
茎立ち菜の一つ「つぼみ菜」がようやく穫れ始めました。
我が家で作っている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種です。
茎立ち菜とはとう立ち菜のことで、当地方では通称「茎立ち」。
茎立ち菜とはとう立ち菜のことで、当地方では通称「茎立ち」。
秋に種を播き春に伸びるトウを収穫します。何れも種播きは10月21日。
土寄せの時点で何れの茎立ち菜も概ね平年並、暖冬だった昨年よりは10日から2週間ほど遅れると推定していました。
しかし、その後も繰り返し寒波が襲来、降水量不足の影響も尾を引き推定よりも大きく遅れました。
それでも一番手は間違いなく「つぼみ菜」。

例年より一回りは小振り。暖冬だった昨年から見ると勢いも劣ります。

例年の穫り始めの目安は3月10日頃。暖冬だった昨年は2月末には穫れ始めました。
従って例年より半月ほど、昨年からは1ヶ月近くも遅れています。今年の立春以降の天候経過が顕著に表れています。
それでも3種の中では確実に早くからトウが伸び出すので「つぼみ菜」を作っています。
収穫の適期はその名のとおり蕾が見えてきた時。
収穫の適期はその名のとおり蕾が見えてきた時。
「つぼみ菜」の特徴は主枝とわき芽の時間差がごく少ないこと。わき芽が一斉に伸び出します。
このように主枝と側枝の区別がはっきりせず、すでに蕾を複数付けている株もあります。
このように主枝と側枝の区別がはっきりせず、すでに蕾を複数付けている株もあります。

気温も上がってきたのでわき芽もすぐ穫り頃になってくるでしょう。
この分かりやすい蕾の見える主枝を穫ってみます。
この分かりやすい蕾の見える主枝を穫ってみます。

切りました。

すでに沢山のわき芽が伸びているのが分かります。

数株の主枝を穫りました。

姿は「かき菜」とよく似ていますが、葉の切れ込みが細かくやや明るく艶があります。
「かき菜」は蕾が大きくなると食味が落ちてくるのに対し、「つぼみ菜」は蕾が多少大きくなっても食味が落ちません。
こちらは「仙台雪菜」。
「かき菜」は蕾が大きくなると食味が落ちてくるのに対し、「つぼみ菜」は蕾が多少大きくなっても食味が落ちません。
こちらは「仙台雪菜」。

もともと葉物としても作られる当地方のいわゆる伝統野菜ながら、最近作っている方は少ない。。
トウが美味しいので我が家では昔から茎立ち菜として作っています。「つぼみ菜」を作る前はこちらが一番手でした。
今年は姿がイマイチです。寒波の影響で葉が傷んでいます。例年より株も小さい。

「仙台雪菜」は花が咲くようになってからでも美味しい。トウの伸び出しが見られる株も確認できます。
例年ならすでに穫れ始めている頃ですが、今年は来月に入るでしょう。
但し、「つぼみ菜」との差は例年より小さくなりそうです。
こちらが「かき菜」。

「つぼみ菜」とよく似ていますが、葉が全体に大振り。
「かき菜」は在来アブラナの一種で北関東での呼び名。全国各地に異名同種的な在来アブラナが見られます。
「かき菜」はもともと旺盛。やはり今年は勢いが付かず遅れています。
「かき菜」は在来アブラナの一種で北関東での呼び名。全国各地に異名同種的な在来アブラナが見られます。
「かき菜」はもともと旺盛。やはり今年は勢いが付かず遅れています。

まだトウの伸びは確認できません。しかし、もとが丈夫なので何れ茂ってくるでしょう。
「かき菜」は専ら蕾が出る前の新葉を利用します。名前もそんなところから付いたのでしょう。
「かき菜」は専ら蕾が出る前の新葉を利用します。名前もそんなところから付いたのでしょう。
例年なら3月末くらいに穫れますが、来月5日以降になるでしょうか。
もっとも茎立ち菜の遅れは全く気になりません。と言うよりもっと遅れてほしいというのが本音。
このように「寒咲花菜」が依然最盛の状態だからです。

ナバナ類の穫れ具合が例年とは大きく異なったものになっています。
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