里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイネは障害不稔の危機を脱す

2019年08月12日 | 田んぼ

 イネの穂が出て、約10日。
 好天に恵まれて順調に授粉したようです。
 ここまでくれば、7月の平年を大幅に下回る低温と日照不足の影響がほぼ予測できます。アメダスデータでは、この辺りの天候が特異的に悪く、実の入らない、当地方で言われる「あんどん穂」の発生が心配されました。
 田んぼを見渡すと、かなり穂が垂れてきました。

 
 減数分裂期のギリギリの気象は乗り越えてくれたようです。その前の7月10、11日の最低気温が12℃台と極端に下がった影響はよく分りませんが、少なくとも「あんどん穂」が多発するという状況はなくなりました。
 こちらの田んぼも大分穂が垂れてきたのが分ります。


 中ほどの少し早めに穂が出たようなところです。

 まだ穂が垂れてきたばかりですから断定はできませんが、作柄の甚だしい不良は避けられそうです。穂をとって、籾を一つ一つ触ってみると、空っぽの籾は全く手応えがありませんが、授粉されている籾は指で押すとプシュッとした手応えがあります。


 確かに空っぽの籾もあります。しかし、これは普通の年でもゼロではありません。明らかに心配したほどはないようです。
この空っぽの籾はもう少し経つと黒く変色してくるのではっきりしてきますが、障害不稔という大きな危機は脱したようです。
 水口など穂が遅く出たところはまだほとんど垂れていません。


 7月の悪天候の後、ここ2週間ほどあまりにも好天が続いたので、今後はその反動が怖いです。ここ里山は、日中気温が上がっても夜温が下がるので、熱帯夜になるようなことはありません。暑い日が続いてくれるのはこの辺りのイネにとっては幸いです。あと1ヵ月、大きなトラブルなく過ぎて欲しいものです。



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