里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

プール育苗'23~入水を開始

2023年04月19日 | 水稲プール育苗

プール育苗の苗は種播き後9日目になります。
プールに入水を開始しました。
まず、シルバーポリトウを剥ぎます。


次に不織布(ラブシート)を剥ぎます。
シートが盛り上がり、緑がかっているのが分ります。


発芽したばかりの葉は軟らかく、急に強い直射に当てると葉焼けを起こしやすいのでラブシートは片側のベットだけ外し、もう一方のベットは掛けたままにしておきます。


綺麗に発芽が揃いました。


本葉1枚目が展開しました。2枚目が出始めているものも見られます。


最初の入水にはちょうど良いタイミングです。
高温になると葉先焼けが散見されることもありますが、今年は見られません。
過日、覆土の補充をしましたが、例年はここでも若干の補充をするところです。
しかし、今年は殆ど必要なところがありませんでした。
この育苗ハウスは東西向きなので南側サイドの近くは気温が少し低くなりやすい。
そのため南側ベットのサイド近くの生育が若干遅れ気味になります。
この苗箱の左側です。


例年、苗の生育を揃えるため苗箱を反転させて調整しています。
今年はこの段階ではさして差が無かったので、もっと先に差が生じたところで検討します。
ここで、プールに入水を開始します。


ホースの口のところにはホースが動かないよう金具を付け重しにしています。
全ての育苗箱の上に水が上がるまで入水します。
一般には最初の入水は培土の表面以下とされているようですが、我が家では土が完全に隠れるまで入水します。
培土を水で覆うことで病害の予防に効果があるとされているからです。
均平はとれているとはいえ多少の高低差はあります。特に今年は竹の根を掘り上げたのでその部分を注意して見ていきます。
入水の目安は、一番深いところで苗が水没しないこと、そして一番浅いところで苗箱の上まで水が上がること。
この部分が一番高いところのようで、箱の縁までまだ水が上がっていません。


これで全ての箱の上まで水が上がりました。水没しているところもありません。


ここで、もう一方のベットのラブシートを剥ぎ、同様に入水します。


これで初めての入水は完了です。


ベットの均平はよくとれており、竹の根を掘り上げた部分も問題なかったようです。
入水時間は水道の蛇口全開で両ベットとも丁度30分でした。
漏水などに注意は必要ですが、通常なら2回目の入水は数日後です。
プール育苗では水の保温効果があるため苗は伸びやすくなります。
ですから、ハウスのサイドビニールは大雨や暴風などの天候異変がなければ、昼夜解放します。