認し、25℃くらいに下がったところでお湯を入れ替えます。
お湯は数回入れ替えれば十分。大概は3回程度で済みます。


概ね一昼夜で芽出しができますが、完全芽出しが目安なので1昼夜半掛けるようにしています。
これで種播き前日の苗箱並べと催芽(芽出し)は終了です。


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