里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイネの生育は大幅に進んでいる

2024年08月19日 | 田んぼ

今年のイネの生育は平年より大幅に進んでいます。
半数の穂が出る出穂期は7月28日、9割の穂が出る穂揃い期は7月30日と我が家の田んぼは昨年と全く同日となりました。
2年続けてこれまでで最も早い。すでにこの時点で数日から1週間早まっています。
8月の気温も高くお盆までには急速に穂が垂れてきました。
それまで雨が極端に少なかったのですが、お盆中に続けて強い雷雨、そして台風7号とここに来て一変。
18日からはようやく回復してきました。気温は相変わらず高い。
かなり色付いてきました。


穂は殆どが垂れてきました。
日中日が射している時に見るとより色付いて見えます。


田んぼの周りのイネは色付きが早まりやすい。
この時期になれば水を溜めておく必要はなく、湿潤状態が保たれていれば十分です。
入水は止めていますが、ここ数日で降った雨水がまだ溜まっています。


当地方で毎年のように心配させられるヤマセの気候は2年続けて気配もなし。極めて稀なことです。
一方で高すぎる気温。これも2年連続です。
懸念されるのが白未熟米と言われ米粒が白く濁ってしまう高温障害。
昨年は結果オーライでした。それは日照が非常に多かったからだと思われます。
昨年は穂が出て成熟するまで一貫して日照に恵まれました。今年はそれほど良くないのが気になります。
こちらの田んぼも殆ど穂が屈み色付いてきました。


一見今年は穂数が多く、その分穂が小ぶりな感じがします。
籾の数が多ければ多収の可能性はあっても能力以上になると品質が低下しやすい。微妙な関係にあります。
それと気温が高いため草丈が伸びました。当然ながら草丈が高ければ倒れるのが心配です。


畦の雑草も大分伸びてきました。間もなく刈り払いの作業をしないといけません。
この田んぼはここ2年ほど少し倒伏したので肥料を調整しています。
この辺りが一番早く穂が出たところ。色付きも進んでいます。


少し肥料を控え過ぎたでしょうか。肥料が少なく痩せたイネは出穂や成熟が早まります。
この辺りは若干青みが濃いようです。いつまでも肥料が効いた青いイネは倒れやすい。


この田んぼも全体に色付いてきました。


この田んぼは中干しが効き過ぎたくらいになりました。
大分雨が降りましたが、すぐ落とさず少し溜めておきます。


穂が少し小さい感じがしますが、どうでしょう。


台風7号は大したこともなく過ぎ去ったものの本格的な台風シーズンはこれからです。
これまで何度も雨や風で倒されました。何事もなく終わることの方が少ない。
やはり一番気になるのは異常に高い気温の影響。夜温が下がる里山の長所が活かされることを祈りたい。



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