里山悠々録

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今年のイネは大幅に進んでいるがここで最悪の天候とは

2021年08月16日 | 田んぼ

今年のイネ、今の姿は例年より大幅に進んでいます。
この田んぼは穂がはっきりと垂れてきました。


今年のイネは、田植え以降大きなトラブルもなく順調に経過しました。
当地方が毎年ヤマセによる低温で悩まされる梅雨期も無事通過。
7月中には穂がほぼ出揃いました。
すでにこの時点で、例年より数日から1週間早まっています。
そして、穂の出る前後から10日ほど気温が高い晴天が続き、一気に進みました。


しかし、ここ1週間ほどは連日、雨模様、日照がほとんどありません。
8月10日の台風9号崩れの温帯低気圧は、風が非常に強かった。
当地、瞬間最大風速23メートルを記録しました。
倒れるまでには至っていませんが、このように大分揺さぶられ乱れています。


こちらの田んぼも強風の影響で乱れ、さらに雨の追い打ちがきつい。


穂はかなり垂れてきました。


この辺りが一番初めに穂が出始めたところで、少し倒伏してきました。


穂の垂れ具合は、一見例年の8月下旬くらいの姿に見えます。
穂の出た時は晴天が続いたので受粉は良かったはず。
どの穂にも実が入り始め、満遍なく穂が垂れてきたものと思われます。
こちらの田んぼは風の影響は比較的少なかった模様。


穂の垂れ具合はどの田んぼもほぼ同じ。


しかし、籾に触ると中身はまだ僅かしか詰まっていません。
正にこれから稔りに入るところで、最悪の天候です。


今年のイネは、穂数が十分で受粉が良く、あとは稔りの時期に天候が良ければ豊作の条件が整っています。
しかし、天候が悪いと、籾の数が多いだけに競合し、どの籾も実入りが悪くなってしまいます。
この先も、予報に晴れマークが見られません。
遅い梅雨前線か早い秋雨前線かといった気圧配置では参りました。
過去の経験からすると、品質低下、くず米多発のパターンに入っています。
今年は梅雨に入るのが遅く明けるのが早いという珍しい気候。
どこかで揺り戻しが来ると覚悟はしていたものの、肝心のここでか。
雨、風で倒れるのも甚だ心配。
今年の我が家のイネは、近年では一番期待が持てる姿でしたが、厳しくなりました。
天候は全く皮肉にできています。





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