里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

年越しに向け輪通しとしめ縄づくり

2022年12月30日 | 暮らし

年越しに向けて、輪通しとしめ縄を作りました。
昨年は喪中の年越しとなり、年末年始の神事は出来ず、例年とは全く異なる年越しとなりました。
今年は例年と変わらない年越しです。
昔は、年越しの神事は準備から飾り付けまで、すべて大晦日にやるのが習わしでした。
父が亡くなってからはとても一人では無理なので、準備は事前にやるようにしました。簡素化したものもあります。
父健在の頃には朝から遅くまで手分けしてやっていました。その父も昨年が27回忌。正に光陰矢のごとしです。
一つは輪通しづくり。
輪通しは、しめ縄を簡素化したものと言われます。今、近隣で作っているのは我が家だけのようです。
正規に覚えた訳ではありません。
我が家独自のもので、父の作っていたものの見よう見まねです。
3本の藁を1回継ぎ足して綯い、このような輪を作ります。


輪に挟み込むのは、五葉松、昆布と干し柿の3種。


五葉松は御用待つ、昆布は喜こぶからきているのでしょう。
干し柿は分りません。父に尋ねたこともありませんが、我が家独自の豊作祈願の印だったのかと思います。
過日、たまたまテレビを見ていたら、正月に干しかき入れで縁起が良いと報じていました。
五葉松、昆布、干し柿を挟む位置は決めていません。
下げる紙を切ります。しめ縄に付ける紙垂(しで)を簡素化したものなのでしょう。


これで出来あがりです。


これを6つ作ります。


次にしめ縄づくり。
鎮守の神社の鳥居に付けるもので、講中代表をしている小生の役割です。
以前は、すべて自前で作っていましたが、今は縄は購入品です。
祭典時の縄を購入することになった折り、それに合わせて年越しの縄も同じものにしました。
長持ちはしない安い細縄ながら、祭典用の手綯い風左より縄で、お陰で楽になりました。
縄に下げる紙垂(しで)は5枚作ります。
普通のA4版用紙を半分に切ったものを使います。
以前は障子紙を切って使っていました。宮司からA4版用紙を使っていると聞き、これも楽になりました。
これを二つ折りにします。


このように切ります。切り込みの深さや幅で調整できます。


これを織り込み。


出来上り。


5枚作って縄に挟み込めばしめ縄が出来ます。


これを大晦日に神社の鳥居に取り付けます。輪通しの飾り付けも大晦日です。