里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

プール育苗'24~入水を始める

2024年04月19日 | 水稲プール育苗

プール育苗の種播きをして9日目です。
順調に生育し、プールに入水を始めました。
掛けていたシルバーポリトウを剥ぎます。


その下に掛けていた不織布(ラブシート)を剥ぎます。
シートが少し盛り上がっています。不織布越しからも緑が感じられます。


急に強い直射が当たると葉焼けを起こしやすいので、ラブシートはまず片側のベットだけ外します。
一方のベットはそのままにしておきます。


うまく発芽が揃いました。


本葉1枚目が展開したところです。入水を始めるのにちょうど良いタイミングです。
年によってはここでも覆土の補充をすることもありますが、今年は必要ないようです。
例年、生育が若干遅れ気味になりやすいのが南側ベットのサイド近く。この苗箱の左端辺りです。


東西向きの育苗ハウスのため南側サイドの近くは気温が低くなりやすいのです。
そのため苗の生育を揃えるため苗箱を反転させて調整しています。
今年はあまり差が見られなかったので、もう少し様子を見てから考えることにします。
いよいよ、プールに入水を始めます。


ホースの口のところに付けている金具はホースを動かないよう重しにしているものです。
入水は全ての育苗箱の上に水が上がるまで行います。
通常は最初の入水を培土の表面以下とすることが多いようですが、我が家では培土が完全に隠れるまでです。
培土を水で覆うことで病害の予防に効果があるとされています。
均平はとれているはずですが、高低差がゼロと言うことはありません。
そこで入水の目安は、一番深いところで苗が水没しないこと、同時に一番浅いところで苗箱の上まで水が上がること。
この辺りがベットの一番高いところと見えます。箱の縁まで水が上がっているかを注視します。


全ての箱の上まで水が上がり、且つ水没しているところのないことを確認しました。ここで入水を止めます。


もう一方のベットもラブシートを剥ぎ、同様に入水を始めます。


こちらのベットも目安の高さまで入水しました。


特に大きな問題はなく、最初の入水は完了しました。


入水時間は水道の蛇口全開で両ベットとも30分弱でした。
通常なら2回目の入水は数日後です。但し漏水などに注意する必要はあります。
プール育苗は水の保温効果があるため普通の育苗より苗が伸びやすくなります。
そのため、ハウスのサイドビニールは大雨や暴風などの異常な天候でなければ昼夜解放するのが基本です。


プール育苗では普通の育苗で行う毎日のビニールの開閉や灌水をする必要がありません。
周囲でもプール育苗は年々増えています。